ダンサー・TAKAHIRO「すべての出会いを楽しみながら、ダンスの可能性を追い求め続ける」 #学生新聞

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世界的に有名なダンス大会の9大会連続優勝という偉大な記録を持つダンサーであり、振付家としても活躍するTAKAHIROさん。
「自分の肉体で発明ができる」とダンスの魅力を語る姿からは、ダンスに対する熱い想いが伝わってくる。日々心掛けていることや表現力について伺った。

▼杉野遥亮さん、もーりーしゅーとさん、山下幸輝さんが登場!
学生の君に伝えたい3つのこと

すべての出会いを楽しみながら、ダンスの可能性を追い求め続ける

ダンサーになったきっかけを振り返ると、気づいたら神輿に乗っていたというような感じです。大学で同好会に入ってダンスを始めましたが、卒業と同時にダンスを諦めることができず、「人生の最終ページ」を作るつもりで、スターの登竜門とされるNYアポロシアターの大会へ挑戦することを決めました。すると優勝してしまったんです。このとき、大会に出場したみんなの夢と努力があってその上に立たせてもらっているんだと感じ、ダンスで勝負しようという気持ちが憧れから責任に変わりました

新しい人に出会えること、無限の創造ができることがとても楽しいです。仕事という感じではなく、白い壁を彩るようにいろんな感情が描けるのを楽しんでいます。そのためには、見えるものをどうポジティブにするか、ネガティブにどうドキドキを入れるかが大切だと思います。
たとえば、僕にとってのネガティブは制約や孤独です。でも制約がエネルギーにつながり新しい発見を生むこともあるし、孤独な僕にしかできない世界と考えればネガティブじゃないんです。暗い面も裏返せば明るくなります。失敗したら「よっしゃ!」と思うようにします。自分の失敗ストーリーは必要です。後でいっぱい語れますから。どんな感情も人生には必要なことで、それを生かせばいいんです。

まずは技術を学ぶことで手数を増やす、これは左脳的なことです。さらにこの手数を使って何ができるかが大事なんです。これは右脳。日常の中からデータを集め、それをもとに構築するということの繰り返しです。自分には関係ないというものはありません。どこかでつながるかもしれないので、ダンスと直接関係のないものにもたくさん触れて吸収してきました。それが活きることも多いです。あとは、常日頃「なんで?」を大切にしています。生活に必要ないことかもしれないけれど、「なんで?」があると楽しいんです。この世界が不思議なんです。日常の些細なことにも疑問を持って、“一人なんで大会”を開催して自分なりの答えを考えています。この好奇心や探究心はダンスを通して育まれたのかもしれません。創造とは、問いかけと答えの繰り返しなのです。
今日本では約600万人がダンスをやっているとされますが、この人たちが座れる席はとても少ないです。もっと選択肢が増えればダンスをやる人が楽しくなると思うので、「ダンサーとしてこんなことができるんだ」ということを増やしていきたいと思っています。これまでもそういう想いで振り付けから構成や演出、プロデュースなどに挑戦してきましたし、ダンススタジオを作ったり教育に携わったり、本を書いたり事務所を設立したりして、踊るだけではない「ダンス╳○○」の扉を開けてきました。これからもミクロの視点からだんだん引いていってさまざまな角度からダンスを見ることを楽しんでいきたいと思っています。自分も楽しみながら次の世代の扉を開けていきたいです。個人的にはどこかに広い土地を獲得して、想像するための場所を作りたいという理想もあります。

学生の皆さんには「人生は思ったよりも長距離走」ということを伝えたいです。今は10キロ走のまだ2キロくらい。いつだって物語はここからです!

PROFILE

プロダンサー・振付家 TAKAHIRO(たかひろ)

ダンサー、振付家、教育者として日米で活躍。櫻坂46・日向坂46・A.B.C-Z・藤井風などさまざまな人気アーティストの振付を担当するほか、コンサートやミュージカル作品の演出など新たな活動を開拓しながら、教育者としても全国で後進の育成に力を注いでいる。

学生新聞2023年4月1日発刊号 https://gakuseishinbun.jp/

取材・文/八木彩花(上智大学4年)
取材/宮田紋子(津田塾大学4年)、岡部満里阿(国立音楽大学2年)、加藤心渚(慶應義塾大学1年)、和田真帆(日本大学3年)、島田大輝(國學院大學3年)、須藤覚斗(立教大学4年)、田根颯人(中央学院大学4年)、神田理苑(日本女子大学4年)、伊東美優(慶應義塾大学3年)、佐伯桜優(法政大学2年)

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「学生の学生による学生のための新聞」として、全国約760校の大学・短大・専門学校に年2回(4月・10月)発刊しています。「学生新聞オンライン」にて新聞掲載記事はもちろん、WEB版オリジナル企画も発信。取材・執筆は学生が担当。新たな発見がありますよ!

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