「既存のやり方が通用しないことが大変だけれど面白い!」 AGCで海外営業を担当している先輩社員に、仕事や会社の魅力を聞いてみた。 #先輩ロールモデル
「将来の“なりたい自分”がまだわからない」という悩みを抱えるみなさんに、いろいろな企業で活躍する先輩たちの姿を通してロールモデルを見つけてもらう企画「#先輩ロールモデル」。
今回は、【AGC】で働く先輩社会人にインタビュー。スマホなどのカメラに用いられる部材の海外営業を担当している先輩社員に、仕事内容や学生時代に取り組んだことについてお話を伺いました!
各種アプリケーションのカメラに用いられる光学部材の営業を担当。継続したデリバリー対応や品質問題対応、ビジネス条件の交渉等を行い、自社製品が採用されるように取り組んでいる。
――自己紹介をお願いします。
AGCの森下知香子と申します。AGCには4つのカンパニーがあるのですが、私はその中の電子カンパニーに所属して海外営業の仕事をしています。
――お仕事内容について詳しく教えてください。
スマホやAR/VRなどの、コンシューマデバイスのカメラに使われる光学部材の営業を担当しています。メインのミッションは2つあり、(1)既存の海外のお客様への営業と、(2)新しい海外のお客様への拡販を行っています。自社製品が採用されるように、継続したデリバリー対応や品質問題対応、ビジネス条件の交渉などに取り組んでいます。
――海外営業ということですが、どのようなお客様と関わりがありますか。
お客様は主にアメリカや中国にある現地の企業となります。なので、社内のチームメンバーとは日本語を使いますが、対社外のコミュニケーションでは基本的に英語が必須の環境にいます。
――入社のタイミングで英語力は必須でしたか?
入社のタイミングでハイレベルな英語力が必要という訳ではありません。内定後に各部署の説明を聞いてから行きたい部署を希望するのですが、そこで現在在籍している部署を希望しました。
――英語以外の言語は使いますか?
お客様との会話は基本英語なので、英語が喋れないお客様とは、英語が喋れる別の方を通してから担当者とやり取りをすることもあります。中国のお客様を担当したことをきっかけに、会社の研修制度を利用して中国語の勉強も始めました。部署の後輩は、大学時代に学んでいた韓国語を生かして韓国のお客様と会話しています。
――1日のスケジュールを教えてください。
時差の関係上、米国の企業とは早朝からオンラインで打ち合わせを行います。午前中は、メールチェックや営業グループミーティング、デマンドの更新作業(お客様から依頼されている製品の数量を内部にインプットするために調整)などを行い、午後は別の海外のお客様とのオンラインミーティング、価格資料の作成や、工場と品質問題等についてコミュニケーションをとったりします。18時頃も打ち合わせが入ることもありますが、忙しい場合のみです。
――AGCに入社したきっかけを教えてください!
(1)グローバルで活躍できること、(2)スピード感をもって成長するために若手からチャレンジできる環境があること、という軸をメインに就職活動を行っていたのですが、それにあてはまったのがAGCでした。OB・OG訪問をした際に、化学品カンパニーの方とお話して、感覚的ではありますが、純粋にかっこいいと思ったことや雰囲気があっていると感じたことも入社をきめた理由です。
――具体的にどのように挑戦できていますか?やりがいなど教えてください!
既存のお客様の業務に加えて、入社3年目の後半からは、大型の米国車載メーカー様の担当としてもプロジェクトを進めいくことになりました。 このお客様は今までのお客様と文化が全く異なるので、既存のやり方が通用しないことが大変ですが、それも面白いと思っています。状況が絶えず変化していく中、何か月もアクションを起こし続けて、長い交渉期間の末にやっと前に進められたときにやりがいを感じます。
――業務を進めるうえで意識していることを教えてください。
お客様に製品を買ってもらうことがお仕事なので、お客様に歩み寄る姿勢も大事ですが、要求に全部対応しようと思うと振り回されてしまうので、全てを受け入れるのではなく、交渉していくことが大事だと思っています。お客様の求めているものを汲み取り、PDCAを繰り返しながらコミュニケーションをとることを意識しています。あとは、仕事はしんどいときもあるので、ポジティブに考えていくマインドも大事だと思っています。
――気持ちを切り替えるコツはなんですか?
私は悩みを溜めたらだめになってしまうタイプなので、友達に話したり、美味しいものを食べたりしてリセットするようにしています。自分では失敗したと気にしてしまうことでも、周りは案外気にしていないことも多いです。
――どんな大学生活を送っていましたか。
私は大学3年生の後期から1年間休学して、オーストラリアの大学へ留学し、その後シンガポールの企業でインターンシップを行っていました。このインターンシップの経験が、自分の中でも一番苦労したと感じていたため、就活のがくちかのエピソードとして話していました。
――その経験が今のお仕事につながっていることはありますか?
当時経験していたインターンシップでの営業のお仕事は、現在の仕事内容とは異なりますが、難しいことに挑戦して少しずつクリアしていく経験をインターンで積むことができたのは、とても大事だったと思います。それが自信につながり、次のチャレンジへの原動力になりました。
――就活は何月ごろから始めましたか?また、何社くらいの企業を見ていましたか?
留学から帰ってきたのが2019年9月だったので、その時期から就活を始めました。OB・OG訪問では、12月から1月の間に30社以上の方にお話を伺いしました。海外と接点がある会社で働きたいと思っていたので、メーカーや商社などをメインにリサーチしていましたが、せっかくの就職活動という良い機会なので、とにかくいろんな分野の企業のお話を伺うという姿勢で就職活動を行っていました。
――面接対策などはしていましたか?
緊張しがちなタイプなので、本番前に友達と模擬面接をして、反射的に答えられるようになるまで練習しました。
――就活で落ち込んだ時のメンタルの保ち方を教えてください!
落ち込む時はとことん落ち込んでしまうタイプですが、その時は失敗した理由を振り返って次に活かすようにしていました。例えば面接でうまくいかなかった時は、質問を全部書き出して考え直し、答えられるようになるまで練習しました。失敗してしまったことは仕方ないので、次に絶対に活かす、という気持ちで切り替えていました。
――最後に大学生へメッセージをお願いします。
今就活をされている方は、自分が少しでも頑張ったと思える経験があれば、その思いが伝われば評価されるので、心配せずにおもいきって挑戦していただければと思います。社会人になると自由な時間は限られるので、全力で学生時代を謳歌してください!
取材:秋保 柚月(ガクラボメンバー)
執筆:亀谷 凪沙(ガクラボメンバー)
編集:学生の窓口編集部
取材協力:AGC