話し上手になるための8つのステップ ~自分には無限の力があると信じる~【世界の古典と賢者の知恵に学ぶ言葉の力】 #Z世代Pick

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こんにちは。Z世代ブックピッカー・まえれなです。
みなさんは話し上手になりたい!と思ったことはありませんか?

初対面の人と話す時や、プレゼンで大勢の前で話す時など、「もっと上手に話せたらいいのに」と感じる人は多いのではないでしょうか? 様々な実用書を読んで実践してみても、それでもなかなか上達しない....なんてことはありませんか?

『世界の古典と賢者の知恵に学ぶ言葉の力』の著者であるシン・ドヒョン氏は、話し上手になるということはどういうことか、以下のように述べています。

「話し上手」とは、単に話術に長けているというより、絶えず自分を省みて成長し、他人に関心を傾けて理解し、その場の状況を読み取る目を備えた、総合的な力を指す。つまり、「言葉の勉強」というのは、その境地に至ろうとして努力する過程のことだと言っていい。

話術に関する本はすでにたくさん出回っているが、そのほとんどは実用書だ。そのため、どうしても中身は単調になる。話し上手になるための努力の過程をすっ飛ばして、名スピーチの実例やテクニックの紹介に終始し、ただ言い回しの問題にとらわれているために、どんな意味を言葉に込めるのかという、最も肝心な点を見逃している場合が多い。

『世界の古典と賢者の知恵に学ぶ言葉の力』では、話し上手になるために必要な自分磨きのための8つのプロセスを紹介しています。ここではそのうちの1つを一部抜粋してお届けします。

第四章『創意工夫』

知性の平等は人類を一つに結びつけるきずなであり、
人間社会が存在するための必要十分条件である。
ただ実際のところ、人間が平等なのかどうかはわからない。
だから、私たちは「人間は平等なの"かもしれない"」
と言おう。それは一つの意見にすぎない。
そして、同じ意見を持つ人たちとともに、
そのことを立証しようとしているのだ。
だが、私たちは知っている。
平等こそが人間社会を成り立たせているの
"かもしれない"ということを。
----------ジャック・ランシエール

ジャック・ランシエール(Jacques Rancière,1940-)。アルジェリア生まれのフランス人哲学者で、左翼的傾向を持つ。パリ第8大学教授として『無知な教師』など多くの著作がある。ルイ・アルチュセールの弟子だったが、アルチュセールの哲学が知性の不平等を擁護する側面があることを批判し、理論的決別を宣言した。
----------引用文出典:『無知な教師』

ランシエールは現代の古典とも言える『無知な教師』という本の中で、「人間の知性は平等だ」という挑発的な主張を展開するために、ある過去のエピソードを掘り起こした。
19世紀のオランダ、ルーヴェン・カトリック大学で、外国人教授ジャコトは学生にフランス語を教えることになった。ところが問題は、学生たちはフランス語がまったくわからず、教壇に立つジャコトのほうもオランダ語をまったく解さないという点だった。
そこでジャコトは学生たちに簡単な教材だけを与え、ただ彼らが勉強する様子を見守っていた。しかし驚いたことに、学生たちは徐々にフランス語を習得し、完璧に駆使できるようになったのである。教師が一方的に知識を詰め込まなくても、学生のやる気を引き出すだけで教育は可能だということを示す事例だ。
この話を通じてランシエールは、人間同士の間でどちらかが一方的に指示を下すような関係は不要であることを力説し、人間の知性が驚くほどに平等だという点も強調した。
もちろん、ランシエールの主張をそのまま受け入れるには無理がある。ジャコトとは異なる例が、私たちの身近で簡単に見つかるからだ。だからランシエールは、自分の主張を「かもしれない」として断言を避けたのだ。
しかし、知性というものは実際には不平等かもしれないが、知性の平等を信じる人々の努力の積み重ねによって、社会は発展するのである。
ランシエールの主張が意味を持つのは、知性の平等を立証したからというより、知性の平等の可能性を発見したためだ。幼時に教育を受けられなかったからといって、また貧しくて本を読む機会がなかったからといって、決して知性が劣るわけではないということを明らかにしようとした。
社会的環境のせいで自分の知性が劣っていると思っている人たちに、理論的な希望と可能性の土台を提供したのである。
ジャコトのケースに見るような奇跡を起こすためにはまず、「自分は駄目だ」「自分は劣っている」という思い込みを捨てなくてはならない。自分の無限の潜在力を固く信じるのだ。
もちろん、信じて努力すればすべてが解決するわけではないが、だからといって気持ちの問題を軽んじてもならない。知性を飛躍させたければ、自分に無限の力があると信じるべきだ。創造性を育てたければ、まず自分自身を信頼しよう。

■実際に読んでみた感想
「一つの言葉には、語り手と聞き手の両方の人生が込められている」という本文に入る前の著者の言葉で私はこの本に出会えたことに感謝した。私達は日々、どんな時でも言葉を使って暮らしている。人々とコミュニケーションをとるとき、何か書類を提出する時などさまざまな環境状況において言葉を使わずに生活することはまずないだろう。

そんな時私達はいつの間にか何も考えず言葉を発していないだろうか。誰かと話をする時必ず語り手と聞き手という立場が発生する。その時にどういった解釈をするのかは人それぞれである。語り手の話す内容を必ずしも聞き手が肯定することはできないとしても理解することはできる。

そうしたことを改めて意識して賢者の知恵から学ぶことができるのがこの本である。今本屋に出ている話術に関する本はたくさんあるが、言葉の使い方を根本から変える方法を提示してくれる本は他に見たことがない。この本を読むことで、自分の言葉の使い方をふりかえり、自分と世の中を変えるために言葉を手段として使えるようになりたいと思う。(まえれな)


『世界の古典と賢者の知恵に学ぶ言葉の力』
定価 : 1,650円(税込)
頁数 : 224頁
ISBN : 978-4-7612-7488-7
発行日 : 2020年4月15日

■著者情報
シン・ドヒョン
人文学者。大学で哲学と国文学を専攻。幼いころから哲学を学び、東西の古典に親しんできた。世の中を変える勉強と自分を変える勉強は同時に進めるべきで、そうしてこそ本当の変化がもたらされると信じる。その第一歩として、“言葉の勉強”をはじめ、その成果を本書にまとめた。

ユン・ナル
ソウルで高校の国語教師を勤めながら、哲学をはじめとして人文学の勉強にもいそしみ、エッセイを執筆・発表している。他人の視線にとらわれず、新しく深みのある文章を書くために、日々努力している。

米津 篤八
朝鮮語・英語翻訳家。早稲田大学政治経済学部卒業後、朝日新聞社に勤務。退職後、ソウル大学大学院で朝鮮韓国現代史を学び、現在は一橋大学大学院博士課程在学中。翻訳書に『言葉の品格』『言葉の温度』(光文社)、共訳書に『チェ・ゲバラ名言集』(原書房)などがある。

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