「幸せの形は1つじゃない」変化を経験したw-inds.が今思うこと #セルフライナーノーツ

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誰もが経験したことのない状況で、これまでの日常が日常でなくなってしまった2020年。大きな環境の変化の中で、今まで以上に「自分」と向き合う時間が増えたように思います。でも、自分に向き合っても「やりたいこと」とか「自分らしさ」ってそんなに簡単に見つかるものではないはず。

今回は、デビュー20周年を迎え、昨年2020年12月より新生w-inds.としての活動を始動させた橘慶太さん、千葉涼平さんにインタビュー。

人生における変化にどのように対応してきたのかを聞いてみたところ、目標がある人にもない人にも届けたい考え方のヒントを教えてくれました。

文:於ありさ
  写真:島田香
編集:学生の窓口編集部

最新曲『Beautiful Now』は悩み、もがく瞬間を美しく明るく表現した曲

――最新曲『Beautiful Now』を聞いたときに、暗いニュースが多かった2020年を吹き飛ばすような前向きな楽曲だなと感じました。おふたりにとっては、どんな楽曲になったと思いますか?

橘慶太:僕たちもこの楽曲だからこそ、前に進めましたね。2020年は新型コロナウィルスのこともありましたし、僕たちとしては結成当初から一緒だった龍一くんの脱退もあったので。w-inds.の今と現代社会を明るく照らせるような世界観、ネガティブな思いを吹き飛ばせるような曲を作りたいな思いました。

正直、曲ができるまでは「これからどうしていこう」と悩むこともあったのですが、完成した曲を聴いたときに「ここから始まるんだな」と前向きな気持ちになれましたね。

――やはり新体制になるにあたっての不安もあったんですね。

橘慶太:めっちゃありましたよ。そもそも踊るのやめるかみたいなのもよぎりましたし…

千葉涼平:正解がなくて、逆になんでもできるからね。1回ダンスを忘れて、バンドスタイルになるなら、めちゃくちゃ練習しなきゃな…とか。

――想像できない(笑)。『Beautiful Now』は涼平さんも歌詞を書いたとのことですが、どんな思いを込めましたか?

千葉涼平:歌詞に関しては方向性は決まっていたので、そこに思いをのせて書きました。もちろん自分の気持ちもあったんですけど、ファンの人もいろんなことを考えたと思うので、特にファンの方の気持ちは強く意識しましたね。

――なるほど。最初『Beautiful Now』というタイトルだけをみた時に「今この状況が美しいってどういうことだろう」って思ったのですが、どうして『Beautiful Now』というタイトルになったのでしょうか?

橘慶太:僕は人がもがいている瞬間ってすごく美しいというか、生命力を感じるなと思っているんですね。「生きたい」って思う力って諦めていたら出せないですし、何かを掴み取ろうとしているからこその人間らしい美しさという意味合いを込めてこのタイトルになりました。

それに僕たち自身が悩んでいる、この瞬間にも意味があって、きっと何年後かの自分たちを輝かしてくれるんだろうなとも思ったので、「今も美しいんだよ」ということを言いたくて。

新体制になったことで起きた前向きな変化も

――MVも壮大な世界観が描かれていて素敵でしたが、撮影はどうでしたか?

橘慶太:2人になったからこその振り付けができて、新しい見せ方ができそうだなと思えました。ただ、MV撮影の前に作品とは関係のないスチールの撮影があったんですけど「なんという違和感」って感じましたよね…。

千葉涼平:あれは違和感しかなかったよね。

橘慶太:20周年だけど、デビューしたての気分というか。

千葉涼平:マネージャーからも1年目のつもりでやってくださいって言われたしね。僕的にはレコーディングもおもしろかったな。

――レコーディング?なぜですか?

千葉涼平:スタイルは別に変わってないんですけど、今までは慶太くんが先に録って、ディレクションしてくれるところに、僕と龍一くんが行くというパターンが多かったんですね。

ただ、今回は慶太くんだけがいるところに1人で行って録ったので、なんというかプロデューサーと1対1で録っているような感覚で…。

橘慶太:メンバーじゃなくてってことね(笑)。

千葉涼平:そうそう。慶太は事前に録っていたから、その日はもう僕しか録らなかったというのもあって、なんか新しいというかおもしろいなって思いました。

――なるほど(笑)。できないことに目が向きがちな中で、ポジティブな変化を見つけられるのは素敵ですね。

橘慶太:それでいうと、2人になってから、涼平くんがしゃべるようになったのもよかったですね。3人でいるときは龍一くんと僕がめちゃくちゃしゃべって、涼平くんは控えめだったのですが、2人になった今は「さすがにしゃべらなきゃ」と思ってくれたようで(笑)。

今後のライブのMCも、ぜひ期待してください!

千葉涼平:プレッシャーだな…(笑)。

20周年を振り返って思い出したさまざまな感情

――3月14日には初のオンラインライブ 『20XX”THE MUSEUM”』を開催するとのことですが、準備を進めていてどういう感じですか?

橘慶太:オンラインライブって最初はしっくりきてなかったんですよ。僕自身がサウンド面にかなりこだわりがあるからこそ、やっぱりライブは生で見るものというか「スマホだけで伝えるのはな」って思ってたので。

でも、まだまだ終息が見えない中で、そうは言ってられない状況なので、やることを決めました。

千葉涼平:なかなか想像できない部分も多いですけど、今のところは、ただライブを配信するんじゃなくて、オンラインという状況を利用して、振り切れたらなと思っています。

橘慶太:かなり凝ってるよね。いろんな年代の曲をやりますし、なんかライブというよりも1つの作品として楽しんでもらえるんじゃないかなって思っています。

――楽しみです!同じく3月14日には20周年ベストアルバムも発売されるとのことですが、特典のDVDにはおふたりが選んだベストライブが収録されているのだとか。20年分の映像を見て、どんな風に感じましたか?

橘慶太:見た年によって感情は違いましたね。デビュー当時は「すっごい生意気な顔しているな」って思いました。あとは「この時の歌うまいな」って思うときもあったり、パフォーマンスや演出がめちゃくちゃかっこいいのもあれば、反省する部分もあったり、本当いろいろな感情が起こりましたね。

千葉涼平:当時は良かれと思っていても、今見ると意図がわからないこととか、「今なら、こういう演出にしないよな」みたいなのもありましたね。

パフォーマンスに関しては、昔ってめちゃくちゃ踊ってたなって思いました。なんというか、今は踊りがなくても魅せれるようになったんですけど、昔は抜けがなくて「こんな若い子たちが体ちぎれちゃうんじゃないか」ってくらい頑張ってて、心配になりましたね。

成長することが幸せにつながるとは限らない

――世界中で大規模な変化が起きたことで、戸惑っている学生も多くいます。おふたりはこれまで「生活の変化」や「人生の変化」が起きたとき、どのような心構えで対応されていますか?

橘慶太:最近思ったのが、今起こってる変化って、すごい大きな変化じゃないですか。これって、上司が「こうじゃなきゃダメだよ」って今まで言ってたことが、間違いになるぐらいの変化な気がしていて、今までの常識が0になるんじゃないかって思うんですよね。言い換えれば、全員が同じスタートに立たされてる状況。ここでどれだけ頑張るかによって、この先の自分の可能性が全然変わってくると思います。

そういう意味では、変化ってネガティブなことだけでなくて、チャンスも生まれるので、頑張りがいがあるんじゃないですかね。もし自分のやりたいことがあるなら、とにかくがむしゃらに頑張るタイミングかもしれません!

千葉涼平:そこがあるかないかで結構変わりそうだよね。なんか頑張りたいことがモチベーションになるのであれば、たぶんちょっと怖さがあっても信じて前進できるけど、そこまでのモチベーションがなかったら折れちゃいそうというか。

橘慶太:あとさ、会社に入れば安定みたいな確約がなくなったからこそ、やりたいことはやりやすい時代なのかもね。好きなことを熱心にやるって、めちゃくちゃ可能性があることだし。

千葉涼平:たしかに。若い人たちは挑戦しやすい時代になるのかもね。今までの当たり前が当たり前じゃなくなったから、むしろ新しいことに対応していかなきゃダメだし。

橘慶太:しかも、今からする失敗は誰も失敗したことない失敗ってことでしょ?それって、めっちゃいいじゃん!自分で言いながら頑張ろうって思っちゃいました。

――たしかに!一方でやりたいことがまだ定まっていない人や、自分と向き合ううちに何がやりたいかわからなくなってしまった人は、何を糧に頑張ればいいんでしょう?

千葉涼平:それ、ムズイね…。

橘慶太:難しいよ。僕はずっと目標があった人間だったんで、それが当たり前だと思ってたんですけど、昔、地元の友達に会ったときにそうじゃないんだなって気付かされたことがあったんですよね。

その子は中学生の時、グレていたので、よく先生に怒られていたんですけど、そのたびに「何かやりたいこととかないの」とか「やりたいことを見つけろ」って言われ続けていたみたいなんです。でも、その子は結局「やりたいこと」を見つけれなかったようで「何をやったらいいかはわからないけど、ただ1つだけ言えるのは一生懸命生きてた」って言ったんですよ。

それを聞いた時に目標がなくてもいいし、毎日を一生懸命生きてるってすごく素敵な生き方だなって思ったんですよね。

――素敵ですね。

橘慶太:目標があって、夢を叶えていくのが本当に幸せなのかなって考えさせられましたね。幸せの価値観って一人一人違うので、無理に目標を見つけるんじゃなくて、今幸せだと感じることを探すのもいいんじゃないかなって思います。

――涼平さんはどう思いますか?

千葉涼平:それを受けて…

橘慶太:受けるんだ(笑)。

千葉涼平:おいしいごはんを食べれて「幸せ」って思えるみたいなシンプルなことでもいいのかなって思いましたね。

橘慶太:本当にそう!自分が幸せだと思ってたいら、どんなに成功してる人より幸せですから。無理に「何かになろう」としなくて大丈夫ですよ!

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公式HP

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◆w-inds. Online Show『20XX“THE MUSEUM”』
▼配信日
2021年3月14日(日) 18:00開場 / 19:00開演
※アーカイブ(見逃し)配信:あり

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■ベストアルバム
w-inds. Best Album「20XX “THE BEST”」
2021年3月14日(日)発売
通常盤:CD ONLY 3 DISCS / PCCA-06014 / ¥4,400(tax in)
初回限定盤:CD 3 DISCS + Special DISC(CD+DVD) / PCCA-06013 / ¥6,600(tax in)
PCSC盤(※販売終了):CD 3 DISCS + Special DISC(CD+DVD)+撮り下ろしフォトブック(80ページを予定)をスペシャルボックスに同梱 / SCCA-00107 / ¥9,900(tax in)
※全曲最新デジタル・リマスタリング音源

編集部:ゆう

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学生に「一歩踏み出す勇気」を持っていただけるような記事を届けたいです。

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