ヤバイTシャツ屋さんが“学生の君に伝えたい3つのこと”「 ひとつのことにのめり込んでオタクになることは将来に活きてくる」

人生の先輩である著名人の方々から、まだまだ自由に使える時間が多い大学生のみなさんに、“学生のうちにやっておいたほうがいい3つのこと”をアドバイスしてもらおうという連載「学生の君に伝えたい3つのこと」。
今回のゲストは、先日初の日本武道館公演を成功させたばかりの男女3ピースバンド、「ヤバイTシャツ屋さん」のみなさんです。
メジャーデビュー5周年の節目で開催し、ソールドアウトとなった8月の武道館公演の模様がWOWOWプラスで10月30日(日)にテレビ初独占放送されることも決定したヤバイTシャツ屋さん。大阪芸術大学の音楽サークル内で結成され、結成10周年を目前に控えた彼らは、大学生にどんなエールを送ってくれたのでしょうか。
▼磯村勇斗さん、高杉真宙さん、眞栄田郷敦さん&山本舞香さんが登場!
学生の君に伝えたい3つのこと
ヤバイTシャツ屋さんが<学生の君に伝えたい3つのこと>

1.いろんなものを吸収してほしい
ーー学生のうちにやっておいたほうがいいと思うことはありますか?
こやまたくや(G,Vo):学生のときは「こんな勉強なんの役に立つねん」とか思ってたんですけど、今となっては勉強しといたらよかったなって思うことがやっぱ多くて。「ここでこの知識があったらもっとうまく事を進められたな」って思うことが増えたんで「あのときもっとちゃんと勉強しとけばよかった……!」って思いました(笑)。
しばたありぼぼ(B,Vo):先生の話聞いとけばよかった!って。
ーー学生はまだ間に合いますもんね。
こやま:まだ間に合う!授業とかだるいかもしれへんけど、結構役に立つことが多いかもっていう。
しばた:そうやねんなぁ。あと、やっぱ物知りの方がカッコいいねんな。
こやま:そう。サインコサインタンジェント以外は全部使うかもしれんから……。
しばた:唯一あれだけいらんよな。
こやま:あと古文。古文は使ってないかな。
しばた:やっぱり学生って集中力がすごいと思うんですよ、今の自分より。自分の今の年齢ですら思うんですけど、よほど興味のあるものじゃないと持続できなくなってきていて。でも、学生の頃ってちょっとした興味だけでもすごいいろんなことができるというか、いろんな作品に触れたり、いろんな音楽を聴いたりするじゃないですか。しかも大人になったときに、意外と学生時代に触れてたものに影響を受けていて、今見ても面白いなって思うんですよね。年齢を重ねると、今から新しいものを(自分の中に)取り込むということがなかなか難しくなってくるんで、学生のうちにいろんなものを吸収してほしいなと思います。
もりもりもと(Dr,Cho):アルバイトかなぁ。当時はお小遣いを稼ぐことしか目的じゃなかったんですけど、 気づけばそこで学んだことっていっぱいあるなと思いますし、それが興味とか、今後の将来につながることは結構多くて。だから、できればやりがいのあるアルバイトに出会って、そこからいろんな人と出会ったりして今後につなげてほしいなと思います。僕は、バイトするまでわからなかったんですけど、実は接客業が好きだったことに気づいて。ヤバイTシャツ屋さんじゃなければそういう仕事をしてたのかなって思ったり、自分の人生をいろいろ考えるきっかけになりました。
2.ひとつのことにのめり込んでみる

ーー学生のうちに見てほしいと思うものはありますか?
こやま:流行りに乗るのも大事かもしれないけど、自分だけが知ってる好きなものを持っててほしいなって思いますね。どんなジャンルでも、それが流行ってても流行ってなくてもいいんですけど。やっぱり、何かを追いかけるのって大事やなって思うんです。アイドルでもアニメでもいいんですけど、学生のうちにひとつのことにのめり込んである種オタクになるっていうのは将来に活きてくるなって思いますね。僕は音楽好きやったんで、学生の頃は自分の好きな音楽を見つけて聴いて、それをギターで弾いたりして遊んでたんですけど、それが今に活きてると思うし。
しばた:なんやろなぁ……。やっぱヤバイTシャツ屋さんですかね。「観たことないけどなんか好きじゃない」っていう食わず嫌いの人も結構多いと思うんですよ。でも「嫌いやな」って思うってことはそこに興味がいってるってことなんで、観てくれたら意外とハマるっていうケースを結構聞くんですよね。だから、「ヤバイTシャツ屋さん、名前的にあんまり興味ないわ」って思ってる人も1回観てほしいなって思います。
もりもと:しばたの言ってることにも関係するんですけど、やっぱりライブを観てほしいなって思いますね。音楽嫌いな人っていないじゃないですか、基本的に。なので、もう一歩踏み込んで音楽を楽しむ方法として、やっぱりライブってすごいなって自分でやってても思うんです。学生の頃って、いろんなことを考えたり、よくも悪くも自分と向き合ったりする必要がある時期だと思うんですけど、やっぱライブのあの生の感じというか、アーティストの熱量とか、勢いとか、気持ちを爆音の中で聴くっていうあの状況はほんとに素晴らしい場所だなって思うので、1度でもいいし、なんでもいいので学生のうちにライブに行ってみてほしいですね。
3.いろんな人と関わることはいい経験になる
ーー今まで経験した中で、やっておいてよかったなと思うことはありますか?
こやま:学生時代は自由な時間が比較的多いじゃないですか。遊ぶことももちろん今となってはすごい大事な時間やったなって思うんですけど、その時間で自分がやってこなかったことをやってみるのも大事やなって。僕は大阪芸大の映像学科やったんですけど、こういう映像って作ったことないなとか、曲作りってちゃんとやったことないなって思って「ちょっと時間あるしやってみよう」って思って。そこから映像作ったり曲を作ったりして、それが今につながってるんですよね。学生やったらうまくできなくてもいいと思うし、やったこともないしうまくできるかわからへんことに挑戦しておいてよかったなと思いますね。
しばた:私は昔から、ちょっとでも興味あることに一度は手を出すっていう風に生きてきたんで、いろいろ経験してよかったなって思いますね。基本的に「興味はあるけどやらない」みたいなことが人生でなかったんです。今まで楽器したり、物作ったり、物事にすごいハマったりとかそういうのがあって、今もその経験が活きることが結構多いので、いろいろなものに手を出してみるのはすごくいいと思います。
もりもと:サークルとか部活動とかアルバイトで、人と関わる状況を作ったのがよかったですね。もともとあんまりコミュニケーションが得意な方じゃなかったんですけど、人と関わることでどんどん変わってきましたし。今、バンドをやっててもすごいたくさんの人と関わるんですよ。そういうのが苦手な人もいると思うんですけど、なにかしら人と関わって、自分の意見を発信して、人の意見も聞くっていう状況を作っていたのは、人生を長い目で見た時にすごいいい経験になったなと思います。
武道館終わってからナゾのやる気がずっと湧いてる

ーー先日、初の武道館公演を終えられましたが、振り返ってみていかがですか?
しばた:まだ余韻があって、昨日のことみたいな感じですね。
こやま:武道館でやったことでライブに自信がついたというか、そのあと何本かフェスに出させてもらってるんですけど、ライブ中なんかすごい心に余裕があって、生き生きとやれてますね。武道館をやり切ったっていうのと、単純に武道館で3時間やったんで、30〜40分のライブは体力的に余裕やなっていうことかもしれないですけど(笑)。
しばた:体力的に(笑)。
もりもと:準備も結構大変で、当日のコンディションを整えるためにもいろいろ気を使ったりしてたんで、終わったら燃えつきるかなと思ってたんですけど、武道館終わった次の日からナゾのやる気がずっと湧いてるというか、改めて「バンド活動がんばるぞ!」という気持ちが湧いてますね。結果的に、僕、武道館から3キロ太ったんですよ。
こやま:早いなぁ……。
しばた:すごい気をつけてたのに(笑)。
ーー武道館が終わって気が抜けたとか?
もりもと:気は抜けてないですよ。自分に褒美を与えてるだけで。今、見た目にもわかるぐらい太ってます。
しばた:2週間ぐらいお酒を抜いてたんです。私ともりもとはそれが成功してましたね。
こやま:僕も2週間抜こうと思ったんですけど、4日前まで飲んでました。
しばた:……というのを終わってから聞かされました。
ーーみんなで2週間前からお酒を抜こうとしてたんですね。
しばた:そういう約束みたいな感じやったから私も耐えられた部分があって。「2人を裏切る形になるから今日は耐えよう」って思ってた部分も結構あったんですけど……(と、こやまを見る)。
こやま:10日も4日もあんま変わらんしな。
しばた:うわ!うわ!こいつ……(笑)。
ーーWOWOWプラスでは武道館公演の模様がオンエアされますが、改めて公演の見どころや個人的に注目してほしいポイントなどを教えてください。
しばた:やっぱり家族が出てきたところかなぁ。普通、家族の顔面ってあんまり出さないじゃないですか。個人情報の関係でモザイクかけたりする部分もあるかもしれないですけど、 がっつりステージに出て映ってるところはみんなに観てほしいですね。「どこが似てるんやろう?」とか思いながら。あんまりそういう機会ってないと思うんで。
こやま:演出もいろいろあったしね。ネタバレすると、もりもとくんがちょっと変なところで演奏したり、タンクトップくんの実写版が登場したり、普段のライブではできないようなこともたくさんやったんで、その辺も楽しんでもらいながら観ていただきたいですね。
もりもと:もちろん演出もいろいろ凝ってたりするんですけど、 そうじゃない部分というか、シンプルに“ヤバイTシャツ屋さんのライブ”っていう部分もかなり完成度高くできたと思うんです。武道館だからというのもありつつ、普段のライブハウスの感覚も持ち込めたんじゃないかなと思ってるんで、そういうヤバイTシャツ屋さんの基本の部分も楽しんでもらいたいなと思います。
『かわE』、『ウェイウェイ大学生』、『はたちのうた』を聴いてほしい

ーーヤバイTシャツ屋さんは大学の音楽サークルで結成されたそうですが、当時の印象深い思い出があれば教えてください。
しばた:大阪芸術大学がある場所ってそんなに交通の便が良くないんで、基本みんな自転車かバイクで移動してたんですけど、みんなで奈良の方まで原付でツーリングに行ったりしてましたね。そういうことって今はわざわざやらないし、学生ならではやなって。しかも、別に行って何するわけでもないし。
こやま:お金もないし、行くだけね。山越えてムダに奈良に行くとか、してましたね。
ーーヤバTの曲の中で、特に大学生に聴いてほしいと思う曲はありますか?
しばた:『かわE』。
こやま:と言いますと?
しばた:学生のときって、“大人になったら”っていうのがあるじゃないですか。中学生から高校生になるときとか、高校生から大学生になるときとか、毎回環境が変わるたびに「もしかしたら何かあるんじゃないか、モテるんじゃないか」とか、そういう淡い期待があると思うんです。『かわE』は、こやまさんが20代中盤ぐらいのときに書いた曲なんですけど、周りの人に「30超えたらモテるよ」とかいろいろ言われてるけど、意外と変わらへんよなっていう……(笑)。
こやま:いや、わからへんよ。オレモテるかも、30超えたら。まだあると思ってます。
しばた:わぁ、すごい。
こやま:歌詞があるんですよ。「30超えたらモテ始める」って。
しばた:そう。で、「20代全部ドブに捨てそうやわ」っていう歌詞があるんですけど、そういうふうになってほしくない!みんなに。
こやま:(笑)。将来を楽しみにするんじゃなく、今を楽しんでくれと。
しばた:そう。そんな30代だけを楽しみにするような大人にはなってほしくない。
こやま:なるほどね。あと『ウェイウェイ大学生』っていう曲もあるんで、それも聴いてください。
もりもと:あと、『はたちのうた』も。
こやま:そうや!20歳になったとときのモヤモヤ感を歌った『はたちのうた』っていう曲があるんですけど、それは結構いい曲なんで、ぜひ聴いてください!
ヤバイTシャツ屋さんから学生のみなさんに手書きのメッセージ!
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PROFILE

ヤバイTシャツ屋さん
こやまたくや(G,Vo)、しばたありぼぼ(B,Vo)、もりもりもと(Dr,Cho)からなるスリーピースバンド。2013年に大阪芸術大学に通っていた3人で結成された。2016年11月にアルバム「We love Tank-top」でメジャーデビュー。2021年11月に初の大阪城ホールでのワンマンライブを開催。2022年8月25日には初の日本武道館公演が開催され、その公演の模様が10月30日にWOWOWプラスにて独占放送される。
ヤバイTシャツ屋さん "ぶどうかん" TOUR 2022 FINAL -日本武道館-
10月30日(日)22:00~よりWOWOWプラスにてテレビ初独占放送https://www.wowowplus.jp/
https://www.wowowplus.jp/program/episode.php?prg_cd=CIIDM22058
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取材・文/東海林その子
撮影/三橋優美子