2019年09月09日 更新

エアコンの電気代を抑えるには? コスパのいい空調を整えよう

梅雨の湿気から夏~初秋までの暑さについて、皆さんはエアコンを用いて対策をとっていると思います。 もちろん部屋の温度や湿度のコントロールは可能ですが、エアコンのみで涼を取るとどうしても気になるのが電気代。 折角の一人暮らしの資金を目減りさせないためにも、今回は空調管理における効率的・効果的な節約方法についてご案内します。

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そもそも夏場のエアコンで使う電気代はどのくらい?

外気温33℃、室温28℃設定、毎日の使用時間を8時間として、1ヶ月間最新の省エネエアコンを使用することを考えた場合の計算です。(1kWh=27円で計算)
三菱Fシリーズ(MSZ-ZW2819S)を例にすると冷房時定格電力が540Wなので、以下の通りとなります。

27円(1kWh辺りの電気代)×0.54kWh(1h辺りの定格電力)=1h辺りおよそ14.58円

これを1日8時間、1ヶ月単位に直すと、以下の計算式で表されます。
14.58円×8(時間)×30(日)=およそ3499.2円

もちろん室温が下がれば省エネ運転になりますし、1時間ずっと540kWhの出力ではありませんので、使用方法によりかなり電気代は上下します。
あくまでも一つの目安ですが、参考にしてみてください。

木造、鉄筋コンクリートの建物の違い

エアコンの出力の畳数目安を見ると分かりますが、「木造8~鉄筋12畳」等と表記されています。これは同じエアコンでも部屋が木造か鉄筋かで適当な畳数が違うことを示しています。

寒冷地を除いて、一般的に木造は低気密、鉄筋は高気密と言われています。
なぜなら、作りが木造のアパートは気密が低いため、しっかり冷やしても部屋が外気を遮断する力が弱く、すぐに元の室温になりやすいという事情があり、室温を保っておくのにパワーが必要だからです。
逆に、コンクリートのマンション等は気密が高く、外気をそのままでもシャットアウトしやすいので、エアコンの出力もそこまで必要ありません。

自分の部屋がどちらなのか、事前に確認しておきましょう。
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夏場のエアコンの電気代を抑える方法

さて、上記から、エアコンは結構な電気代がかかるということがお分かりいただけたかと思います。
では、どうすれば電気代は安くなるのでしょうか。よく挙げられる質問を例に出して解説します。

エアコンを夜から朝までのつけっぱなしはどうか?

寝苦しい夜などは朝まで部屋を快適な状態に保つため、エアコンをつけっぱなしにする方は多いと思います。
夜から朝までのエアコン使用を考える場合、「高気密住宅であればつけっぱなしでOK、低気密住宅であればタイマー利用を!」というのが節約的には正解です。

先ほども簡単に説明しましたが、高気密住宅は気密性が高いため、一度室温が下がるとしばらくそのままの室温を保つことが可能です。つまり、例えば27℃に設定をした場合、室温が27℃に下がるまでも早く、また一度下がると室温が中々上がらないため、省エネ運転の時間が増えて電気代が安くなります。
他方、低気密住宅の場合は室温の変化が激しいため、一度室温がエアコンで下がってもすぐ元に戻ってしまい、エアコンがフル稼働することになります。その結果、フルパワーの時間が長くなるため、電気代が高くついてしまいます。

新築住宅や高気密マンションであればつけっぱなし、年代物の家屋に住んでいる方は寝入りにつく時だけエアコン使用を行うようにしましょう。

エアコンを夏の間中つけっぱなしにするとどうか?

夏の間中エアコンを使う場合、つけっぱなしとこまめに電源を切るのとでどちらが得かは、部屋の状態、ライフスタイル、エアコンのグレードや家屋の状態等の様々な状況によって千差万別です。

例えば一人暮らしで朝から日中は全く家におらず、10時間程度家を空ける方であればその間はエアコンを切ってしまったほうが電気代は安くつく場合が多いです。
他方、30分程度の外出等短時間の外出が多く、日中5回位家を空けるといったライフスタイルの方はつけっぱなしにしておいたほうが電気代はかかりません。エアコンは電源を入切する時に一番電気代がかかるからです。

また、各メーカーの上位機種では多様なセンサーを搭載したモデルがあります。こちらを利用することにより、人がいない時は最低限の運転をしてくれるので、部屋を冷やしすぎない運転などが効率よくできます。
こうした機能を積極的に利用して快適な夏を過ごしましょう。
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エアコンの冷房や除湿、送風はどう使い分けたら良いか?

エアコンには冷房運転、除湿運転、送風運転があります。
どれも風を送るという機能に違いはありませんが、使用目的や電気代という観点により、最適なモードは変わってきます。

冷房運転
こちらは「室温を設定温度まで下げることを最優先する」モードです。設定温度と室温とに開きがある場合は運転自体もフルパワーになり、電気代がかなりかかります。

除湿運転
湿度を下げることを最優先するモードで、部屋を微妙に冷やしながら空気中の水分を取り除いていく弱冷房除湿と、室温を変えずに部屋の湿度だけを下げる再熱除湿があります。弱冷房除湿の電気代はそこまでかかりませんが、再熱除湿の場合は空気を暖め直しているため、非常に電気代がかかります。

送風運転
サーキュレーターや扇風機と同じく、部屋の空気を吸ってそのまま勢いよく放出します。室外機を使用していないため、電気代が僅かにしかかからず、非常に省エネ性が高いです。また、部屋の空気を動かしてくれるため、それだけで涼しいと感じることもあります。

現在の部屋の状態と自分の不快度を考えて使い分けを行いましょう。

エアコンと他の家電を併用する方法

エアコンはサーキュレーターを併用することにより、効率的に部屋を冷やすことができます。

冷気は部屋の下部に溜まる性質があります。それを効率よくかき混ぜるためには、サーキュレーターをエアコンと離れた位置に置き、エアコンと同じ向きへ水平にします。こうすることでエアコンから降りてきた冷気を効率よく撹拌し、壁を伝って上部にも冷気を伝えて効率的に部屋を冷やすことができるのです。

また、暖房を効率よく使いたい場合は送風口へサーキュレーターを向け、出てくる風と正面からぶつけることによって、出てきた風を部屋中に拡散させます。

このように組み合わせて使用することにより、より効率的に部屋を冷暖房することが可能です。
扇風機でも代用はできますが、直線的に風が進む距離が短いため、サーキュレーターほどの効果は得られないことは認識しておきましょう。
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エアコンを使わずに乗り切る

近年の夏は危険な猛暑ですので、あまり推奨はしませんが、電気代を抑えながら涼を取れる方法をご紹介します。

冷風機を使う

冷風機とは扇風機に水のタンクとフィルターをつけ、フィルターに水を吸わせてそこを通した空気を放出することにより、気化熱を利用して冷風を出す製品です。 水を蒸発させながら使用するため、閉め切った部屋で使用すると湿度が上がってしまいますので、必ず換気を行いながら使用するようにしましょう。ただし、雨の日などは換気ができないのでおすすめできません。

保冷剤を扇風機の後ろに

こちらも冷風機と原理は一緒ですが、冷風機より安上がりで済みます。100円ショップなどで扇風機の後ろにぶら下げるような保冷剤が売っているので、そういったものを利用することにより、お手軽に涼を取ることが可能です。

まとめ

エアコンの電気代を抑える方法をご紹介してきましたが、以上はあくまでも湿度が高かったり少し蒸し暑かったりする場合を想定したものです。熱中症などにならないように我慢せずしっかりとエアコンを使用しましょう。
節約しすぎて熱中症で倒れて病院代が……などという話になってしまっては目も当てられません。
節度を守って、暑い夏を乗り切っていきましょう。
プロ家電販売員 たろっさ

プロの家電販売員 兼 家電ライター。 札幌市在住。33歳。趣味はゲームと電器屋巡り。 20歳から家電量販店で働き、年間2億円、11年で25億円を売り上げた。 家電でわからないものはない家電スペシャリスト。

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