女優・西野七瀬が“学生の君に伝えたい3つのこと”「友だちとの旅行はトラブルも含めていい思い出になる」

人生の先輩である著名人の方々から、まだまだ自由に使える時間が多い大学生のみなさんに、“学生のうちにやっておいたほうがいい3つのこと”をアドバイスしてもらおうという連載「学生の君に伝えたい3つのこと」。
大学生4人が「恋の定義」を考えながら、不思議な四角関係に陥っていく様を描いた映画『恋は光』が6月17日に公開。この作品で幼馴染へ長年思いを寄せる北代を演じた西野七瀬さんに、学生に向けてのアドバイスをいただきました。
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学生の君に伝えたい3つのこと
女優・西野七瀬が<学生の君に伝えたい3つのこと>

1.友だちと旅行する
――学生のうちにやったほうがいいと思うことはありますか?
私は大学生を経験してないから的はずれなこと言っちゃうかもしれないですけど(笑)、友だちとの旅行とか。何歳になってもできますけど、若いときの旅行って私は憧れですね。乃木坂46のメンバーとは旅行に行っていて、それに置き換えるならすごくいい思い出だし、旅先でのトラブルとかも面白いから(笑)、旅に行くのはいいんじゃないかなと思います。
2. 「ヒストリエ」というマンガがおすすめ
――学生のうちに見て、聞いておいたほうがいいものは?
私は漫画か映画を見ることが多くて、本を読んでおけばよかったと思いますね。今からでも読めばいいんですけど(笑)、読む習慣をつけておけばよかったなとは思います。あと私は「ヒストリエ」というマンガが好きで、まだ完結していないんですけど、何回も読み直しています。主人公が基本楽観的で、でも判断が早くて迷わないし、先々のことはそんなに考えていないんですよ。その、のらりくらりと暮らしているのがすごくいい生き方だなと思って、好きですね。面白いので、ぜひ読んでみてほしいです。
3.自分に自信がつく経験をしておく
――今まで経験した中でやっとおいてよかったと思うことはありますか?
うーん……バンジージャンプで(笑)。自信がつきましたし、やってよかったです。今はちょっとやりたくないですけど(笑)。
北代みたいに好きな人の恋の応援はできない

――西野さんが出演された「恋は光」が6月17日に公開されます。今回演じた北代という役柄への印象を教えてください。
すごくいい人ですよね、きっと。誰に対してもあんまり対応が変わらないし、ちょけたりはするけど、周りをちゃんと見れているから、本当に素晴らしい人だなと思います。周りにそんなに気を使わせないところもえらいなと思いますね。
――ご自身と似ていると感じた部分はありましたか?
そんなに自分と近いわけではないです。だから自分に北代の魅力がちゃんと出せるかなぁと思いました。それにこんなに健気じゃないと思います(笑)。北代は自分の好きな人の恋を応援というか、手助けをしますけど、私にはできないかもしれないです。とにかく好きな人が幸せだったらそれでいいというのは究極すぎるし、大学生でそんなふうに考えられる人はなかなかいないだろうなと思います。
――演じる上で印象的だったことはありますか?
脚本を読んでいる段階ではどうやって言おう、難しいなぁと感じることが結構多くて、でも事前に本読みの時間を取ってくださったので、そこでなんとなく合わせてみて、少しずつ北代っぽくなっていったみたいです。でもはじめは監督のイメージと合わなくて。「北代は早口で棒読みでいいです」と演出をつけてくださって、分からないけどやっていたら、私と神尾くんが撮影の合間に雑談していたのを監督が見て、「今の喋り方!」と。そこから自分もなるほどと思えてやってみたら、それがすごくよかったみたいで。「普段喋っている感じで、カメラの前で話していいんだ」とわかってからはすごくやりやすくなりました。北代に近づけるんじゃなくて、自分に北代を寄せたほうが監督的にも私的にもやりやすい形なんだと早めに気づけてよかったです。
西条と北代はいい関係だなと思う

――北代と西条の関係は西野さんにはどう映りましたか?
めずらしいのかなと思いました。私はまだ男友だちと2人で飲みに行ったり、遊びに行ったりしたことがなくて・・・2人で釣りに行くのも私にとっては非現実味があってすごいなぁって。幼馴染でもあるので、西条は性別をあんまり考えずに北代といるのかなと思うと、いい関係だなと思います。
――西条を演じた神尾楓珠さんの印象を教えてください。
神尾くんは年下なんですけど、それを感じさせず接してくれるので(笑)、すごく楽でした。私は年下の子に対してどうやって接していいか分からなくて、しかも男の子だし、どうしようとはじめは思っていたんです。でもはじめの本読みをしたあとに、「もうタメ口でいい?」と聞いて「うん、そうしよう」みたいな感じで軽く返してくれたので(笑)、そこから一気に喋りやすくなって。撮影してないときも喋っていましたね。
――どんなことを話すのですか?
BUMP OF CHICKENがすごく好きで「これがめっちゃいい!」と見せてくれたり(笑)、あとサッカーも好きで、ちょうど撮影時期にオリンピックをやっていたので常に携帯で中継を見ていたんですよ。カットがかかった瞬間に取り出して見たり(笑)。私はそんなに詳しくないけど、ちょうどスタッフさんとみんなで見ているときに日本がゴールを決めたりして、盛り上がりました(笑)。
「怒っている」という感情が見えたら面白そう

――平祐奈さん演じる東雲、馬場ふみかさん演じる宿木との、女子だけでのシーンも印象的でした。
2人ともすごく役にぴったりで、その役にしかもう見えなくて。普段喋っている感じも役に近いなぁと思いました。私的に面白かったのが、毎日制作さんから次の日の香盤表もらうんですけど、祐奈ちゃんは必ず紙でもらって、ふみかちゃんは「あ、データでください」みたいな感じなんですよ(笑)。それを見て「役と合ってる!」と勝手に思っていましたね。
――ちなみに西野さんは?
私はデータでもらっていました(笑)。
――西条と2人のシーンと、女子だけのシーンでは演じるときの違いもあったのでしょうか。
北代はみんなに対して対応が変わるわけじゃないけど、やっぱりそれぞれでちょっと違うんですよね。それは台本で読んでいても微妙に違うなぁと思って。でも3人のとき、2人のときと、撮影になれば意識せずとも変えられていたので、どっちも楽しんでいましたね。本当に、微妙な違いだと思うんですけど。
――西条は「恋する女性が光って視える」という体質がありましたが、西野さんがこの感情が見えたら面白そうだなと思うものは?
なんでも見えていい気はしなさそうですけど(笑)、怒っているとかですかね。それが見えたところで「怒ってるんだな」と思うだけで、まあどうしようもないですけど。もしかしたら察して、気を使うことは出来るかもしれないですね(笑)。
――西野さんの日常生活の中で“光”になっている、日々の楽しみや癒しはありますか?
最近マンゴーをいただいて、食べたらめちゃくちゃおいしくて。好きな果物ランキングに入るくらいおいしかったです。
――マンゴーは何位にランクインしたんですか?
今は1位です。食べたあとの余韻もずっとおいしいんですよね……(笑)。
PROFILE

西野七瀬
1994年5月25日生まれ。大阪府出身。2011年に乃木坂46の第1期メンバーのオーディションに合格し、デビュー。17年に映画『あさひなぐ』で主人公を演じ、18年末に同グループを卒業。以降、数々の作品に出演。主な映画出演作に『一度死んでみた』(20)、『鳩の撃退法』(21)、『あなたの番です 劇場版』(21)、『ホリック xxxHOLiC』(22)などがある。『孤狼の血 LEVEL2』(21)では、日本アカデミー賞の優秀助演女優賞および新人俳優賞を受賞。
映画『恋は光』6月17日(金)全国公開
©秋★枝/集英社・2022映画「恋は光」製作委員会“恋する女性が光って視える”特異な体質を持つ大学生・西条。恋愛とは無縁の学生生活を送っていたある日、「恋というものを知りたい」と言う文学少女・東雲と出会い一目惚れ、“恋の定義”を語り合う交換日記を始めることに。そんな2人の様子は、西条にずっと片想いをしている幼なじみの北代の心をざわつかせる。さらに、他人の恋人を略奪してばかりの宿木は、西条を北代の彼氏と勘違いし、猛アプローチを開始。いつの間にか4人で“恋とはなんぞや?”を考えはじめ、やがて不思議な四角関係に…。数千年もの間、人類誰しもが悩んできた「恋」を、果たして彼らは解くことができるのか?そして、それぞれの恋の行方は―?
映画『恋は光』取材・文/東海林その子
撮影/三橋優美子
編集/学生の窓口編集部