必要なスキルは「ユーザーと向き合う」こと。バンダイの仮面ライダー事業戦略担当者に聞く仕事の魅力【株式会社バンダイ】

編集部:ぜんや

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プロフィール:柳下 大空
2017年新卒入社

経歴:入社からマスコット入り入浴剤「びっくらたまご」などのキャラクター日用品の営業担当として、ドラッグストアやスーパー、玩具店など幅広い業態への営業を経験。2022年より玩具を扱う部門にて仮面ライダーの事業戦略を担当。

「将来の“なりたい自分”がまだわからない」という悩みを抱えるみなさんに、いろんな企業で活躍する先輩たちの姿を通してロールモデルを見つけてもらう企画「#先輩ロールモデル」。

今回は「バンダイ/BANDAI SPIRITS」で働く先輩社会人にインタビュー。バンダイの玩具を扱う部署で仮面ライダー商品のプロモーションを担当する柳下大空さんに、日々の仕事内容や学生時代に取り組んだことについてお話を伺いました!

学生時代編チアリーディングサークルとバンダイに見た共通点

――柳下さんはどんな学生時代を過ごしていましたか?

大学の男子チアリーディングチームに所属していました。学園祭や各地のイベントなどで演技したり、アメリカの大会に出場するなど、とにかくチアリーディング一色の学生生活を送っていました。

――学生時代に一番頑張ったことは何でしょう?

チアリーディングです。高校まではずっとバスケットボールをやっていて、チアリーディングは完全に初心者だったので、できないことがたくさんありましたが、早く上達するために、とにかく毎日練習していました。私自身はマット運動などが得意なタイプではなかったので、バク宙などを習得するのが本当に大変でした。

――チアリーディングをやってみようと思ったキッカケは何だったのでしょう?

サークルを選んでいるときに先輩たちの演技を見かけたことがキッカケです。演技をしている先輩たちも、観ているお客さまもすごく楽しそうで、素敵な空間だなぁって思ったんです。大学では新しいことを始めたいと思っていたこともあって、自分も挑戦してみようと決めました。多くの苦労もありましたが、いざステージに立ってお客さまの笑顔をみると、練習の大変さが全部吹っ飛ぶくらい楽しかったです。

――仕事で役立っている学生時代の経験があれば教えてください。

これもチアリーディングでの経験になりますが、“アウトプットの瞬間の喜び”という部分はチアリーディングも仕事も似ていると思います。チアリーディングは一見すると華々しく、楽しそうと思われることが多いのですが、その裏には、演技構成を練り、長い時間をかけて練習を積み重ねるという華々しさとはかけ離れた時間があります。でも、その時間があるからこそ、アウトプットがより素晴らしい(お客さまが楽しんでくれる)ものになる、ということ経験から学びました。

バンダイでの仕事も一緒で、漠然と「楽しそう」というイメージを持ってくださっている方もいるかと思いますが、商品を世に出すためには、事前に計画を練り、細かな仕様を決め、プロモーションを考え…と、泥臭い業務も決して少なくありません。でも、いつか発表の日を迎え、お客さまが楽しむ姿を見られるということを常に想像できているからこそ、日々の業務も頑張れています。

――就活前に何かやっておいたほうがいいことはありますか?

就活が本格始動する前は、自分の興味関心に縛られず、様々な業界、企業の話を聞きに行くといいと思います。自分がまったく知らない業界こそ積極的に情報収集を行い、その上で気になった企業や業界に絞り込んでいくことをおすすめします。

「名の知れた企業に行きたい」「規模が大きな企業に行きたい」という思いもあるかもしれませんが、学生の皆さんに知られていない企業はたくさんありますし、もしかしたら、自分が就活をするまでは知らなかった企業や業界に、自分の価値観によりマッチする企業があるかもしれません。その可能性を最初から潰してしまうのはもったいないので、まずは広く浅く様々な企業の情報収集をしてみると良いと思います。

――今の会社を選んだ理由を教えてください。

実は、私も最初から選択肢の中にバンダイが入っていたわけではないんです。広く浅く企業を見ていく中で、ピンときた企業と、その理由を要素化して、自分の価値観と照らし合わせた結果、一番マッチしているなと感じた企業がバンダイでした。

バンダイの仕事は一見華やかで楽しそうに見えるけど、その裏では、お客さまの楽しい時を創るために一人一人が努力し、チーム一丸となって困難や障壁を乗り越えている会社だと思ったんです。それはどの業界でも、どの職種でも同じかもしれませんが、バンダイはそれがより色濃く出ているように思いました。そこに、チアリーディングと近しいものを感じたんです。

社会人編仮面ライダーのPR業務に必要なスキルは「お客さまと向き合う」こと

――今のお仕事の内容を教えていただけますか?

入社して5年間は日用品の営業をしていて、2022年4月から玩具の部署に異動し、仮面ライダーシリーズの商品プロモーションや事業戦略の立案などを担当しています。

――この仕事ならではの特徴的な作業を教えてください。

各方面の「プロフェッショナル」の意志と情熱を引き出し、最適な方法でお客さまに届けるということが、プロモーション業務において重要なポイントだと思います。仮面ライダーシリーズにおいては、特撮のプロである東映様が作り上げるヒーロー作品に対して、バンダイはモノづくりのプロとして、子供達が本気でヒーローになりきれる変身ベルトをはじめとした玩具を作っています。

私の役割は、そうしてできた玩具の魅力や情報を、お客さまに最適な状態で届けることです。たった15秒のTVCMでも、届けたいメッセージをもって制作しています。例えば『仮面ライダーギーツ』の変身ベルト、「DXデザイアドライバー」のTVCMでは、とにかくベルト自体の「モノ」としてのカッコよさと、それを使って変身する仮面ライダーギーツのスタイリッシュ感を表現して、お客さまに「何よりもすごくてカッコいいもの」というイメージを持ってもらいたいというメッセージがあります。

こういったメッセージを明確化するために、各所としっかり対話して、意志と情熱を引き出し、それをくみ取るという作業が必要不可欠だと感じています。

各所のプロが情熱をもって良いモノをつくってくれているので、それをお客さまに届ける役割はリレーでいうアンカーのようなもので、責任重大です。

▲「変身ベルト DXデザイアドライバー」

――実はあまり知られていない仕事の「秘密」はありますか?

仮面ライダーシリーズの作品やモノづくりに関する秘密はさすがに話せません(笑)。でも、仮面ライダーの商品がお客さまに届くまでには、皆さんが想像している以上に多くの人が関わっているということは、この場でお伝えしたいです!

版権元様はもちろんのこと、バンダイの中だけでも商品を企画する人、玩具の設計をする人、商品で使う材料を仕入れる人、私のようなCMはじめとしたプロモーションを考える人、販売店様に営業をする人……などなど、数えたらキリがないほど多くの人が関わっています。その全員が「お客さまに楽しんでもらう」という共通の目標に向かって仕事をしています。毎年お客さまにカッコいい変身ベルトがお届けできているのも、関わる人それぞれが個性と強みを様々な場面で活かしながら仕事をしているからこそだと思います。仮面ライダーに限らず、皆さんの個性や強みが活かせる場所が絶対あると思います!

――今の仕事のやりがいを、どういうときに感じますか?

今の業務を始めて約半年が経った2022年9月に、仮面ライダーシリーズの最新作『仮面ライダーギーツ』の放送が始まりました。これに合わせて商品のテレビCMを作ったり、ツイッターでキャンペーンを実施したりと多くの施策を並行して準備していたため、とても大変でしたが、お客さまの声や反応を生で感じたときはすごくやりがいを感じました。

玩具売り場で仮面ライダーの変身ベルトを手に取って喜んでいるお子さんを見ると、やっぱりすごく嬉しいですし、こういう喜びはバンダイだからこそ味わえる仕事の醍醐味だと思います。

▲「変身ベルト DXデザイアドライバー」のCM

――この仕事の面白いと思う点や魅力を教えていただけますか?

お客さまの反応がダイレクトに感じられるということでしょうか。ひとつ何かを伝えると、とても喜んでくれるファンの方がいたり、逆に「もっとこうなんじゃないか」と意見をくれる方がいたりと、反応は様々で、気づきも多いです。その反応をみて、今後のプロモーションを考えることもあります。CM放映前はリアクションが薄かった商品でも、CM放映後に一気に反応がよくなる、などのようなことも含めて、店頭やネット上でお客さまの熱量を感じながら仕事ができることが、この仕事の面白いところであり、魅力だと思います。

――この仕事に求められるスキルは何でしょう?

プロモーション業務に関しては、何か特別なスキルが必要ということはないと思います。ただ、「お客さまと向き合う」という一点においては、ブレないように意識しています。お客さまがどう感じるか、という視点は、お客さまに一番近い立場であるプロモーション担当が最も意識していなければならないことだと思います。

作品の規模の大きさゆえに、社内外で関わる人が多いので、時にはその間に入って意見を抽出したり、集約したりと、いわゆる調整役になることもあります。その際は、お客さま目線で調整するよう心がけています。

――これまで一番印象に残った仕事について教えてください。

特に印象に残っているのは、自分の関わった仮面ライダーの変身ベルトのCMがテレビで流れたことです。CMを制作するにあたって、コンテや構成を詰め、撮影し、一本のテレビCMにまとめ、仮面ライダーの番組放映時間のCM枠で世に流す。この一連の流れを体験できたことがすごく印象的でしたし、CMを通じて少しでも私たちの想いがお客さまに伝わっていると嬉しく思います。

プライベート編日曜日は仮面ライダーを鑑賞し、ネットで反応もチェック!

――オフタイムの過ごし方を教えてください。

仕事終わりは趣味の自炊を楽しんだり、たまに同僚とお酒を飲みに行ったりという感じですね。休日も会社の仲のいいメンバーと出掛けたり、大学の同期と一緒に遊んだりしています。日曜日の朝はテレビで仮面ライダーを見て、ネットでお客さまの反応もチェックして、玩具売り場に出向いてお客さまの反応を見たりすることもあります。

▲趣味の自炊は好きなお酒を飲みながら

――プライベートの中で仕事に活かされていると思うことはありますか?

ネットサーフィンをしている最中や、外出中の街並みの中、様々な場所、形態で企業がプロモーション活動をしているので、それらを見て、プロモーションの手法やデザイン、その裏の意図などを自分なりに考えて、インプットすることを心がけています。そこで得たヒントは仕事にも活かせていると思っています。

――最後に、学生へ一言メッセージをお願いします。

世の中には様々な企業や仕事があって、それぞれがこの社会を豊かにするために頑張っています。就職後は別業界で仕事している人の話を聞くチャンスがなかなかないので、ぜひ今のうちに様々な業界の企業から話を聞いてほしいと思います。その結果、バンダイで働きたいと思ってもらえたならうれしいです。エントリーお待ちしております!よろしくお願いします!

文:猿川佑
編集:学生の窓口編集部
取材協力:株式会社バンダイ

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活字中毒の中年編集者です。暇さえあれば本やウェブコンテンツを読み漁っています。 文章や言葉で読者を楽しませたり、悩みに寄り添い勇気づけられるよう、日々悪戦苦闘しながら言葉を紡いでいます。

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