目次
油汚れが落ちにくい理由
キッチンの油汚れはすぐに汚れを拭き取れば簡単に落ちますが、長時間放置すると空気に触れて黄色く酸化し、やがてベタベタ、ガチガチの茶色の塊になります。
こうなると、食器用洗剤をつけたスポンジで洗ってもきれいになりません。
このベタベタとした油汚れはホコリを吸着するため、放っておくとさらに汚れが落ちにくくなります。
こうなると、食器用洗剤をつけたスポンジで洗ってもきれいになりません。
このベタベタとした油汚れはホコリを吸着するため、放っておくとさらに汚れが落ちにくくなります。
油汚れには重曹が効果的!
油汚れの掃除に効果を発揮するのが重曹です。重曹といえば、お菓子作りに使うアイテムとして知っている方もいるかもしれませんが、最近は洗剤としても注目されているアイテム。油汚れは酸性なので、弱アルカリ性の重曹を使うと化学反応により、しつこい油汚れが柔らかくなって落ちやすくなるのです。
重曹を掃除で使う際は、頑固な汚れなら粉末やペースト状、軽い汚れなら液体状にして使います。その際、ぬるま湯(40~50℃)で溶かして使うのがベターです。また、水が腐る恐れがあるので、なるべく1回で使い切れる量だけ作りましょう。
【重曹ペーストの作り方】
ぬるま湯大さじ1に重曹大さじ2~3を入れてよく混ぜ合わせる。そこへ液体洗剤を入れてペースト状態を加減しましょう。
【スプレーの作り方】
ぬるま湯100mlに重曹小さじ1を入れてよく混ぜ合わせる。
重曹を掃除で使う際は、頑固な汚れなら粉末やペースト状、軽い汚れなら液体状にして使います。その際、ぬるま湯(40~50℃)で溶かして使うのがベターです。また、水が腐る恐れがあるので、なるべく1回で使い切れる量だけ作りましょう。
【重曹ペーストの作り方】
ぬるま湯大さじ1に重曹大さじ2~3を入れてよく混ぜ合わせる。そこへ液体洗剤を入れてペースト状態を加減しましょう。
【スプレーの作り方】
ぬるま湯100mlに重曹小さじ1を入れてよく混ぜ合わせる。
油汚れに効く洗剤と使用する際の注意点
油汚れに重曹を使うのもいいですが、油汚れに特化した市販の洗剤を使用するのも一つの手です。ここからは油汚れに効くおすすめの市販洗剤と使う際の注意点をご紹介します。
油汚れに効く洗剤
1.セスキの【激落ちくん】シリーズ(レック株式会社)
原料は重曹よりもアルカリ度が高いセスキ炭酸ソーダ。
環境にやさしい天然のアルカリ剤ながら、頑固な油汚れをしっかりと落としてくれます。スプレータイプや粉末タイプ、シートタイプなどラインナップが豊富なので、使う場所に応じて使い分けができます。また、エリや袖の皮脂汚れやドアノブの手あか、窓ガラスの汚れにも使える万能洗剤です。
原料は重曹よりもアルカリ度が高いセスキ炭酸ソーダ。
環境にやさしい天然のアルカリ剤ながら、頑固な油汚れをしっかりと落としてくれます。スプレータイプや粉末タイプ、シートタイプなどラインナップが豊富なので、使う場所に応じて使い分けができます。また、エリや袖の皮脂汚れやドアノブの手あか、窓ガラスの汚れにも使える万能洗剤です。
2.マジックリン ハンディスプレー(花王)
ミントの香りが爽やかなアルカリ性スプレー洗剤。
汚れに直接スプレーして拭き取るだけで軽い油汚れならほとんど落とせます。こびりついたしつこい油汚れもスプレーした後、5分ほど放置すればきれいに分解。換気扇やコンロ、グリルなどの掃除もこれ1本でカバーできます。
ミントの香りが爽やかなアルカリ性スプレー洗剤。
汚れに直接スプレーして拭き取るだけで軽い油汚れならほとんど落とせます。こびりついたしつこい油汚れもスプレーした後、5分ほど放置すればきれいに分解。換気扇やコンロ、グリルなどの掃除もこれ1本でカバーできます。
3.ウルトラハードクリーナー 油汚れ用(リンレイ)
強力なアルカリ剤をW配合し、ドロドロ、カチカチといった頑固な汚れを徹底的に分解します。70年かけて培った業務用ノウハウが詰まったプロ推奨のこのクリーナーは、強力でありながらも低臭で、除菌性能もある使いやすい商品です。たっぷり使える大容量サイズもうれしいポイント。
強力なアルカリ剤をW配合し、ドロドロ、カチカチといった頑固な汚れを徹底的に分解します。70年かけて培った業務用ノウハウが詰まったプロ推奨のこのクリーナーは、強力でありながらも低臭で、除菌性能もある使いやすい商品です。たっぷり使える大容量サイズもうれしいポイント。
洗剤を使用する際の注意点
油汚れに効果を発揮する市販の洗剤は、強力な成分でできたものも多いので、使う時には注意が必要です。洗剤に触れると荒れたり、痛くなったりする場合があるので、ゴム手袋と保護メガネがあると安心です。
また、換気をよくし、一度に大量に使わないようにしたり、目より高い位置で使う際はタオルやスポンジなどにスプレーしてから拭くなど、さまざまなことに注意して使いましょう。
これらのことは洗剤のラベルの「使用上の注意」に必ず書いてあることなので、使用時にはきちんとチェックしてから使うようにしてください。万が一、体に異常が出たら、ラベルの応急処置を参考にして処置し、商品を持参して医師に相談しましょう。
また、換気をよくし、一度に大量に使わないようにしたり、目より高い位置で使う際はタオルやスポンジなどにスプレーしてから拭くなど、さまざまなことに注意して使いましょう。
これらのことは洗剤のラベルの「使用上の注意」に必ず書いてあることなので、使用時にはきちんとチェックしてから使うようにしてください。万が一、体に異常が出たら、ラベルの応急処置を参考にして処置し、商品を持参して医師に相談しましょう。
キッチンの油汚れの掃除方法
キッチンの油汚れが気になる場所といえば、換気扇、コンロまわり、電子レンジの3カ所です。そこで重曹と市販の洗剤を上手に使ってきれいにしてみましょう。
(なお、重曹ペースト・重曹スプレーは前述した割合ものを使用します。)
(なお、重曹ペースト・重曹スプレーは前述した割合ものを使用します。)
換気扇の油汚れを掃除する方法
換気扇はレンジフードタイプとプロペラタイプがあります。どちらも場合も故障を避けるために、必ず説明書などを確認して、フィルターやファンなどの部品を外しましょう。
【フィルター】
重曹を使用する際は新聞紙にフィルターを置いて重曹ペーストや重曹スプレーのように重曹と水分を合わせたものをかけ、3時間ほど放置してから、洗い流し乾かしましょう。汚れがひどい場合は、重曹ペーストをフィルターに塗り、10分ほど置いてから歯ブラシなどでこすり、ぬるま湯でしっかりと洗い流してよく乾かします。
洗剤を使う場合はフィルターを流しに置いて洗剤を全体に吹きかけ、5〜10分ほど置いてからスポンジなどでこすります。その後、洗い流しよく乾かします。
【ファン】
重曹を使用する際は大きめのポリ袋にファンとぬるま湯(50℃前後)を入れ、お湯10Lに対して2.5カップほどの重曹を加えてしっかりと溶かし、30分~1時間ほど置きます。洗剤の場合も同様に大きめのポリ袋にファンとぬるま湯(50℃前後)を入れ、洗剤を20回ほどスプレーしてから10~20分ほど置きます。
汚れが浮いてきたら袋から取り出し、歯ブラシなどでこすり、ぬるま湯でしっかりと洗い流して、よく乾かします。
【換気扇本体】
汚れた水滴が落ちてもいいように、コンロの上に新聞紙を広げます。このとき、誤ってコンロのスイッチが入らないようにストッパーを必ずかけましょう。
重曹ペーストを換気扇本体に塗り込み、10分ほど置いてからきれいに拭き取ります。洗剤を使う場合は、洗剤をスポンジに吹きかけてこすり、最後にタオルで水拭きとから拭きをします。
【フィルター】
重曹を使用する際は新聞紙にフィルターを置いて重曹ペーストや重曹スプレーのように重曹と水分を合わせたものをかけ、3時間ほど放置してから、洗い流し乾かしましょう。汚れがひどい場合は、重曹ペーストをフィルターに塗り、10分ほど置いてから歯ブラシなどでこすり、ぬるま湯でしっかりと洗い流してよく乾かします。
洗剤を使う場合はフィルターを流しに置いて洗剤を全体に吹きかけ、5〜10分ほど置いてからスポンジなどでこすります。その後、洗い流しよく乾かします。
【ファン】
重曹を使用する際は大きめのポリ袋にファンとぬるま湯(50℃前後)を入れ、お湯10Lに対して2.5カップほどの重曹を加えてしっかりと溶かし、30分~1時間ほど置きます。洗剤の場合も同様に大きめのポリ袋にファンとぬるま湯(50℃前後)を入れ、洗剤を20回ほどスプレーしてから10~20分ほど置きます。
汚れが浮いてきたら袋から取り出し、歯ブラシなどでこすり、ぬるま湯でしっかりと洗い流して、よく乾かします。
【換気扇本体】
汚れた水滴が落ちてもいいように、コンロの上に新聞紙を広げます。このとき、誤ってコンロのスイッチが入らないようにストッパーを必ずかけましょう。
重曹ペーストを換気扇本体に塗り込み、10分ほど置いてからきれいに拭き取ります。洗剤を使う場合は、洗剤をスポンジに吹きかけてこすり、最後にタオルで水拭きとから拭きをします。
五徳やコンロの油汚れを掃除する方法
自炊が多い人は五徳が汚れやすいので、定期的に掃除しましょう。コンロは調理後の少し温かい状態で重曹スプレーや洗剤を吹きかけ、食事後に拭き掃除をすると簡単にきれいになります。
【五徳】
五徳・五徳下のカバー・バナーキャップを外してシンクに置き、細かい部分まで市販の洗剤を吹きかけ、5~10分ほど置き、歯ブラシなどでこすってぬるま湯でよく流します。
※汚れがひどい場合は、重曹ペースト状を塗り、10分ほど置いてから歯ブラシやスポンジでこすって、ぬるま湯でしっかりと洗い流して乾かします。
【コンロ】
重曹スプレーや洗剤をタオルに拭きつけ、コンロを拭きます。その後汚れをすすいだタオルで水拭きしましょう。汚れがひどい場合は、スポンジに吹きかけこすった後、水拭きをします。
【五徳】
五徳・五徳下のカバー・バナーキャップを外してシンクに置き、細かい部分まで市販の洗剤を吹きかけ、5~10分ほど置き、歯ブラシなどでこすってぬるま湯でよく流します。
※汚れがひどい場合は、重曹ペースト状を塗り、10分ほど置いてから歯ブラシやスポンジでこすって、ぬるま湯でしっかりと洗い流して乾かします。
【コンロ】
重曹スプレーや洗剤をタオルに拭きつけ、コンロを拭きます。その後汚れをすすいだタオルで水拭きしましょう。汚れがひどい場合は、スポンジに吹きかけこすった後、水拭きをします。
電子レンジの油汚れを掃除する方法
電子レンジは口に入れるものを扱う場所なので、料理にも使える重曹で掃除しましょう。重曹は消臭効果もあるので、電子レンジにこもった臭いも一緒にきれいにしてくれます。
①ボウルに重曹を大さじ1杯と、水200CC を入れます。
②電子レンジで3~4分加熱し、15分程蒸らします。
③ふきんやキッチンペーパーで拭き取ります。
①ボウルに重曹を大さじ1杯と、水200CC を入れます。
②電子レンジで3~4分加熱し、15分程蒸らします。
③ふきんやキッチンペーパーで拭き取ります。
油汚れを予防する方法
頑固な油汚れを作らないようにするには予防が肝心です。予防がきちんとできていれば、掃除がとても楽になります。ここからはすぐに試せる、おすすめの油汚れの予防法をご紹介します。
使用後はこまめに掃除する
自炊したあとはお皿を洗うだけでなく、コンロや電子レンジなど油汚れもこまめに掃除しましょう。それだけで、油汚れの悪化が防げます。軽い油汚れなら、重曹スプレーや市販の洗剤を吹きかけてタオルで拭くだけで、簡単に落とせますよ。
便利グッズを利用する
近年、キッチンの油汚れを防ぐ便利グッズがいろいろと発売されています。
例えば「換気扇フィルター用汚れ防止シート」。使い方は汚くなったら捨てるだけです。シートはマグネットなどで簡単に取りつけられ、安いものなら100円程度で購入できます。なるべく不燃性のものを選ぶことで火事の予防になります。
コンロまわりに油はねガードをつけたり、ガスコンロを覆って汚れをガードするアルミシートなどを使用したりするのもおすすめです。こちらも比較的リーズナブルな価格で購入できるので、ぜひ試してみてください。
例えば「換気扇フィルター用汚れ防止シート」。使い方は汚くなったら捨てるだけです。シートはマグネットなどで簡単に取りつけられ、安いものなら100円程度で購入できます。なるべく不燃性のものを選ぶことで火事の予防になります。
コンロまわりに油はねガードをつけたり、ガスコンロを覆って汚れをガードするアルミシートなどを使用したりするのもおすすめです。こちらも比較的リーズナブルな価格で購入できるので、ぜひ試してみてください。
まとめ
油汚れは放置しておくと厄介な汚れのひとつです。賃貸の場合、あまりに換気扇などの汚れがひどいと敷金からひかれてしまうこともあります。便利グッズの活用や、重曹や市販の洗剤を使ってキッチンをこまめに掃除することを心がけ、きれいな状態をキープするようにしましょう。
監修:高橋敬子
日本ハウスクリーニング協会 講師
主婦が培ったスキルを活かしイキイキ輝く女性の働く支援と働く場の提供のできる社会に貢献するための活動をしている。
NPO法人日本ハウスクリーニング協会理事、一般社団法人日本家事代行協会理事長、一般社団法人日本整理収納協会理事、株式会社ピュアレディス・ライフ代表取締役
https://www.jhca.or.jp/school/koushi_prof_takahashi.html
https://www.jhca.or.jp/school/koushi_prof_takahashi.html