AIでゴミ判別アプリを開発し、学生起業! AI知識ゼロからでも夢をカタチにできる「Microsoft Learn」

学生の窓口編集部

PR 提供:日本マイクロソフト株式会社
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今日ほど学生にとって「やりたいことを実現できる環境」が用意されている時代はないでしょう。一人ひとりがパソコンやタブレット端末を持ち、さまざまなクラウド・AIサービスを利用することができる上、トレーニングコンテンツも充実しています。学生でもアクセス可能なサービスが世界に満ちあふれているのです。それらを使いこなすことによって、いったい何ができるのでしょうか?

AIもプログラミングの知識もないところから出発したにもかかわらず、マイクロソフトが提供するトレーニングコンテンツ「Microsoft Learn」での学びを通じて「AIでゴミを判別してくれるアプリ」を開発し、学生としては日本で初めてマイクロソフトの支援を受け起業した「株式会社WaSquate(ワースケイト)」。創業メンバーである4人の学生と、彼らを支援する日本マイクロソフトの執行役員 パブリックセクター事業本部 文教営業統括本部 統括本部長 中井陽子氏のインタビューをお届けします。

※取材は、内閣府と業界団体により策定されたガイドラインを遵守し、十分な感染症対策を行った上で関係者全員マスク着用にて行い、撮影時のみマスクを外しております。

■INDEX
1:インタビュー#1 AIアプリの開発から起業まで
2:Microsoft Learnで知ったAIのつくり方
3:「ゴミ収集をもっとスマートに」。SDGsビジネスの展開へ
4:インタビュー#2 なぜマイクロソフトは教育に力を入れるのか?

インタビュー#1 AIアプリの開発から起業まで

株式会社WaSquate

東京デザインテクノロジーセンター専門学校(TECH.C.) スーパーIT科 スーパーホワイトハッカー専攻に通いながら、ゴミ分別アプリ「ゴミわかーる」を開発し、同校3年生で起業。社名の「WaSquate」は廃棄物や浪費、無にする等の意味をもつ「waste」という単語に「無駄」と「(無駄を)無くす」という二つの意味を持たせた造語。waste×waste(wasteの自乗)→waste squared→wasquateから由来している。

代表取締役 佐藤大輝さん

役員 金田直人さん

役員 国吉優希さん

役員 中嶋大樹さん

──まずはAIアプリ開発のきっかけについて教えてください。

佐藤 ゴミ分別の“地域による違い”に驚いたことがきっかけです。ぼくの故郷はかなり細かく分別をするのですが、上京してきたときに(東京に人たちのゴミの捨て方を見て)「これも燃やしちゃうんだ」とびっくりしたんです。都心は人の流動が多いですし、転勤を頻繁にする人などはゴミ分別を毎回覚えるのが大変でしょう。「じゃあ、それをわかりやすくしてくれるアプリを作ってみよう」と軽い気持ちで始めました。

──開発を進めるにあたって、どのように仲間を募ったのですか?

佐藤 学校にはマイクロソフトとプロジェクトを行うゼミがあるのですが、そこでの体験を通して「開発メンバーを集める大切さ」や「仲間と行うことの大切さ」を教わったんです。ちょうど1人でやることにも限界を感じていたので、友達に声を掛けていきました。

──佐藤さんの誘いを受けて、どう思いましたか?

中嶋 ちょうど色々なことに興味を持っていた時期だったので、新しいことにチャレンジする良い機会だと思いました。

国吉 これまで学校でプロダクト開発をすることはあまりなかったので、自分たちで考えてものづくりをするというのは、非常に面白そうだと思いました。

──ちなみに、コロナ禍でオンライン授業が続いたと思いますが、創業メンバーの皆さんはどうやって仲良くなったのでしょうか?

国吉 いつの間にか、ぼくの家に集まるようになっていました。アプリ開発も学校が終わったらうちにきてずっとやっていて、みんな帰らないんです(笑)。

金田 食べ終えたカップ麺やお菓子の袋は写真を撮って、そのままAIの「教師データ」にしていました(笑)。

Microsoft Learnで知ったAIのつくり方

──アプリには画像認識AIや対話型AIなどが使われています。こうしたAIを使うことは自然に発想したのですか?

国吉 いえ、最初は「AIはすごく難しい技術」というイメージを持っていました。

金田 プログラミングの知識もあまりないところから始めたので、学びながら並行して開発を進めていったんです。

佐藤 僕たちの学校ではクラウドやAIの認定資格を受験する制度があるので、まず「AIやクラウドがどういったもので、何ができるようになるのか」、また「どのように活用すればカタチになるのか」ということを学び、実際に使うことができました。

──「学びながら並行して開発を進めた」とのことですが、具体的にはどのように学習をされていたのでしょうか?

佐藤 学校での特別講義で基本的な仕組みを学んだあとは、各自オンライントレーニングコンテンツ「Microsoft Learn」を使って学びました。「資格を取得するためには、このコンテンツで勉強するといいよ」と教えてもらって。講義と聞くと机上の勉強というイメージでしたが、「Microsoft Learn」では“体験”に近く実際に手を動かしながら学べたので、「じゃあ実際に組み込んで開発してみよう」と考えられるようになりました。当時はアイデアベースで考えていたのが、「アジュールのこの機能を使えば、分別のこれに繋げられるんじゃないかな」と。

金田 「Microsoft Learn」の誰でも自由にPCからアクセスできる点や、好きな時間に段階を踏んで進められる学習方法がとても合っていたと思います。それも無償で学べるのが魅力的でした。

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──「Microsoft Learn」での学習で、つまずくことはありましたか?

佐藤 授業と違って「自分たちがどの領域のどこを学んでいるのか」といった進行度が表示されるので、ゲーム感覚で楽しみながら進められました。クリアするとバッジがもらえるので、達成感もあります。

──その学びによって、最終的には起業に繋がったのですね。実際にAI開発をされてみて、いかがでしたか?

国吉 実際にAI開発をしてみると、意外と地道なことが多かったです(笑)。

中嶋 写真でゴミの識別をするためには、AIに一枚ずつ「これはカップ麺の空き容器」「これはペットボトル」と教えていかなければなりません。これが先ほど言った教師データになります。認識精度を上げるにはゴミの写真がたくさん必要なので、家族や友人の協力を得ながらも、4人で考えられないほど膨大なゴミのデータを集めました。

──AI開発にはコツコツとした積み上げが必要なのですね。その他に、開発で印象に残っているエピソードはありますか?

国吉 2月に卒業・進級展示会の「We Are TECH.C.2022」があり、そこを目指してアプリ開発を進めていたのですが、大詰めの段階でぼくが対話型AIのデータを消してしまいまして……。

中嶋 寝て起きたらデータが消えてました。

金田 それから寝ずに頑張ることになりました。

佐藤 怒る余裕もありませんでした(笑)。

──きっと、これからずっと笑い話になるのでしょうね。そうして生まれたアプリ「ゴミわかーる」は、現段階ではどういった機能を持っているのですか?

佐藤 写真を撮って送れば、画像認識AIがゴミの種類を判別し、いつ・どのように出せばいいのかを市区町村のデータを参照して教えてくれます。写真がない場合でも、名前や素材の種類を対話型AIに送ると同じように探してくれます。今後は、スマホで手軽に使えるサービスとして展開する予定です。

「ゴミ収集をもっとスマートに」。SDGsビジネスの展開へ

──単にアプリを開発するだけでなく、さらに起業へとステップは進みます。どの段階で起業を意識しましたか?

佐藤 実は3人を集めた時点で起業を意識していたのですが、展示会で多くの起業家や投資家の方から濃い意見をもらえたこと、そして何より、マイクロソフトの起業を支援するプログラム「Microsoft for Startups」へお声がけ頂いたことが、より強く意識するきっかけになりました。日本の学生では前例がないとのことで、そのお話を聞いて「起業」がより現実味を帯びるようになっていきましたね。

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スタートアップ企業のサービス立ち上げから顧客開拓まで徹底伴奏する無料支援プログラム「Microsoft for Startups」

金田 僕はMicrosoft for Startupsに採択されたと聞いたとき、嬉しい気持ちがある一方で、話が大きすぎてちょっと怖くもありました。

国吉 実はぼくは当初起業をあまり考えていなくて……まずはアプリを完成させることに集中していました。ただ、展示会前後から起業の話が出始めていたので、そこからなんとなく意識し始めていた気がします。

中嶋 入学したころから「起業をしたい」と考えていましたが、本当に起業となると大変なことも多いはずです。大きなチャレンジになると思いました。

──学生初の「Microsoft for Startups」への採択は、同世代にも大きな影響を与えたのではないかと思います。実際に支援を受けてみていかがですか?

佐藤 当初、起業支援のお話を受けてHPを見たときに、「2年間のAzure使用料最大$120,000相当を無料提供」と書かれていたのですが……実際に円換算したときに「0が1つ多いんじゃないか」と思っていた以上の支援額にびっくりした記憶があります(笑)。本当にありがたい限りです。Visual Studio や GitHub、Microsoft 365、Power Platform など、使わせてもらえるものは使いつくそうの精神で、改めてサービスの精度を高めていこうと日々奮闘しています。

──起業後は、どのような取り組みを展開しているのですか?

中嶋 「ゴミわかーる」を実用的な製品にするには、AIの精度向上が不可欠です。そのため、先ほどお伝えしたマイクロソフトの技術的な支援を受けながら再学習を進めています。

佐藤 このサービスは、自治体に導入していただくことを考えています。日本は世界でもリサイクル率が低く、それによる国の損失額が大きいと言われています。そこで、アプリを通してそうした社会課題に対処していくほか、蓄積したデータを活かした「ゴミ収集のスマート化」を目指して、まずはサービスの導入に向けた取り組みを行っています。

──SDGsの観点からも大いに貢献できるビジネスとなりますね。アプリ開発をして事業を始める前の自分と、いまの自分とで、どのような変化が生まれていると感じますか?

中嶋 開発に対する意気込みが大きく変わりました。一年生のころは漠然とした日々を過ごしていましたが、いまは会社を成功させるという目標がありますから。高いモチベーションを持って取り組めています。

金田 ぜんぜんアプリ開発やAIの知識も技術もない状態から始めたのですが、改めていまアプリを作り直していると開発前の自分ではわからなかったようなことに気づくことがあります。いろいろなものが身に付いて、目標に近づいてきているんだと実感しています。

──最後に、後輩や同年代の学生に向けたメッセージをお願いします。

佐藤 ぼくたちがそうだったように、「AIは難しいもの」という意識があると思います。でも、いまはすぐに使いこなせる環境があります。ノウハウもマイクロソフトがオープンにしてくれています。敷居が高いどころか、逆にレールが敷かれているんです。やってみたいと思ったら、そういう環境があることに感謝しながら、すぐに始めてみれば良いと思います。

国吉 ぼくは誘ってもらったとき、すごく嬉しかったんです。忙しかったり、楽しかったり、濃密な日々が続いて、あっという間に時間が過ぎました。成長を実感できています。同世代の皆さんにもこういったチャンスを逃さないようにして欲しいな、と思います。

インタビュー#2 なぜマイクロソフトは教育に力を入れるのか?

日本マイクロソフト株式会社

執行役員 パブリックセクター事業本部 文教営業統括本部
統括本部長 中井陽子氏

──「Microsoft Learn」の学びを通じて、学生たちがSDGsビジネスを起業しました。こうした動きについて、どのように感じますか?

マイクロソフトは「社会に出てすぐに活躍できるスキル」を学べるサービスを提供してきました。学校でデジタルツールが使えるようになったいま、先生方にお話を聞くと「ちょっと誘導するだけで、生徒がどんどん発展させてくれるんですよ」と嬉しさに満ちた話を聞くことができます。

機会と、場所と、そして仲間がいれば、アイデアがどんどん膨らんでいく。私たちがずっと夢見てきたことがいま、日本全国で生まれつつあるんです。そのなかでもWaSquateの皆さんは、卒業して社会に出てからではなく、学生のうちから社会に挑戦している。その姿勢にとてもわくわくしています。技術開発ならびに顧客開拓について、マイクロソフトとして引き続き支援をしていきます。

──どのような考えのもとに、マイクロソフトは教育に力を入れているのでしょうか?

現在、世界中でいわゆる「IT人材」が不足し始めています。あらゆる分野にITが使われるようになったことで、コンピューターサイエンス専攻の卒業生だけではもう人手が足りないのです。多くの企業がITの力を求めている。それならば、学部学科の枠を越えて、「デジタルの力を使いたい」と思った学生を支援していこうと、私たちは考えました。

──最後に、この記事の読者に対してメッセージをお願いします。

テクノロジーを学んだ先には何があるのでしょう。マイクロソフトは「地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする」を企業ミッションに掲げています。自分たちのコミュニティを、会社を、国をもっと良くすること。住みやすく、価値のあるものにすること。そのためにテクノロジーがあると私たちは思っているのです。

今回、WaSquateの皆さんは、ゴミの分別が難しいという人に、AIアプリで新たな可能性を提供するビジネスを立ち上げました。これはマイクロソフトのミッションと合致する、素晴らしいケースです。

若い皆さんにはぜひ、自分の能力を最大限に発揮して、テクノロジーで社会に希望を生み出していってほしいと願っています。


テクノロジーが自分たちのコミュニティを、会社を、国をもっと良くする。そんな世界を体現したWaSquateの皆さん。「まずは『ゴミわかーる』をたくさんの人に知ってもらいたい」と力強く語っていただきました。

彼らの夢を支えた「Microsoft Learn」は、無料で誰でも自分のペースで学ぶことができるトレーニングプログラム。200以上にも及ぶ学習コンテンツは「AIの基礎」といった初心者向けの内容から用意されており、プログラムの学びを通して認定資格も取得できます。そのため、社会人になった際の大きな強みとしても活躍してくれるはず。「やりたい」を実現できるいまだからこそ、ぜひその第一歩を、Microsoft Learnを活用して踏み出してみてはいかがでしょうか。

社会で活躍できるスキルが身につく!
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文:瀬戸義章

※取材は、内閣府と業界団体により策定されたガイドラインを遵守し、十分な感染症対策を行った上で関係者全員マスク着用にて行い、撮影時のみマスクを外しております。

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