企業の本音が見えた!今どき就活のリアルと、学生ができる準備とは

金井 唯

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少子高齢化で働き手が減る中、多くの企業が人材確保に悩んでいます。さらに、生成AIなどの新しい技術も登場し、就活のあり方にも変化が起きているようです。では、今の就職活動はどう変わってきているのでしょうか?

そんな中、ベネッセ i-キャリアが「企業の新卒採用動向2025」に関する発表会を開催。筆者も参加し、最新の採用トレンドを学んできました。

企業823社に聞いた!採用の今がわかる3つの変化

登壇したのは、「まなぶとはたらくをつなぐ研究所」主席研究員の村山和生さん。今回の調査では、大手から中小企業まで823社が回答したそうです。村山さんによると、調査から見えてきたポイントは大きく3つあるとのことです。

まず1つ目は「採用手法の変化」です。これまで主流だった一括採用に加え、通年採用や職種別・コース別採用も広がってきています。さらに、選考前の段階では、就職ナビだけでなく、大学との連携やSNSを活用した広報にも力を入れたいという企業が増えているそうです。


以前取材した北海道の建設会社では、地方という立地のハンデを逆手に取り、社長自らがSNS「X」でキャリアに関する発信を続けていました。その結果、万単位のフォロワーを獲得し、SNS経由で学生とやり取りしながら選考につなげていたのが印象的でした。

この会社は少し特殊な例かもしれませんが、SNSを活用した広報の重要性を多くの企業が実感しているのは間違いなさそうです。

続いて2つ目のポイントは「選考基準とそのギャップ」です。村山さんによると、企業が重視するのは「人柄や性格」で、これは以前から変わっていないそうです。ただ今回の調査では、「自社への熱意」や「汎用的スキル」を重視するという回答も多く見られたとのことでした。

「汎用的スキル」と聞くと、思考力や問題解決力をイメージする人が多いかもしれません。でも村山さんによると、今回の調査ではあえてその定義を設けずに回答を集めたそうです。別の調査で企業に詳しく聞いてみたところ、ある企業は「コミュニケーション力」、別の企業は「チームワーク」と答えるなど、企業ごとに捉え方がバラバラだったと言います。

これでは学生も、大学のキャリアセンターも戸惑ってしまいますよね。だからこそ村山さんは、「汎用的スキルの定義を共通言語として整理する必要がある」と考えており、次回の調査ではその点を課題として扱う予定だそうです。

学生と企業、見ているポイントは同じ?選考基準と大学のギャップ  

3つ目のポイントは「大学との認識の違い」です。

村山さんによると、選考時期や基準については、企業と大学の間で大きなズレは見られなかったそうです。ただし、企業が大学のキャリアセンターに期待していることとしては、「インターンシップ情報の提供」「合同企業説明会の開催」「業界・職種に関するキャリア研究のカリキュラム」などが挙げられました。

ところが、大学側が実際に力を入れている取り組みを見てみると、「業界・職種のキャリア研究」はなんと8番目。ここに、企業と大学の間のギャップがあると村山さんは指摘するのでした。

採用の方法も時期も多様化が進む今、学生にとっては情報をどうキャッチするかがますます大切になっています。企業の発信をしっかりチェックしつつ、「タイパ」だけを重視するのではなく、自分の軸を見つめ直しながら、広い視野で就活に向き合ってほしいと感じますね。

村山さんも、汎用的スキルについては大学側にも育成と可視化の取り組みが求められると話し、次のように締めくくるのです。

「大学と企業がエビデンスに基づいて対話を重ねることで、学生・大学・企業の三者が納得できる採用が実現し、入社後のミスマッチも防げるのではないかと考えています」

これからの就活、どう動く?学生にできること

今回の話を通じて、大学のキャリアセンターの役割が年々大きくなっていると感じました。では、キャリア教育の一部を外部がサポートすることはあるのでしょうか?その疑問を村山さんにぶつけてみました。

――ベネッセ i-キャリアさんは、キャリアセンターの支援も行っているのでしょうか?

村山さん:はい、「GPS-Academic」という、問題解決力を測るツールを提供しています。一部の大学では、就活前の学生にこのツールを活用してもらっています。

また最近では、キャリアセンターが「就職支援」だけでなく、キャリア教育の担い手としての役割も求められています。大学1・2年生に向けて、早い段階から情報発信を行う動きも出てきています。

社会人である筆者だけでなく、学生の皆さんにとっても、キャリアセンターのイメージを見直すタイミングが来ているのかもしれません。就職活動のサポートだけでなく、キャリア形成の“伴走者”として、もっと早い段階から頼れる存在になっていく——そんな変化が、今まさに起きているようです。

※記事内の図版はすべてベネッセ i-キャリア提供

金井 唯

金井 唯

編集者、ライター。採用広告の営業、制作ディレクターを経たロスジェネ世代となり、主に働き方や職場環境など扱うほか、モノ好きであるためアウトドアギアなども手掛ける。ライフワークはスノーボードとストリートスナップ。※プロフィール画像は札幌の写真家・水上ゴロウ氏が撮影

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