【五輪ゴルフ男子で日本快挙!】メダルを獲得のキーは「オリンピックの性質」により働きやすい〇〇だった?! #5行動経済学がパリ五輪を支配する
こんにちは!出版甲子園実行委員会です。
今年度はパリオリンピックということで、日本中が盛り上がっていると思います。
今回、そのパリオリンピックの競技に関する内容について「行動経済学」という観点からひも解いていくべく、『行動経済学が勝敗を支配する 世界的アスリートも"つい"やってしまう不合理な選択』の著者である今泉拓さんへ取材を行いました。
大注目のパリオリンピックを、新しい視点で楽しんで頂ければと思います。
▼前回の取材記事
【パリ五輪は “ 誤審 ” が多い⁈】
その理由を「行動経済学が勝敗を支配する」著者に聞いてみた #4行動経済学がパリ五輪を支配する
https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/75215
ゴルフの戦い方について
8月4日に行われたゴルフ男子では松山英樹選手は、スコアを6つ伸ばし、通算17アンダーで銅メダルを獲得した。日本のゴルフ男子では初のメダル獲得となり、日本中が熱狂した試合となりました。
歴史的快挙を成し遂げた松山英樹選手について、『行動経済学が勝敗を支配する』の執筆者でスポーツアナリストであり、行動経済学とスポーツ分析を掛け合わせた研究を行っている今泉拓さんは、最終日での戦い方について注目しました。
「オリンピックは他の大会と違い、大会自体には賞金の制度はない。つまり、メダルをもらえない4位以下の順位の価値が極めて低い状態だと予想される。」今泉さんはこの賞金がないという状況だからこそ起こった今回のプレーについて見解を述べました。さらに続けて、
松山選手は最終日のボギー数が他の選手に比べ少なく、それに比例してバーディーも少なかったそうです。この結果から、今泉さんは松山選手が他の選手に比べてリスクを取らないプレーをしていたように見えたそうです。松山選手は保守的にプレーすることで、自分の順位をキープすることができたのではないかと推測しています。
さらに続けて、松山選手は2021年のマスターズでも今回と似たプレーで優勝しています。この大会で松山選手は1日目、2日目と首位を走っていました。最終日では他の選手からの追い上げもありましたが、松山選手は焦ることなく落ち着いた様子で自分の順位を守るプレーを行いました。その結果、2021年のマスターズでは優勝されています。
この経験があったためオリンピックでの試合でも順位を守る保守的なプレーが行えたのではないかと今泉さんは考察しました。
松山選手が「守り」の姿勢で戦ったのに対し、スペインのジョン・ラーム選手は終始「攻め」の姿勢でのプレーが目立ちました。
ラーム選手は3日目まで絶好調で首位を走っており、最終日の試合では、10番で2位の松山選手との差を4打差にしました。しかし最終的に金メダルを獲ったスコッティー・シェフラー選手が怒涛の追い上げをし、これに対しラーム選手は11番以降も攻め続けた結果、ミスが続き最終的には順位を大きく落とし、5位で試合を終えました。
損失回避バイアスとは
このラーム選手のプレーについて、今泉さんは損失回避バイアスが働いていると語ります。
「人間は損の状態、このままでは負けてしまうという状況においてリスクを取りがちである。その結果、無理な攻めをしてしまいかえって悪いスコアになってしまったのではないだろうか。」
「これがオリンピックではなく賞金のある大会であればここまで攻めるプレーではなく守りが含まれるプレーになっただろう。オリンピックのように賞金がなく、名誉のために試合を行う場合、人はリスクを取りやすくなるのではないか。」と今泉さんは述べました。
「行動経済学が勝敗を支配する」日本実業出版社
著者:今泉拓
東京大学大学院学際情報学府博士課程に所属。認知科学・行動経済学の研究をしている。学部時代からスポーツ分析にも取り組み、行動経済学✕スポーツで第18回出版甲子園準優勝を経験。日本実業出版社より「行動経済学が勝敗を支配する-世界的アスリートも”つい”やってしまう不合理な選択-」を出版。
https://amzn.asia/d/08dQdzPm























