大学院の不合格通知を受け取り人生プランが真っ白に。「今しかない!」と運命を感じて行ったフィリピン セブ島留学で得たものとは?! |マイナビ学生の窓口『study abroad report』

編集部:ろみ

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これから海外留学をする方、検討している方に向けて留学先のリアルな情報をお届けする『study abroad report』

今回はフィリピン・セブに語学留学をした蒲生杏奈さんから情報をレポートしていただきました。本記事では蒲生さんがどんな風に留学先を決めたのか?実際の生活スタイルや、現地で困ったこと、留学してよかったことなどなど、知っておくとタメになるリアルな内容をお届けします。

レポートしてくれるのはこの人

蒲生杏奈さん

慶應義塾大学大学院在学。ワーホリ前に少しでも英語力を上げることが目的でフィリピン・セブ島のCGアカデミー バニラッドキャンパスに3カ月間留学。海外に興味があったものの英語が嫌いだったので、とにかく日本語に逃げられない、強制的に英語を学ばなければならない環境に身を置いて、まずは英語を使うことに慣れようと思い留学を決意。

Instagram:@anna_gamo_

留学先を知ったきっかけ、留学を決めたタイミング

ーいつ、どうやって留学先を選んだの?

もともと大学3年生で交換留学として海外に行くつもりでしたが、感染症蔓延により諦めることに。そんな中、ずっと目指していた大学院の不合格通知を卒業間近の11月に受け取り、卒業後のプランがまっさらになってしまいました。そしてふと、海外への憧れがありながら、やむを得ない事情で諦めてしまったことを思いだし、周りの人にも背中を押され、「今しかない!」と運命を感じ留学を決意しました。

結果的に別の大学院への合格が決まりましたが、それでもやりたいと思ったからには休学してでも挑戦してみようと思い、まずはエージェント先と連絡を取りました。

希望は、「とにかくスパルタ教育」「水回りの衛生環境が問題ない」「なるべく日本人がいない所」、この3点のみ。本音では、昔短期留学をしていたマレーシアへの留学を希望していましたが、コロナ禍を経て語学学校との提携がなくなってしまったようで、オススメされたフィリピンに決めました。

そして、空きがあって、何よりお財布にも優しいCGアカデミーを紹介してもらいました。

留学先での生活について

1日の過ごし方~授業がある日編~

1日の過ごし方~授業がない日編~

滞在先の生活環境

ー住環境について詳しく教えてください。

住環境はとっても整っていました。まず、洗濯は学校内にランドリーがあり、預けると洗濯〜畳む作業まで全てスタッフの方がやってくれます。特に回数の制限もないため、私は2日に1回ほどランドリーサービスを利用していました。ただ、下着については自分で洗濯したかったので、日本から持ってきた折り畳みバケツと、現地で購入した物干しと洗剤を利用して手洗いしていました。

また、お風呂については、ユニットバスタイプ、浴槽なしです。ですが一人で使うには余裕なスペースと、棚もたくさんあったので生活していくには困りませんでした。

部屋の掃除については1週間に2回まで無料で清掃サービスを利用可能です。掃き掃除に拭き掃除、部屋内からバススペース、さらにシーツと枕カバーの交換まで全て専門のスタッフの方がやってくださいます。フィリピンはトイレットペーパーを流すことができず、日本人の私からすると不衛生に感じてしまいますが、これも綺麗に片付けて下さるので、衛生面への不安はありませんでした。

また、食事も土日含む毎日3食提供されます。毎日何かしらのフルーツが必ず出たり、月に何度かスペシャルランチデーがあったりして、充実していました。

ー持って行って役立ったものは何ですか?

セブ島留学に持って行った方が良かったものは、
・小さなサイズの物干し
・コップ
・水筒
・サンダル
・風呂用サンダル(ビーチサンダル)
・厚手のパーカー
です。

まず、物干しですが、私の住む寮にはランドリーサービスがありましたが、下着はお任せしたくなく、自分で洗っていました。ただ、寮にハンガーが置かれていることはあまりないと思うので、こちらが必要です。

コップや水筒は、セブでは水道水を飲めないため、だいたいどこにでもウォーターサーバーがあります。お水を買うことがないため、水筒やコップがあると自室や勉強スペースで飲むことができて便利です!

また、セブは室内でも靴を履きます。そのため簡単に脱ぎ履きできるサンダルがあると便利です。また、同じくお風呂も靴で入ります。基本的にトイレと一体化していることに加え、衛生面が非常に信頼できません。ビーサンのような簡単に乾くかつ、脱ぎ履きしやすいお風呂用のサンダルは必須です。

最後に厚手のパーカーですが、セブは室内がとにかく寒いです。凍えて死んでしまうと思うほど寒いので厚手のパーカーがあると便利です。

セブ島は物価が安いという印象がありますが、実際は観光地のためさほど安くありません。また、クオリティもいわゆる“フィリピンクオリティ”です。色々なショッピングセンターやスーパーマーケットを見て回りましたが、日本の100円均一に敵うものは値段、クオリティ含めてありませんでした。そのため、「現地で調達しよう」という考えはお勧めしません!私はこれで失敗し、意外とお金がかかってしまった上に、すぐに壊れてしまうのであまりコスパ良く物を揃えられず後悔しています。

ー大学までの移動はどんな手段を使っていますか?

学校内にある寮に住んでいたので、徒歩0分でした。私の通っていたCGアカデミーは、敷地内にある専用の寮に住むことが必須条件。ですが敷地もそこまで広くなく、かつ私は教室塔から1番近い塔の部屋だったので授業開始30秒前に部屋を出ても余裕でした。

ーネット環境を整えるためにどんなツールを使ったり対策をしていますか?

私は現地のプリペイドSIMを利用しました。学校にもWi-Fiは通っていますが、寮以外には電波が届かず、教室やラウンジ、食堂などその他スペースではスマホのデータが必須です。

空港を降りてすぐにフィリピン2大キャリア会社のGlobeとSmartの特設テントが立っており、最初のデータチャージ量と使用したい期間(最大30日)を決めお金を払うと、全てスタッフの方がやってくださいます。

その後データが足りなくなったら、アプリ経由またはコンビニ等でデータカードを購入して追加チャージできるのでとっても楽でした。ちなみにどちらの会社も違いはほぼないので、空港に着いたときに空いている方を利用して問題ないと思います。

ー生活で困ったことはどんなことですか?

とにかく食事が何もかも脂っこいです。これが本当に1番の悩みでした。また、どんな料理も濃く、そして大体同じ味付けなので、飽きがきます。さらに、フィリピン人はサラダを食べることは貧乏の象徴だと考えているようで、サラダと呼べるものが一切ありません。生野菜は一切なく、素材を楽しめるものはフルーツ以外なかったので、最後の方はスーパーでフルーツを買って自分でむいて食べていました。

また、電車がなく、主な移動手段は車かバイクなので、とにかく空気が悪いです。こんなにも霧がかかっている街は人生で初めて見ました。また、信号も少ないので、道路を渡りたい時はタイミングを見て突破する必要があります。初めの数週間は一人で道路を渡ることができず、反対側のショッピングセンターにいくことを諦めていました。

ー生活で困ったとき相談する場所・人はいる?(どんな人に相談している?)

困った時は基本、アカデミーの日本人スタッフの方に相談していました。英語だとうまく伝えられないトラブルも伝えることができ、さらにフィリピン在住歴が長い方ばかりだったのでとても頼りになりました。また、フィリピン特有の文化やおすすめのスポットについての相談は、フィリピン人の先生にしていました。私の授業カリキュラムは半分がマンツーマンだったので相談はとてもしやすかったです。

留学をして自分自身が一番変わったところ

ー留学をして一番変わったところや、成長したと思うことは何ですか?

考え方や価値観は3ヶ月ではあまり変化がありませんでした。

ですが、何より一番変わったところは英語で話すことへのハードルです。日本の英語教育あるあるらしいですが、英語を勉強していても話せない人が多いそうです。初めての留学の時もこの変化は実感しましたが、以前よりも長い3ヶ月間滞在したことでより実感しました。

何より、インスタでふと流れてきた英語のリールの内容がすっと頭に入ってきたことにびっくりしました。話すことでリスニング力も上がり、理解できるようになったのかなと思います。自分が楽しむことができるコンテンツの幅が広がり嬉しかったです。

滞在先で気を付けた方が良いこと

ー留学先で自分の身を守るために気を付けていたことはありますか?

個人的には、学校にいる先生以外のフィリピン人を信頼しないことが一番大事だと思います。フィリピンではコンビニさえも警備員が立っており、ショッピングモールに入るにはカバンの中身を見せたり、大きなカバンを持っている際はロッカーに預けなければなりません。また、街には野犬やストリートチルドレンが多く、夜女性一人で歩くのはもってのほかです。日本に住んでいたときは想像もできませんでしたが、学校の外では常に危機感を持って過ごすことが本当に大事です。もちろんとっても気さくで素敵なフィリピン人もいますが、自分の身を守るためにも、先生以外のフィリピン人を信頼しないことが大切です。私は3ヶ月、ほんの数回外出しただけにも関わらず、タクシーで4回ほどぼったくりの被害に遭いました。

これから留学をする学生のみなさんに伝えたいこと

ありきたりな言葉にはなりますが、ほんの少し、1ミリでも海外に興味があれば絶対に一歩踏み出すべきです。

もちろん金銭面など様々な障害があることは事実ですが、学生期間が終わり、社会人になってから海外に挑戦することは今よりももっと大変です。

また、私は大学が行っている制度を利用した留学と、個人手配の留学それぞれ経験がありますが、金銭的に楽なのは圧倒的に前者です。大学では奨学金制度がしっかりしていたり、そもそも安い金額に設定されていたりと、周りからの支援が手厚いです。

マレーシア留学の際、奨学金を駆使し、1ヶ月間の合計留学費用がたった4万円になったという人もいました。

就活に大きなプラスになるとは言い難いですが、人生経験への大きなプラスになることは間違いありません!

文・写真:蒲生杏奈
編集:マイナビ学生の窓口編集部 ろみ

編集部:ろみ

編集部:ろみ

学生時代はスペイン語専攻。南米アルゼンチンに留学していたラテン系関西人。好きなものは海外の音楽・映像鑑賞とお酒です。ママになり、最近は子供が寝た後に海外ドラマや韓流ドラマを見るのが息抜きです。素敵な言葉や音楽、映像などのコンテンツは、自分自身を助け、励まし、成長させてくれるものだと思います。読者のみなさんに素敵なコンテンツに出会える機会をたくさんお届けしたいという想いで仕事をしています。

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