阿部顕嵐・板垣瑞生が“春からの君に伝えたい3つのこと”「新しい環境で楽しむかどうかは自分次第」

編集部:あこ

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人生の先輩である著名人の方々から、春から新生活、新しい学年が始まる大学生のみなさんに、エールを送る「春からの君に伝えたい3つのこと」。

3月25日より公開の映画『ツーアウトフルベース』に出演している阿部顕嵐さんと板垣瑞生さん。今作でバディを演じたおふたりから、新生活を頑張る学生に向けてエールをもらいました。

阿部顕嵐・板垣瑞生が<春からの君に伝えたい3つのこと>

1.たくさんの人とコミュニケーションをとる

――春から新生活を頑張る学生がやっておいたほうがいいと思うことはありますか?

阿部顕嵐(以下・阿部)やっぱり遊んでおくのは大事だなと思います。あとは嫌じゃなければ、人とコミュニケーションをとること。学生のうちにたくさんコミュニケーションをとると、いろんな人がいるんだなと知ることができたり、いろんな人からいいところを吸収できるようになるので強いだろうなと思いますね。

板垣瑞生(以下・板垣):僕は爪を切っておいたほうがいいと思います。

阿部:なんでだよ(笑)。

板垣:はしゃいで、人を引っ掻いちゃう恐れがあるから(笑)。あと、若いエネルギーって今しかないと本当に思うんです。だからそれを自覚しながら、もし将来的にやりたいことがあるのなら小さい目標を立てて的確に進めていくと、人生的にも楽だよと伝えたいですね。

2.自分の目でリアルなものを見る

――新生活を頑張る学生に、見て・聞いてほしいものを教えてください。

阿部:YouTubeとかが流行っているからこそ、僕はリアルなものがいいなと思います。行きたいところにちゃんと足を運んだり、食べたいものもそこに行って食べるのが素敵だなと思いますね。身近なものでいうと、僕は本が好きで……。

板垣:へえ~!

阿部:(反応が)早いわ(笑)。

板垣:本、読むんだと思って。

阿部:読むのよ。昔からすごく好きでよく読みますし、行きたかったイタリアのフィレンツェに足を運んだときにもうすごく感動して。ずっと画像で見ていた絵画を生で見られたことや、映像で観ていたシルク・ドゥ・ソレイユのショーをラスベガスで観たことも、何にも変えられない経験でしたね。やっぱりそのときの感情は自分で足を運ばないと感じられないものだと思うので、経験できて本当によかったなと思います。

板垣:高校時代とか大学時代に出会った人って、関係値的にというか、感覚的に社会に出てから出会う人とまたちょっと違う気がするんですよね。だから大学生のうちにいろんな人に会ったほうがいいと思います。人に会えば会うほど、いろんなことが広がっていきますし。そうやっていろんな人と会って話を聞いて、関わりを広げて、自分にしかできない人生を味わってほしいです。あとは「台風クラブ」を見てほしいですね。僕が20歳前後で見て影響を受けた作品なので、よかったら見てみてください。

3.楽しむかどうかは自分次第

――新しいことを始めるときに、やっておいてよかったなって思うことはありますか?

阿部自分が好きなものを掘るというか、突き詰めるのは、新しいことを始めるにあたって何かしらのヒントになると思います。そうすると可能性も広がると思うんです。僕は昔からドラマとか映画が本当に好きだったので、一日とか一週間休みがあるときはずっと観ていたんですよ。それが今に繋がって、たくさんの作品を見てきたからこそ引き出しが増えていて。見ることで感情が動くのも僕はすごく好きだったし、それもやってきてよかったなと思うことですね。

板垣:僕は……「楽しくやろっ!」みたいな(笑)、そういう気持ちでいたらいいのかなと思います。人によってはそういう思いが顕嵐が言っていた「突き詰めた先」にあるのかもしれないですけど、その途中でも適当さというか、楽しんじゃおうというゆるい感じも忘れないでいたいなと思ったりします。

阿部:楽しむのって難しいもんね。

板垣:あと新しい人に会ったり、新しい場所に行くときに「楽しくない」「ちょっと違うな」と感じることもあると思うんですけど、楽しむのは自分次第だから環境のせいにしてはいけないと僕は考えています。もちろんそれをうまくやるために環境整備することは大事かもしれないけど、「楽しむかどうかは自分次第だよ」という問いは一生持ち続けるのかなと思います。

映画の中で無駄話の楽しさがあるのがすごく好き

――今回おふたりが出演された「ツーアウトフルベース」について、台本を読まれたり、作品をご覧になってどんな印象を持たれましたか?

阿部いい意味で隙がないと思いましたね。隙があるんだけど、それが隙になっていないというか。

板垣:まあ僕は結構“好き”でしたけどね。

阿部:うん、僕も好きでした(笑)。まとめてくださってありがとうございます、社長!

板垣:まとまってないからね、別に(笑)

阿部:社長、さすがっすわ!

板垣:(腕を叩きながら)もうこれ一本でやってるから(笑)。

阿部:なんの会社だよ(笑)。今回の役が一分一秒をどう楽しく生きるかという人たちなので、あとのことは考えていないけど、だからこそ映画のワンシーンワンシーン、1秒1秒がすごく楽しいというか、意味がないシーンでも意味があるように感じて。タランティーノ監督の映画には「意味のない会話劇が面白い」という魅力があると思うんですけど、それにすごく近いニュアンスを僕は感じたんです。日本映画はストーリーに意味のあるものが多くて、無駄話がある映画は少ないなと僕が勝手に思っているんですけど、この作品は無駄話の楽しさがあるのが、とても好きなんですよね。制作陣の好みが表れていて、すごく映画への愛を感じるんですよ。

板垣:僕は台本を読んだとき、もうワクワクでした。早く現場に行って皆さんのお芝居を見たい!みたいな。物語はイチとハチの激動の人生の一部を切り取った、本当に平凡な一日に過ぎないんですけど、もうどうなるか分からないジェットコースターみたいな台本だったので、それに乗っかりたいし、むしろ追い越してやりたいと思いましたね。

顕嵐は熱中していることの話をすると止まらない

――今回、阿部さんが演じたイチと板垣さんが演じたハチについて、どんな人物だと思われましたか?

阿部愛すべき馬鹿だなというのが一番にあるとして、過去と向き合えていない人物で、今回はそこがテーマのひとつにもなっていると思います。あとは適当に生きているやつだなという印象ですね(笑)。ハチも同じようなところがありますけど、ひとつ違うのは、ハチはイチよりも過去と向き合っていること。イチはそこを見ようとすらしないんですよね。でも似たような二人だからこそバディなんだなと思います。根本的には似ているよね。

板垣:そうだね。ハチは本当に、瞬間を生きている人だなと思います。先に何があるからとか、こういう目的があるからとかを考えずに、そのとき生きることが充実していればいいという考え方。監督にも最初に「楽観主義だよね」と言われて、確かにその言葉がすごく合うなと思いました。あとイチはハチに比べてもっとしっかりしている部分があって、それは責任感があるからだと思うんですよ。それは多分ピッチャーと八番とで違う部分で、ピッチャーとしてのチームを背負っていかなくてはならない責任のようなものはすごく感じましたね。

――撮影の中で見えたお互いの意外な一面はありますか?

阿部:瑞生はずっとこのまんまの感じでいると思うじゃないですか。でもたまにひとりで座っていることがあって。そこを垣間見られて、やっぱり人間だなって思った。駐車場のシーンで、ひとり隅で座っていたのを見てちゃんと疲れるんだなぁというか、ひとりの時間も必要な人なんだなって。

板垣:僕、ひとりの時間は好きですよ。

阿部:僕もひとりの時間は好きだけど、ちゃんとその時間を大事にしているのは意外だなと思いましたね。意外というか、それを見られたのが嬉しかった。

板垣:なるほど。顕嵐は……(じっと見つめる)。

阿部:顔を見ても出てこないでしょ(笑)。

板垣本当に好きな話とか、熱中していることの話をすると止まらないですね。僕はそういう話を聞くのが好きですし、UKロックや海外の曲だったり、僕の知らないことを話してくれて、すごく知識が広いのが面白いなと思っていました。

阿部:瑞生もそうだもんね。僕も普段、日本のラッパーの曲とかあんまり聞かなかったんだよ。だけど瑞生が教えてくれていいなと思ったから、聴くようにしているもんね。

板垣:本当?

阿部:そう。だからさっき瑞生も話していたけど、人と出会って広がっていくんだなと思った。

板垣:2人で好みが合う曲があったりとかすると、それですごく盛り上がったりしたよね。車に乗っているシーンを撮るときとか、「この曲いいんだよね」って。

阿部:そういう話しかしていなかった(笑)。

――イチとハチは作中でさまざまなピンチに遭遇しますが、最近ピンチだなと思ったことはありますか? 

阿部:瑞生と映画のプロデューサーさんたちがライブを見に来てくれたんですけど、ピンチというかハラハラするんですよね。運動会に保護者が来たみたいな感じで。

板垣:あと、あれじゃん!ライブのとき、僕たちは気づかなかったけど。

阿部:あ~!アンコールでこの映画の主題歌の「レスポール」を披露していて、映画の映像が出てからギターを弾き始めるんですけど、みんなが見に来てくれた回でまず映像が出ないトラブルがあって、弾こうと思ったらギターの音も出なかったんですよ。弾き語りで歌いましたけど、そのときはさすがに焦りましたね(笑)。


PROFILE

阿部顕嵐

1997年8月30日生まれ、東京都出身。
2019年5月より7ORDERとして活動をスタート。俳優としては舞台「『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage 」(19〜21)、「October Sky-遠い空の向こうに-」(21)やドラマ「さよならハイスクール」(Huluにて配信中)などに出演。本作が映画初主演となる。


PROFILE

板垣瑞生

2000年10月25日生まれ、東京都出身。
2014年に『闇金ウシジマくん Part2』(山口雅俊監督)でスクリーンデビュー。近年の主な映画の出演作は『鬼ガール‼』(20)、『藍に響け』(21)、『胸が鳴るのは君のせい』(21)、『君が落とした青空』(22)など。現在放映中の「WOWOWオリジナルドラマ ヒル」に出演している。

映画『ツーアウトフルベース』
3月25日(金)全国公開

かつてはプロ入りが期待されるほどの高校球児だった「イチ」(阿部顕嵐)と「ハチ」(板垣瑞生)。甲子園出場が決まり、明るい未来が待っているはずだった。しかし、部内の不祥事により出場が取り消されてしまい、彼らの転落人生がはじまった――。 10年後、薬物にまで手を出し堕落した生活を送っていたふたりは、軽い気持ちで不良グループのリーダーから高級アメ車を借りたばっかりにハプニングが大勃発! 町のヤクザに因縁をつけられ、アメ車をカツアゲされてしまう。右往左往しているふたりは、偶然にも野球部の元マネージャー早紀(工藤遥)と再会。早紀は、あろうことかヤクザの車を盗んでいた。ふたりが三人になり、ヤクザに追われ、不良グループからはアメ車の催促、さらには警察からも目を付けられ、まさに絶体絶命の大ピンチ! 思い出すのは10年前、甲子園が決まったあの日のマウンド。二死満塁。ゲームセットにはまだ早い!

URL:https://twooutfullbase.com/

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取材・文/東海林その子
撮影/三橋優美子
編集/学生の窓口編集部

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食べることと寝ることが大好き。休みの日は家にこもって、ひたすら映画やドラマを見たり、漫画や雑誌を読むのが幸せ。

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