「お年寄りに席を譲ったら……」「仕事を手伝ったらミスした」よかれと思ってした行動が裏目に出た経験
100%の親切心で相手を気遣った行動が、結果として裏目に出て無残な結末になった体験、みなさんにはありませんか? そこで今回、よかれと思ってした行動が裏目に出てしまった体験談を聞いてみました。
■仕事における「よかれと思って……」
・「先輩の仕事を手伝おうとしたらミスして足を引っ張る結果になってしまった」(男性/22歳/食品・飲料)
・「あらかじめ会議で必要だと思った資料を印刷し、用意したら差替えになってしまった」(女性/33歳/学校・教育関連)
・「フォローして、上司のメンツをつぶす結果になってしまった」(女性/25歳/医薬品・化粧品)
・「職場の掃除でくさぬきをしていたら上司が植えていた野菜の苗も抜いていた」(女性/30歳/医療・福祉)
仕事では、自分の評価にもつながるため、下心も若干含んだ「良かれと思って行動」になってしまいます。「気が利きく奴だ」と思われようと頑張ったのに逆効果になることもしばしば……。
■頭を悩ませた贈り物が裏目……
・「上司の機嫌を取ろうとお土産を買っていったら、『こんな安物買ってきやがって!!!』と切れられました。(男性/36歳/機械・精密機器)
・「母に修学旅行でお土産に買ったタバコケースを、喜んでくれると思った素敵な色のケースだったのに、あげた翌日、友人にあげてしまったと聞かされてショックを受けた」(女性/32歳/無職(病気療養中))
・「お腹が空いているといっている女性に並んで買ったドーナッツを差し入れしたらダイエット中なのに!!とキレられた」(男性/35歳/電機)
・「手編みのマフラー。長く作りすぎて使ってもらえなかった」(女性/36歳/ソフトウェア)
・「好きな女性に宝石のプレゼントしたら、返品された」(男性/49歳/通信)
そもそも贈り物は「これは喜ぶかなぁ」と、すごく悩みつつも相手の嬉しそうな顔を想像し選びますよね。なのに残念な結末……。がっかり感も倍増してしまいます。
■愛があふれ過ぎたがゆえに…
・「忙しい彼氏に対して色々世話を焼いたら、逆にウザがられた」(女性/28歳/機械・精密機器)
・「昔の彼女が忙しい時に、気を紛らせてあげようと頻繁に電話したら、わずらわしいと思われ終わってしまった」(男性/49歳/自動車関連)
・「看病したら風邪がうつった」(女性/20歳未満/学生)
・「彼女の家で洗い物をしてあげたら、鉄鍋は洗剤使わないのを知らずに怒られた」(男性/27歳/情報・IT)
・「奥さんの料理の味がおかしいのを無理に食べたら、腹を下したことがある」(男性/50歳以上/電機)
最後の男性の意見「料理がまずい」ではなく「味がおかしい」と表現するところに、奥さんへの愛と配慮を感じます。
■口は災いのもと?
・「友だちの間を取り持とうと試行錯誤した結果、お互いの思いを微妙にズレタ形で伝えてしまい、うまくいかなくなってしまった」(女性/31歳/団体・公益法人・官公庁)
・「相手を褒め過ぎてだんだん墓穴を掘ってしまった」(女性/46歳/医療・福祉)
・「顔色が悪いので体調がよくないのかと気遣ったら、日頃しない化粧をたまたましたときだった。日頃あまりうまく作れないカレーがおいしかったので、思いっきりほめたらレトルトカレーだった」(男性/50歳以上/学校・教育関連)
仲間が困っていれば、慰めたり励ましたり、アドバイスをしたくなるのも相手に好意があればこそ。しかし一回口を滑らせると、取り繕えば取り繕うほど墓穴を掘ってしまうもの。傷口が完治不能になる前に、気付き謝りたいものです。
いかがでしたか? 共感できるものも多かったのではないでしょうか。基本的に厚意が先にあってからの裏目なので、受け手も気付いた場合は大目見てほしいものです。しかし最も怖いのは、裏目に出ていることすら気付いていない人ですが……。
さて、最後にこんな「良かれと思ってした行動が裏目に」の意見を紹介します。
・「そんなことは頻繁にある。それが人生」(男性/45歳/その他)
達観した意見ですね。確かに裏目に出たとしても、なにも行動を起こさないよりは、相手を気遣った行為を続けたほうが後悔は少なそう。人生は厚意の連続……、そうありたいものです。
文 佐藤充
調査機関:2015年5月
アンケート:フレッシャーズ調べ
集計対象件数:社会人414件