女優・中条あやみが“学生の君に伝えたい3つのこと”「“青春”を楽しみながらも“働く”覚悟を持つ」
人生の先輩である著名人の方々から、まだまだ自由に使える時間が多い大学生のみなさんに、“学生のうちにやっておいたほうがいい3つのこと”をアドバイスしてもらおうという連載「学生の君に伝えたい3つのこと」。
今回のゲストは、7月4日(日)スタートの日曜劇場『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』(TBS系 毎週日曜よる9:00)で、東京海浜病院の循環器外科で研修中の身ながら、救命救急チーム・TOKYO MERを兼務させられてしまう研修医・弦巻(つるまき)比奈役を演じている中条あやみさんです。
映画やドラマで女優として活動するだけでなく、ファッションモデルとしても活躍中の中条さん。まだ24歳という若さでありながら、そのキャリアは10年にも及ぶといいます。そんな彼女は大学生にいったいどんなアドバイスをしてくれるのでしょうか。
女優・中条あやみが<学生の君に伝えたい3つのこと>
1.“青春”を楽しみながらも“働く”覚悟を持つ
ーー中条さんが、大学生のうちにやっておいたほうがいいと思うコトはなんですか?
私は大学には行っていないので、学生生活のことはあまりわからないんですけど、仕事を始めるとできないことが増えてくると思うので、大学生のうちはたくさん遊んでいいと思っていて。将来のことも考えないといけないけど、そのときにしかできないことってたくさんあると思うので、“青春”をたくさん楽しんでほしいなって思います。
あとは、いざ就職すると壁にぶち当たることも多いと思うので、その覚悟も必要なのかなと思います。同世代の友達はみんな、就活の時期にたいへんだって言ってたし、いざ会社に入ると「働くってこんなにたいへんなことなんだ」って言ってる子もたくさんいたんですけど、「ホントにそうだな」って思うし。みんなめちゃくちゃ悩んでたので、“働く”ということについては覚悟をしておいたほうがいいと思います。
2.自己啓発本を読んで自分に自信を持って
ーー大学生のうちに見てほしいと思うモノはありますか?
大学生の年代って、まだ自分が何者かもわからない方が多いんじゃないかと思うんです。就活中、自分はできると思っていたのにストンと落とされたり、自分の価値を下げられるようなこと……もちろん想像でしかないんですけど、そういうことも結構いろいろ言われると思うんです。だけど、それを真に受けない方がいいというか、自分の可能性は自分でちゃんと決めた方がいいと思うので、たとえば自尊心をつける本だったり、自分の可能性を広げるための自己啓発本のような本を読むのもオススメです。
自分に自信を持つことってすごく大事だと思うし、私ももっと早く自分に自信を持っておきたかったなと思ってます。メンタルの強さとか、自信があることってすごく大事な武器だと思うので、人に言われたことで自信をなくしたり、自分の可能性を潰さないようにしてほしいです。
3.大変なことこそ最初にやる
ーー自身の経験を振り返って、これまでにやっておいてよかったなと思うコトは?
「大変なことは最初のうちにやる」ということですね。後回しにすると構えてしまうし、変な知識がついてからやろうとすると、できないこともたくさん出てくると思うので。大変なことは先にやっておいた方が、あとになって「ああ、私、あれだけ大変なことをやったから大丈夫だ」と思えて自信にもつながるし。だから、「大変だな、やりたくないな」と思うことから先にやった方がいいと思います。
ーーちなみに、もし中条さんが今の仕事をしていなかったらやってみたいと思うお仕事はありますか?
小さいときは「お花屋さんになりたい」とか、「ジュエリーを扱う仕事をしたい」とか、いろんな夢がありましたし、今でもやれるものならいろんな仕事をやってみたいなって思います。
ーーでも、もちろん疑似体験ではありますけど、今のお仕事ではいろんな職業を体験することができますよね。
そうですね。演技のお仕事もそうですし、今、雑誌の連載でいろんな職業体験をしてるんですけど、それもすごくおもしろいです。
“プライドが高い人”というものを研究して比奈のイメージを作っていった
ーー今回、研修医の役作りのためにどんな準備をされましたか?
研修医役は初めてではないんですけど、今回は本格的な手術シーンもあるので、医療モノのドラマを見たり、救急のドキュメンタリーの映像を見て、救急の方はこういうお仕事をされてるんだなというのを研究したりしました。あと、研修医用の救急医療の本を買って医療器具の名前を覚えたり、“こういう場合はどうする”というのを読んだりして準備しました。
ーー中条さん演じる弦巻比奈は、本人が望んでいないのにMERに配属されてしまったという役柄ですが、中条さんは比奈と似ているところや共感する部分はありますか?
実は比奈って結構プライドが高いというか、負けず嫌いな部分があるんです。周りに失敗したと思われたくないっていう、新人というか、自分に期待しているからこそ抱いてしまうプライドみたいなものがあるんですけど、私はそんなにプライドが高い人間ではなくて……(笑)。
これまで、いろんな現場を経てプライドがそぎ落とされていったので(笑)、「プライドが高いってどういうことなんだろう?」と思って、ネットで「プライド 高い人 特徴」って調べて、「こういう感じがプライドが高いっていうことなのか」って研究したりしながら、比奈のイメージを作っていきました。
ーー比奈のプライドの高さの裏側には、研修医という、知識はあっても経験がない立場からくる自信のなさの裏返しのようなところもあるのかもしれないですね。
プライドがあるといっても、変にスレていたり曲がってるわけではなくて、根本的には人の命を救いたいという思いがあるからがんばってるんですよね。「患者さんとじっくり向き合って、丁寧に診断したい」という比奈の思いとは違うMERに配属されてしまったけど、そんな比奈がだんだん成長していく姿を描けたらいいなと思いながら撮影しています。
主演・鈴木亮平さんは“みんなのお父さん”のような存在
ーー主演を務める鈴木亮平さんとは9年ぶりの共演だそうですが、久々に共演された感想は?
久しぶりにお会いしたとき、「『黒の女教師』(9年前に共演したドラマ)ぶりだね」って言ってくださって、それはすごく嬉しかったんですけど、たぶんあんまり覚えてらっしゃらないんじゃないかな(笑)?と思います。9年も前だし、そのときはたくさんいる生徒のうちのひとりだったので、あまりお話しする機会もなかったですし。でも今回は、比奈として成長していく姿を喜多見先生(鈴木亮平)に見てもらいたいなという思いがあります。
ーー今回、鈴木亮平さん演じる喜多見幸太先生がTOKYO MERのチーフドクターとして先頭に立っていらっしゃいますが、頼もしいと感じる瞬間はありますか?
立っているだけで頼もしいなと思いますね。体もすごく大きいですし、背中で語ってらっしゃるというか。喜多見先生の役を作り込んでこられたんだなって感じるので、リハーサルをしていても安心感があります。頭の中にすべてイメージできてるから、本当に手術できるんじゃないかなって思うくらい(笑)。亮平さんとは同じ関西出身なので、関西弁で話す瞬間もあったりして、“みんなのお父さん”のような存在ですね。
さっきお話しした、比奈のプライドの高い感じを表現するのに悩んでたとき、亮平さんが「僕もそういうことで悩んでいた時期があったからすごくわかるよ」って言ってくださったんです。それで、「そうか、みんな葛藤する時期があってあたりまえなんだな」と思えて。自分で演じてると「これで大丈夫なのかな」って不安に思うこともあったんですけど、それで少し迷いがなくなった気がします。
ーー厚生労働省の官僚でありながら医師でもある医系技官・音羽尚役の賀来賢人さんはクールな役柄ですが、共演されてみていかがですか?
賀来さんはコメディやバラエティに出ているイメージがあったので、クールな役はちょっと意外だなと思ったんですけど、カットがかかるといつも変顔をされているので、「あ、本当にイメージ通りの方なんだな」って思いました(笑)。
ーー(笑)。これまでの撮影で、特に大変だったシーンはありますか?
初回の1話だけでも半年ぐらいかけて撮ってもいいんじゃないかと思うぐらい、本当にスケールの大きな作品だと思うので、入念にリハーサルをして撮影してるんですけど、やっぱりいざ撮影を始めてみるとわからないことが出てきたりするので、それを一つひとつクリアしていく作業はすごく大変だなって思います。毎回慎重に撮影しないといけないという空気もあるので、現場に来るとすごく背筋が伸びますね。
ーー共演者の方々との連携も大事になってきますよね。
撮影中、私が手数の多さにいっぱいいっぱいになってたりすると、菜々緒さんが「じゃあ、私が救急隊を呼ぶ動きをするから、比奈ちゃんはもうちょっと自分の動きに集中してもいいんじゃない?」って言ってくださったり、みんなで協力しながら作っていくという環境なので、チームワークも大事ですし、気持ちが高まる熱い現場だなと思ってます。
とはいえ、私と佐野勇斗さんは現場ではいちばん年下なので、結構みんなにいじられたりして、みんながそれを見て笑う、みたいな空気感もあったりしますね。私はみんなから“小5男子”って言われてます。昔からよく「男の子みたい」って言われることが多くて。私の何がそう思わせてるのかはわからないんですけど、もしかするとちょっとヤンチャなところが垣間見えてるのかもしれない(笑)。
ーーERカーを初めて見たときの感想はいかがですか?
「日曜劇場ってやっぱすごいな」って思いました(笑)。8トン車を改造したそうなんですけど、すごく大きいし。実は以前、高速道路を走ってるのを見かけたことがあるんですけど、すごすぎて思わず動画撮っちゃいました(笑)。私、甥っ子と姪っ子がいるんですけど、甥っ子は車がすごく好きなので、めちゃくちゃ喜んでもらえるだろうなって思います(笑)。
ーー以前、「ERカーにカッコよく乗る方法を考えている」とコメントされていましたが、カッコよく乗る方法はもう見つかりましたか?
何回か乗り降りしてるうちに、だいたいどのステップを踏めばカッコよく降りられるかわかってきたので、2話目ぐらいからはなんとなくサマになってるんじゃないかな?と思います(笑)。あと、乗っているメンバーが毎回違うこともあって、降りる順番も毎回違うんです。なので、降りる順番やスピードで比奈のやる気がわかるというか。すごく早く降りるときはやる気満々だし、「行きたくない」って思ってるときは降りるのが遅かったりするんですよね。
ーーそんなところにも比奈のやる気が見え隠れしてるんですね! では最後に、読者の方にメッセージをお願いします。
TOKYO MERのメンバーががんばっている姿を見て、熱い気持ちになっていただけたら嬉しいですし、みなさんに勇気や感動を与えられるような作品になったらいいなと思います。こういう時期だからこそ、見たあとに「明日もがんばろう!」と思えるようなドラマになってるといいなと思いながら撮影していますので、ぜひ見てくださいね!
PROFILE
中条あやみ
1997年2月4日生まれ。大阪府出身。
2011年よりモデルとして活動をスタート。現在、女性ファッション誌「CanCam」の専属モデルを務めている。女優としては、2012年にドラマ「黒の女教師」でデビュー。2014年には『劇場版 零〜ゼロ〜』で映画初出演にして初主演を果たす。その後も映画『セトウツミ』(16)、『チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』(17)、『覆面系ノイズ』(17)、『3D彼女 リアルガール』(18)、『ニセコイ』(18)、『雪の華』(19)、『水上のフライト』など多くの作品に出演している。
7月4日スタート
日曜劇場『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』(TBS系)
毎週日曜よる9時〜(※初回は25分拡大)
©TBS
事故・災害・事件の現場へと駆けつけて、患者を救命するために発足した7名の救命救急チーム“TOKYO MER”。チームの発足記念式典の最中、バス事故で重篤患者が出ているとの通報を受けて、チームは現場へと急行。そこには、何人もの命の危機に瀕した患者が待ち受けていた!複数の患者を事故現場でオペをするという前代未聞のミッションに挑む。そして、医師の常識を超越したチーフドクターの喜多見幸太(鈴木亮平)の救命行為は、厚生労働省で問題視され、発足早々に解散の危機を迎えることに。そんなTOKYO MERに、工場爆発というさらなる試練が待ち受けていた…!喜多見とメンバーに難しい決断が迫られる!
日曜劇場『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』公式サイト取材・文/落合由希
撮影/三橋優美子
編集/学生の窓口編集部
スタイリング/上田リサ(HITOME)
ヘア&メイク/山口朋子(HITOME)
衣装協力/Sue UNDERCOVER、talkative
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