川柳コンテスト「#Z世代の目線から」11月期の結果発表!キーワードは“ほっとするもの”
→10月のコンテスト、キーワード"夜"の結果はこちら。

毎月開催しているコンテスト企画 #Z世代の目線から !
応募いただいたみなさん、ありがとうございました!
11月は学園祭シーズンの準備や発表、中間課題やアルバイトなどで忙しい中、応募いただいたみなさんには改めて感謝いたします!
さて、ようやく結果発表!
と、その前に今回は初の試み、Z世代のみなさまにご協力いただいて作品投票も行いました。改めてたくさんのご投票、ありがとうございました。 「共感できる」であったり「情景が浮かぶ」、「すごく好き」といった様々な句に対する熱い感想も全てご紹介したい気持ちはやまやまなのですが、お時間の関係上以上でのご紹介とさせていただきます。また投票へのご参加もお待ちしてます!
大変お待たせいたしました!いよいよ結果発表です!
11月期のキーワード“ほっとするもの”に対する、数々の作品を楽しく読ませていただきました。
一段と寒くなり始めた今にぴったりなあたたかでほっとする作品ばかりで、詠むだけでかじかんだ指先もじんわりとあたたかくなりました。
応募いただいた作品の中から、主に「イメージしやすさ」「学生ならでは感」「今っぽさ」などを基準に選ばせていただきました。
優秀作品1作品と、入賞作品5作品。 それでは、応募いただいた優秀な作品たちを一緒に見ていきましょう!
優秀作品

作者さんからの一言:毎年9月~10月頃販売されるコンビニのおでん。貼り紙を見ると夏が終わってしまったことを改めて実感し切ない気持ちになりますが、寒い季節に食べるからこそおいしいおでんは毎年期間限定の楽しみです。「おでん」の文字を見ただけで冷えた体が温まるような気がします。そしてそのまま買いに行ってしまいますね、大根とたまごとつくね。 |
編集部からのコメント:とても映像的で、句を詠むだけで冬の訪れを感じられる川柳で素敵でした。寒い日に見るコンビニのおでんの文字、たしかにほっとするなと共感しました。
入選作品(応募順に掲載)

作者さんからの一言:このご時世、辛いことが沢山ある中で、推しの笑顔を見るとほっとするし、これからも頑張っていこうと思えるからです。 |
編集部からのコメント:この句をよんだ瞬間から思っても見なかった方向のほっとするものと出会えたことに大変面白さを感じました。同時にたしかに、推しの笑顔や幸せそうな姿を見ると癒されて心がポカポカするな、と強く共感したため選ばせていただきました。

作者さんからの一言:自宅でホッとするものに囲まれ癒されてその中でスマホさえあれば極楽環境。 |
編集部からのコメント:見ているだけ、よんでいるだけで心があたたかくなる句で素敵でした。リズム感も良くて、ぜひ声に出して詠みたい一句だなと感じました。冬と言えば、寒い日にはこれ! といったものがすべて詰まっていてまさにほっとするものな句でした。

作者さんからの一言:家族で鍋を食べたあとに煮詰まって濃くなった鍋の汁でラーメンを食べたとき心身共にほっとしたことからこの川柳を書きました。 |
Twitter:こちら |
編集部からのコメント:見た瞬間にまず、冬の鍋良いですよね。と思わず大きく頷いてしまいました。作者さんからの一言を読んで改めて、家族と食べている鍋のどちらにもあたたかさがあるように感じて印象的でした。濃い味の鍋の〆ラーメンが食べたくなりました。

作者さんからの一言:ご飯のあたたかさ、誰かと一緒に過ごすことのあたたかさを意識して詠みました。一人暮らしに慣れたけど、やっぱり一人でご飯を食べるのは寂しいと感じているときに実家に帰省し、家族でご飯を食べることでご飯の美味しさや、今まで気を張ってたことに気づきました。実家に帰省したことでホッと安心できる空間を改めて再確認しました。 |
編集部からのコメント:実家のあたたかさ、鍋のあたたかさが素直にストレートに伝わってくるところが素敵な句でした。作者さんの一言にもあるように『ご飯のあたたかさ、誰かと一緒に過ごすことのあたたかさ』はどれだけ成長しても、独り立ちした後でも、なににも代えがたいほっとするものだなと共感しました。

作者さんからの一言:寒い日の夜に私が夕食を食べていると、必ず愛犬が膝の上に乗ってきます。愛犬は寒いから私のところにやってくると思うのですが、私も愛犬の温もりで、まるで湯たんぽを膝の上に乗っけているような感覚です。 自分の膝の上で一休みしている愛犬がとても可愛らしかったのでこの川柳を思いつきました。 |
編集部からのコメント:よんでいて思わず、かわいい、あたたかい! とそれ以外の語彙力をなくしてしまったほど素敵な句でした。湯たんぽの比喩で作者さんにとって、どれくらいあたたかく、どれくらいほっとする存在なのかがわかるのが印象的でした。またその状況が目に浮かびとっても可愛いなと感じたたため、選ばせていただきました。
総評
改めて、たくさんの応募ありがとうございました!
また投票にもご参加くださり、ありがとうございました。
今回は「ほっとするもの」ということで、様々なほっとするものの捉え方があり詠んでいてそれぞれの方向性のあたたかさが感じられて面白かったです。その中でも人との交流やあたたかさ、生きていく中で心に火を灯すような存在、懐かしさや美味しさが多い印象があり、寒い日々が続きますがとてもあたたかい気持ちになりました。
優秀作品と入選作品で計6作品を紹介させていただきましたが、このほかにも、惜しくも選外とさせていただいた作品も、せっかくですのでこのあと一部紹介していきます。
ぜひあなたもこの多様な目線から詠まれた句を楽しんで、あたたかくなりさむい冬を乗り切りましょうね。
そして、一緒にZ世代ならではの空気を発信していきましょう!
紹介作品
惜しくも選考に漏れた作品たちも一部紹介。入選作以外もぜひ楽しんで見てくださいね。