もはや「京都の暑さなめんなよ」と言えない。昔とは違う？最近の京都の夏事情＃学窓ラボ

2023/09/05

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ガクラボ

こんにちは、学窓ラボのふなっぴ（京大2年）です。

お盆を過ぎても猛暑日が続くこのご時世。去年は10月上旬でも半袖を着ていたのでまだまだこの暑さが続くのかと思うとうんざりです。せっかくの夏休みやのにどこにも行けんって何やねん！？いや、行こうと思えば行けるのですが、暑すぎるので行きたくないんですよね。昔はこんなに暑くなかったよなあ、と感じるので、最近の京都の夏事情をお伝えします。

1、もはや「京都の暑さなめんなよ」と言えない

昔は関西の中で京都だけが異様に気温が高い、ということもしばしばありました。

京都市は盆地で気温と湿度が高くなり、独特の蒸し暑さが生まれる原因となっていたからです。しかし、最近は地球温暖化のせいかどこに行っても暑いので、京都だけが特別暑いというわけではなくなりました。

最近では、他府県が京都よりも気温が高くなることもよくあります。京都よりも気温が低い場所で行われたインタビューで誰かが「暑すぎて死にそう」と言っていたら、「そんなんならお前、京都来たらガチで死ぬぞ」と心の中でツッコミを入れていましたが、今はもうわけが違います。どこも危険な暑さだというのは身をもって実感しているところです。もう「京都の暑さなめんなよ」とは言えない時代ですね。

2、暑すぎてセミが朝と晩にしか鳴かない

京都にはクマゼミが多く、昔は「シャンシャンシャンシャン」というやかましい鳴き声を聞きながら1日を過ごしていました。しかし今は暑すぎてセミも元気がないのか、比較的涼しい朝と晩にしか鳴きません。

かつては夕方にヒグラシも鳴いていた記憶があるのですが、今では山のほうに行かないといないです。ヒグラシの鳴き声ってなんとなく落ち着くので、まったくいないと寂しいものです。ちなみに、一週間の命を果たして転がっているセミを道路で結構見ます。京大の地面にもよくいます。昔はこんなに転がっていなかったと思うのですがね。

3、蚊にさされにくくなった

暑すぎて元気がなくなったのはセミだけではありません。最近は蚊に刺されにくくなりました。小学生の頃は少し外に出ただけで十数か所刺されたり、家の中にも蚊が入ってきたりしたのですが、最近は刺されるどころか、あの不快な音を聞くこともほとんどなくなりました。そもそも暑さを避けるために外に出ること自体が少なくなっているせいもあるかもしれませんが…。

それでも、草むらに入るときは注意が必要です。油断していると足首が異様にかゆくなります。

4、京大生が冷麺を頼みがち

「最近は麺コーナーに並ぶ人ばっかやね。暑いから冷たいもんしか食べたないんやろな」。

京大の中央食堂で職員さんが言っていたのを偶然聞きました。中央食堂には主菜、丼・カレー、麺の3つのメイン料理が選べるのですが、実際に見てみると麺コーナーには行列ができていて、他2つはガラガラでした。夏場には麺コーナーで冷麺や冷やしうどん、冷やしそばが売り出されるので、それを目当てに来る人が大勢いるようです。気持ちはわかります。

5、暑くても祇園祭は激混み

暑すぎる日って基本的には外に出たくないはずなんですよ。ですが、京都の人間および観光客にとって特別な祇園祭の日は、暑さに耐えてでもみんな祭に行きたくなるようです。

祇園祭には前祭と後祭があり、前祭のほうが盛り上がる傾向にあります。前祭では知名度の高い長刀鉾があり、宵山と言われる山鉾巡行の前日に露店が出ることが影響していると思われます。前祭の宵山は夜なので比較的涼しいほうではありますが、あんなにも人がいたら熱気で結局昼並みに暑くなりそうです。

人混みが苦手な私としては、「あんなんよう行くなあ」と思います。後祭の宵山は露店がないぶん人が少ないので、まだ行ってもいいかなという気にはなりますがね。山鉾巡行は前祭と後祭とも、京都ローカルのテレビチャンネルで生中継されます。涼しい場所かつ解説付きで見られるので、こちらのほうが得かもしれません。ですが、山鉾巡行は一度は生で見てみたいという気持ちもあります。実際に見に行くときに、あまりにも灼熱地獄でないことを願います。

数年前ならば、夏に京都を観光したいという人がいたら「やめとき」と言っていたと思いますが、今はどこに行っても暑いので「別にええんちゃう」と思います。京都はやはり春と秋の快適な季節に観光客が集中しがちなので、ある程度混雑を避けられる可能性はあります。快適な気温をとるか、人の少なさをとるか。そこは皆さんにおまかせします。
京都にいようが別の場所にいようが、熱中症には十分気をつけてお過ごしください。