「ずっと日本にいるより、海外で色々な経験をしたい」米国日清で、海外で働く夢を叶えたキャリアプラン【お仕事図鑑】

ヒット商品やサービスを手掛ける企業のキーマンにお話しを伺う企画「#お仕事図鑑」。
今回は「日清食品グループ」で働く先輩社会人にインタビュー。
米国日清で営業戦略部の課長(セールスストラテジーマネージャー)として勤務する講殿英俊さんに、日々の仕事内容についてお話を伺いました!
プロフィール
PROFILE
講殿 英俊
2010年4月入社。四国支店、熊本営業所、営業企画部を経て、2016年、海外実務研修制度を利用して、トレーニーとして米国日清に赴任。翌年帰国し、営業戦略部、マーケティング部を経て、2022年3月より米国日清に駐在員として赴任。
「海外で色々な経験をしたい」駐在員としてアメリカで働く魅力
ーーまずは自己紹介をお願いします。
入社14年目の講殿英俊です。入社から3年間は香川県で、その後、1年間熊本県で営業をしていました。その後、営業企画部へ異動して2年間働いたのちに、米国日清へトレーニーとして赴任しました。帰国後は営業戦略部で2年間、その後はマーケティング部で「日清のどん兵衛」のマーケティングを3年間務め、2022年からは米国日清で駐在員として働いています。
「トレーニー」として赴任した際は、現地のセールスサポートをしながら米国で働くためのトレーニングをさせてもらう立場でしたが、現在はマネージャーとして、アメリカ人の部下と共に働いています。

ーー日清食品は、多様な職種や仕事を経験できる制度が整っているんですか?
そうですね。毎年、社内の公募ポストが発表されます。異動を希望する部署が公募ポストとしてあれば手を挙げ、各部門長の面接を経て異動することができます。
ーー現在、アメリカでは具体的にどんな仕事をしているんですか?
現在は営業戦略部の課長(セールスストラテジーマネージャー)として働いています。商品をどの企業にどのくらいの量を納品して、いくらで販売してもらうかといったことを営業に指示する仕事などをしています。
ーー商品の価格はどのように決めるんですか?
例えば現在発売中の商品の価格や、競合の商品の価格などが判断基準になります。他にもそのときどきで様々な判断軸がありますが、データを使って、商品が売れるであろう価格の根拠を探っています。
ーー色々な部署を経験されていますが、それぞれどんなお仕事をされていたのでしょう?
営業企画部や営業戦略部では、主にどの商品をどこで、いくらで売るかという戦略を立てていました。
マーケティング部では、私は「日清のどん兵衛」ブランドのチームだったので、どのような方をターゲットに、何を作って届けるかといったことを考えて新商品を企画していました。例えば、2022年に発売された「日清の最強どん兵衛」は、実際に私が企画から発売まで担当した商品です。
ーー講殿さんが海外で働きたいと考えたきっかけについて教えてください。
大学時代にロサンゼルスを旅行したのですが、知らない世界を目の当たりにして、「ずっと日本にいるより、海外で色々な経験をしたいな」と感じたことがきっかけです。それまでは海外で暮らす機会というものがなかったのですが、それを言い訳にせず、社会人になってからは自分の道を切り開きたいと考えました。
ーー「努力は必ず報われる」を座右の銘としているそうですが、海外生活ではどんなことで苦労し、どう乗り越えたのでしょうか。
一番苦労しているのは、やはり言語の問題になります。今も日々勉強中ですが、言語以外の部分で補えることはないか考えて、例えば資料や数字で見せることで、伝えたいことを伝える努力をしています。健康状態などを除き、立ちはだかる壁は努力すれば乗り越えられる、乗り越えられる人に壁はやってくると信じています。
そのきっかけとなったのは、小学生時代のサッカーでした。当時はレギュラーだった時期も、そうでない時期もあったのですが、レギュラーでない時期に陰で練習したことで、レギュラーに復帰できたという経験をしました。それ以外にも、小さいことですが、幼少期に、努力したら目標を達成できたという経験が、今も自分の糧となっています。
また、大学受験では浪人を経験したのですが、そのときも人より1年遅れてしまいましたが、努力し続けたことで最終的には目標とする大学、学部に入れたので、それ以降、「努力は必ず報われる」と考えるようになりました。
ーー日本とアメリカで働き方の違いはありますか?
アメリカでは、就業時間のなかで仕事が終わらなければ翌日に持ち越して、家族との時間を大事にされる方が多い印象です。時間の考え方、優先順位がより明確な気がします。

ーー海外で働くという夢を叶えるために、どのような努力をしたのでしょうか。
まずは海外で活躍する人はどのような人なのかを知るために、実際に海外で働いている社員の方のキャリアを研究して、「海外で活躍する社員」の定義を自分の中で設けました。そこで感じたのは、様々な部署の知識を幅広く持っていたほうが海外で活躍できる確率が上がるということです。
なので、営業だけでなく、営業戦略やマーケティングなど、様々な部署を経験することで幅広い仕事を覚えられるようにしました。海外勤務という目標から逆算してキャリアプランを設計しました。
ーー日本での営業やマーケティングなどで積んだ経験は今も活きていますか?
そうですね。この商品のターゲットは誰か、ターゲットの収入はどれくらいか、彼らは月々食費にいくらかけているか、カップ麺の価格をいくらに設定すれば買ってくれるのか……など、ターゲットに対する考え方は日本での営業戦略やマーケティング活動などを通じて身についたと思います。アメリカでも営業戦略の基本的な考え方は日本と同じなので、今もその経験は活きています。
アメリカで働く上で大事にしているマイルール
ーーこの仕事に必要なスキルは何でしょう?
危機察知能力だと思います。個人的には心配性の方が今の業務はうまくいくと思っていて、仕事が順調な状態でも、「次は何が起きるんだろう」と、起こりうるリスクに備えることが重要だと思います。
米国日清の売り上げ規模は、まだ日本ほどは大きくありませんので、小さな失敗や小さな見落としが、会社に大きなインパクトを与えてしまいます。だからこそ細心の注意を払って、リスクを回避するスキルは必要だと思います。
ーーアメリカの現地セールスと接するうえで、何か大切にしていることはありますか?
アメリカの方からすれば、私は拙い英語で話しかけてくる日本人ですから、やはりマイナスからのスタートになります。だからこそ、先手先手を打つかたちで、「今この人はどんなことに困っているのか」「私たちがどうサポートすれば彼らのためになるのか」と考えることは常に意識しています。

ーー仕事をするうえでのマイルールはありますか?
仕事を依頼されたときに、「どうしてこのような依頼をしてきたんだろう」と、その背景を考えるなど、行間を読む癖をつけるようにしています。「ドリルを買う人が欲しいのは、ドリルではなく穴である」という有名な話があるように、この人がこういう依頼をしてきたのは、実はこういうことで困っているからではないか、と背景まで考えるよう心がけています。
ーーアメリカで働くようになったことで、何か変化はありましたか?
ありました。米国日清は、日本より規模が小さい分、社長や役員の方の動きが見えやすく、他の部署が何をしているかもわかりやすいです。トレーニーとして米国日清を経験したことで会社の全体感が掴めたこともあり、他部署のことを渡米前より理解することができました。視座が上がり視野が広がったように思います。
また、アメリカのスーパーで売られている即席麺の規模は、日本よりも小さく、即席麺自体の立ち位置が日本とはまるで違うので、どうすれば売れるのかということを日本とはまた違った角度から考えています。
ーー日清食品に入社しようと思った決め手を教えてください。
もともと人の相談に乗ることが好きだったので、就活では人材会社やコンサル会社を見ていたのですが、自己分析をしていくうちに、「人の深い部分に関わりたい」「生きることに、より強く関係する仕事がしたい」という思いが強くなっていきました。
それからは製薬業界と食品業界で迷っていたのですが、「不調から健康な状態に導くような、マイナスをゼロに戻していく仕事より、ゼロからプラスへ、“ハッピーになってもらう”仕事」により強い魅力を感じて、日清食品に決めました。
ーー日清食品はホームページやCMを見ていても、ハッピーが伝わってきます。社内のメンバーの特徴や社内の雰囲気についても教えていただけますか?
基本的には前向きな方が多いと思います。もともと関西の企業なので、関西人特有のノリと言いますか、いかにおもしろいことをするかということを常に考えている人が多かったり、賑やかな人が多い印象ですね(笑)。

今後のキャリアプラン「最終的には事業会社の経営者を目指したい」
ーー講殿さんはどんな学生時代を送っていたんですか?
旅行をたくさんした記憶があります。でも、やはり留学しておけばよかったと思っています。内定後に3ヶ月だけ留学をしたのですが、もっと長期で留学しておけばよかったという後悔はあります。
ーー学生時代の経験で、今も活きていることはありますか?
小さい頃からサッカーをしていたのですが、サッカーで身につけたチームプレーの大切さは社会に出てからも役立っています。社会に出ると、自分ひとりでできることはほとんどありません。何事も多くの方が関わって、チームで取り組むものなので、チームプレーに慣れていたのはよかったと感じています。
ーー講殿さんは今後、どんな若手社員と一緒に働きたいと考えていますか?
不器用でもいいので、やはり前向きで意欲的な人と一緒に働きたいと思います。失敗はウェルカムなので、「やってやる!」という強い意識を持った人がいいですね。
ーー今後のビジョンやキャリアプランについて教えてください。
最終的には事業会社の経営者、社長を目指したいと思っているので、今はその目標から逆算して動いています。社員全員が前向きに働き、成長も実感できるような、ポジティブな組織を作っていきたいと考えています。
ーー現在の課題や、今やっておきたいことなどはありますか?
これからも継続的に勉強を続けていきたいと思っています。また、年を重ねれば重ねるほど現代から取り残されていく感覚もあるので、若い方の意見を積極的に受け入れながら、「自分が間違っているのかもしれない」という意識を忘れずに、常に自分自身を変えていきたいと考えています。
ーープライベートはどのように過ごされていますか?
週末はよく買い物に行きます。スーパーを何軒もハシゴして、現地の人が何を買っているか、どういうものが流行っているかを観察しています。家族からは「また行くの? 何軒行くの?」と言われますが(苦笑)。また、子どもとサッカーをするなどして、リフレッシュしています。
ーー就活について、何か大学生にアドバイスいただけることがあればお願いします。
大学生の数年間は、人生で一番自由に使える時間があると思います。ですので、何かやりたいことがあるなら欲張って、全部やってほしいと思います。小さなことから大きなことまで、すべてをやりきって社会人になっていただければと思います。
ーー最後に、就活中の大学生にメッセージをお願いします。
就活は、リスクフリーで多くの会社の多くの方に会える唯一の機会だと思っています。無料で様々な企業の話を聞ける機会は、他にありません。ぜひたくさんの方と会ってほしいと思います。
その中で、「この人とは合わないな」と感じる人もいると思いますが、それはその方個人との相性に限らず、企業文化と合わないということである可能性もあると思います。それも含めて企業分析・自己分析になるので、いい経験も嫌な経験もどんどんしてほしいですね。あとは学生生活を全力で楽しんでほしいと思います!
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文:猿川佑
編集:学生の窓口編集部
取材協力:日清食品株式会社
























