コーヒーと緑茶に長寿効果!正しく知っておきたい効果的な飲み方5つ
国立がんセンターが発表した「コーヒーや緑茶で死亡リスク低減」というニュースが話題ですね。緑茶やコーヒーに含まれる成分には、健康増進効果があるものも多いのですが、選び方や淹れ方で成分の量が変わってくるのです。
今回は、緑茶とコーヒーの健康成分を上手に引き出す方法を紹介します。
<コーヒーに含まれるもの>
■クロロゲン酸(コーヒー)
コーヒー豆に含まれるポリフェノールの一種です。脂肪燃焼の他、脂肪肝や糖尿病の予防効果があることが知られています。
クロロゲン酸の含有量は、豆の品種や焙煎の深さに左右されます。産地による差もありますが、アラビカ種よりロブスタ種の方が多く含んでいます。また、焙煎によって壊れてしまうので、浅煎りの方が多くのクロロゲン酸が残っています。
淹れ方については、クロロゲン酸は、硬水より軟水で抽出されやすい性質があるので、ミネラル豊富なボトルウォーターを使うより、水道水など日本の水を使う方が良さそうです。また、抽出時間が長くなると多く抽出されます。
<緑茶に含まれるもの>
■カテキン(緑茶)
緑茶に含まれるポリフェノールの1種で、8種類のカテキンの総称です。カテキンは緑茶の渋み成分で、血中コレステロールを下げたり脂肪燃焼効果の他、抗菌・抗酸化効果、がん予防など様々な効果があります。
カテキンは渋みの多い茶葉に多く含まれていて、お湯の温度が高い方が良く溶け出します。ペットボトルのお茶では、トクホのお茶のように、「渋味が強い」と感じるお茶は、カテキンが多いものです。
■テアニン(緑茶)
テアニンはアミノ酸の一種で、緑茶のうまみ成分です。脳のリラックス効果や眠りの質を良くすることが知られています。この他にも血圧を下げたり、ストレスを和らげるなどの効果が報告されています。
テアニンは、うまみの多い玉露やかぶせ茶・抹茶といった高級茶葉や、新茶(一番茶)に多く含まれています。テアニンは、水に溶け出しやすい性質があるので、淹れ方のコツはありません。ただ、溶け出しやすいため1,2煎目でほとんど出てしまいます。3煎目以降のお茶にはあまり残っていません。
ペットボトルのお茶などでも、「うま味がある」「甘みがある」と感じるお茶は、テアニンが多いと考えられます。