大学生が留学に行くスタンダードな6つの方法! 費用や手続きの違いを解説

「大学生になったら留学したい」という人、多いのではないでしょうか。
一口に留学といっても、実際に現地に行く留学やオンライン留学、大学に在学しながら行くのか、休学するのかなど、色々な種類があります。
「留学はしたいけれど、どういう方法があるかわからない」という人のために、大まかな種類についてまとめました。
大学生が留学する方法は6種類
大学生が留学する方法は、大きく分けて2種類あります。
- ・大学に在学しながらする留学
- ・大学を休学してからする留学
大学に在籍しながらの留学は、4年で卒業できるメリットがありますが、大学を休学しての留学は在籍しながら留学よりも自由度が高いメリットというがあります。
外国語大学など、留学が盛んな大学の4年での卒業率が低いのは、休学して留学する人が多いためと言われていますね。
大学生が留学する方法は、細かく分けると6種類になりますよ。
- ・交換留学
- ・認定留学
- ・休学留学
- ・海外ボランティア(留学)
- ・海外インターンシップ
- ・語学留学
交換留学
交換留学は、所属している大学と協定を結んでいる海外の大学へ留学します。
単位互換制度の対象になっている大学への留学になるため、留学先で取得した単位も所属大学の卒業単位としてカウントされます。留学していても4年間で卒業できるメリットがあります。
留学先の情報は所属大学から得ることができますし、留学準備も大学にサポートしてもらえます。初めての留学でも安心感が大きい留学方法です。
交換留学にかかる費用の目安
交換留学にかかる費用の目安は、各大学によって異なります。
- ・学費:現地でかかる教科書代などで収まる場合が多い(20万円程度)
- ・生活費:ホームステイか寮暮らしか、行き先の国によって異なる(15万円前後)
- ・渡航費:渡航先の国や渡航する時期による(15万円前後)
目安は各大学の窓口に訪ねた方が正確な金額がわかります。
交換留学の場合は、学内に経験者がいる場合が多く、話を聞いてみるといいでしょう。
交換留学するための手続き
交換留学の流れは、
- ・所属大学での選考に参加
- ・留学先の大学に提出する書類の準備・提出
- ・入学許可・渡航準備
- ・留学
という形になります。交換留学するための手続きは各大学によって異なりますが、留学時期の1年前から募集が行われるケースが大半です。留学を決意したら早めに窓口に行きましょう。
認定留学
認定留学とは、交換留学ではないけれど大学が認定している留学先へ留学することです。
留学先の選定から完全な自己責任・自己負担での留学になりますが、自分が希望する学部のある大学へ留学できます。
認定留学にかかる費用の目安
認定留学にかかる費用には、
- ・学費:現地でかかる教科書代などで収まる場合が多い(20万円程度)
- ・生活費:ホームステイか寮暮らしか、行き先の国によって異なる(15万円前後)
- ・渡航費:渡航先の国や渡航する時期による(15万円前後)
- ・海外留学保険:10万円程度
などがあります。
行き先の国によっても異なるので、行き先をある程度絞ってから調べたほうがいいでしょう。
認定留学するための手続き
認定留学するための手続きは、各大学によって異なります。
- ・留学先の留学要件を満たすかチェックする
- ・各大学の留学に関する手続きをチェックする
といったことが必要になってきます。自分が所属する大学でどのような手続きが必要になるのかなどは、問い合わせた方がいいでしょう。
休学留学
休学留学とは、所属する大学を休学して半年から1年間の長期間海外の大学に留学するものです。自分で留学先を選べますし、日本の学部で学んだことのない学科も履修可能です。
ただし、認定留学とは違い在籍している大学は休学扱いになるので4年での卒業はできなくなります。
休学留学にかかる費用の目安
休学留学にかかる費用についても認定留学にかかる費用と同じように学費、生活費、渡航費、海外留学保険などがかかります。かかる費用に関しては、どの国へどれくらいの期間留学するのかによって異なります。
休学留学をするための手続き
休学留学するための手続きは、各大学によって異なります。
- ・留学先の留学要件を満たすかチェックする
- ・各大学の留学に関する手続きをチェックする
といったことが必要になってきます。自分が所属する大学でどのような手続きが必要になるのかなどは、問い合わせた方がいいでしょう。
海外ボランティア(留学)
海外ボランティアとは、海外の公的なチャリティー団体などでボランティア活動をするために留学することです。慈善活動を無償で行います。海外のボランティア仲間と触れ合うことができる他、社会経験にもなります。
海外ボランティアにかかる費用の目安
海外ボランティアにかかる費用は、行き先の国や滞在期間によって異なります。無償の慈善活動になるため、滞在費などは全て実費です。
認定留学などと同程度の費用がかかると思っておくといいでしょう。
海外ボランティアをするための手続き
海外ボランティアをするためには、海外ボランティアを募集している団体で手続きを行う必要があります。
所属大学で団体を把握していると思いますので、一度問い合わせてみましょう。インターネット上にある情報から申し込みもできますが、まずは所属大学に問い合わせるのが安心です。
海外インターンシップ
海外インターンシップとは、海外で実施されるインターンシッププログラムのことです。社会人が参加することが多いですが、大学生の応募も可能なケースがあります。
無給のインターンシップと有給のインターンシップがあるので申込時に確認しておきましょう。
海外インターンシップにかかる費用の目安
海外インターンシップも行き先の国によってかかる費用が異なってきます。
滞在費用のほか、インターンシップ中にケガをした場合の保険費用などもかかるため、一般的な留学よりも高額になるケースも多いようです。
海外インターンシップをするための手続き
海外インターンシップでは、報酬を受け取るかどうかによっても手続きが異なってきます。
たいていの場合は、海外インターンシップを斡旋している団体の指示に従っておけば大丈夫です。
大学によっては、大学が窓口となって海外インターンシップを行なっています。これも問い合わせてみるといいでしょう。
語学留学
語学留学とは、海外にある語学学校に通う留学のことです。コロナ禍もあり、オンラインで語学学校に通えるオンライン語学留学も盛んですね。
語学を習得するために利用する大学生が多く、オンライン語学留学の場合は、費用も安く抑えられるため人気です。
語学留学にかかる費用の目安
語学留学にかかる費用は、オンラインかオフラインかによって異なります。
【オフライン語学留学にかかる費用の目安】
現地の語学学校に通うオフラインの語学留学にかかる費用は、
- ・授業料
- ・滞在費
- ・滞在期間
がかかります。英語習得のための1年間の留学で300万円程度かかると言われていますね。
【オンライン語学留学にかかる費用の目安】
オンラインの語学留学にかかる費用は、
- ・入学金
- ・学費
- ・オンライン対応できる機器の準備費用
がかかります。入学金と学費を合わせて1ヶ月のオンライン留学で10万円程度。機器の準備費用に15万円程度(パソコンやインターネット環境も用意した場合)と言われています。
語学留学するための手続き
語学留学するための手続きは、オフラインであれば留学先の語学学校と所属大学の手続きに従って手続きすることになります。
オンライン留学の場合は、自宅がそのまま留学先になりますので、語学学校での手続きのみで十分な場合が多いです。
留学を考えたときの相談は大学の専門窓口へ
留学を考えたなら、まず最初に大学の専門窓口へ相談にいきましょう。
自分の大学が提供している留学のことについて最も詳しいのが、専門の窓口です。留学に熱心な大学なら「留学相談カウンター」「留学相談窓口」などが設置されています。
コロナ禍で大学に行く機会がないという場合は、所属大学のホームページで留学の情報を検索しましょう。
Google検索で
「site:自分の大学のホームページのトップページのURL 留学」
と検索すると、自分の大学のホームページ内にある留学関連のページだけが表示されます。
不明点があればメールで問い合わせてみてください。
留学費用が心配な場合は奨学金を調べてみて
留学費用が心配な場合は、使える奨学金がないか調べてみてください。在学中の大学で受けている奨学金が留学しても支給されるケースもあります。
留学に特化した奨学金もありますので、それも合わせて大学の窓口に相談してみるといいでしょう。
○ 海外留学に使える奨学金は? お金がなくても留学できる奨学金制度5選
留学するなら入念な下調べを!不安なところは質問して
「留学したいな」と思っているなら、早めに情報収集しておきましょう。各大学には学生用の窓口があります。まずはそこに相談してみるといいでしょう。
最近は各大学のホームページに留学や奨学金などの基本的な情報が掲載されていることが多いです。大学の窓口に行くのが面倒なら、まずはホームページを検索してみてください。
「自費留学しか方法がないと思っていたのに実は交換留学の制度があった」ということもありますし、「今まで休止していた国への留学が今年から再開された」ということもあります。
留学は長期間海外へ滞在するもの。日本とは異なる日常が流れる世界に行くことになるので、不安点があるなら、その都度解消しておきたいですね。