藤原さくら「私の『好き』と皆さんの『好き』が共鳴する瞬間、そこでしか味わえない幸せがある」 #学生新聞
シンガーソングライターの藤原さくらさんに学生新聞のメンバーがインタビュー。音楽との出会い、そして楽曲制作についてお話を伺いました。
▼杉野遥亮さん、もーりーしゅーとさん、山下幸輝さんが登場!
学生の君に伝えたい3つのこと
私の「好き」と皆さんの「好き」が共鳴する瞬間、そこでしか味わえない幸せがある
――音楽との出会いを教えてください。
私が音楽に興味を持つきっかけとなったのは父です。父がベースをやっていてビートルズに代表されるイギリスのロックなどに触れ、「自分もこんなかっこいい曲を作りたい!」と思いました。当時まだ小学生だった私は、シンガーソングライターという職業も知ったばかりで、今振り返ると、夢を叶えたい気持ちは人一倍強かった気がします。その後、夢を夢で終わらせないためにボーカルスクールへの入学とオーディションへの挑戦をしました。あのとき踏み出した一歩が今につながっているのだと思います。
――楽曲制作の根底にあるものは何でしょうか。
それぞれの楽曲の向こうにいるファンの方が、私の「好き」に共感してくれることを願いながら作詞作曲にあたることがほとんどです。以前は何気ない日常を日記のように綴ることも多くありましたが、お互いの「好き」が呼応した快感を知った途端、そこから抜け出せなくなりました。もちろん、制作の過程では自分が納得のいくまで突き詰められないといった苦しい瞬間もあります。そういうときは、あえて自分の感覚にこだわらず、見守ってくれる周りの声を信じて進むことにしています。なぜなら、「正解が存在しない」という音楽の特性上、それくらい思い切らないと一生書き続けてしまいそうだからです。音や詞に意識を向けていくことは正直簡単ではありませんが、その分、成功したときの喜びに価値を見いだせているのかもしれません。
――学生へのメッセージをお願いします。
感受性の豊かな今のうちに是非、多くの出会いと経験を重ねるといいと思います。なりたい自分を想像しながら行動し続けることは、とてもかっこいいです。自らをアウトプットする方法を携えて、無限の可能性が広がる社会に羽ばたけるように応援しています。
〈取材を終えて〉
質問に対し、真っ直ぐに向き合い答えてくださったのが印象的です。一つひとつの楽曲がいかに丁寧に作られているか、そしてそれらにどれほどの愛情が込められているのかを肌で感じることができました。自らが好きなものを磨き続けていくひたむきさを学べたこの機会に感謝です。
PROFILE
藤原さくら
1995年生まれ、福岡県出身。シンガーソングライターとしてのみならず、役者としても活動。2022年11月にSingle EP「まばたき」をリリース。4月21日(金)、22日(土)、東京・三越劇場にて弾き語りツアー2022-2023“heartbeat”ツアーファイナルを開催。
学生新聞2023年4月1日発刊号 https://gakuseishinbun.jp/
取材・文/神田理苑(日本女子大学4年)
取材/石田耕司(日本大学3年)、竹原孔龍(関東鍼灸専門学校3年)