逃げ場を作ることは、弱さじゃない。森七菜の、強さの秘訣。
父の通夜に母が出した目玉焼きから始まる“通夜ぶるまい”を通して家族の姿がていねいに描かれる映画『最初の晩餐』。現在大ヒット上映中の本作で、主人公・東麟太郎(染谷将太)の姉・美也子(戸田恵梨香)の小学生から高校生までを演じたのが森七菜さんです。高校生が小学生を演じることを「すごい挑戦だと思った」という森さんに、本作での挑戦について、またこれからも向き合い続ける「新たな挑戦」についてお聞きしました。
大分と東京。2つの生活
ーー本作に出演が決まったときはいかがでしたか?
オーディションで決まったんですけど、私にとっても家族はいちばん身近な存在ということもあって、いつか家族の物語に参加できたらいいなと思っていたので、すごく嬉しかったです。小学生役を演じることについては、挑戦だと思ったし、もしそれで認めてもらえたら嬉しいなと思っていたので、すごくドキドキしました。
ーー映画では、”新しい家族”と向き合う家族一人一人の心情が繊細に描かれていますが、森さんにとって家族とはどのような存在ですか?
今、大分に住んでいて、東京と行ったり来たりの生活をしているので、お母さんにはさみしいって言われるんですけど、すごく応援してくれて。でも私もさみしくて、一緒に生活ができるような環境になればいいなって思ったりします。
ーー森さんにとっての「おふくろの味」といえばなんですか?
手巻き寿司とハンバーグと卵焼きです。卵焼きは甘くて、お弁当によく入ってるんです。でも、「食べたいなぁ」って言ったら夜でも作ってくれて。作りたては半熟でおいしいんですよね。「何食べたい?」って聞かれたら「ハンバーグ」って答えちゃいます。手巻き寿司はお祝い事があるとき。オーディションで受かったとか、そういうときはいつも作ってくれます。私が好きな具は、たくあんと野沢菜、納豆、キムチ、梅。すっごくおいしいんですよ!
ーーでは「家族の思い出の料理」といえば手巻き寿司という感じ?
そうですね。お祝いのときは必ず手巻き寿司を作ってくれるので、今でもそれがずっと続いてるのは感慨深いなって思います。酢飯を混ぜる桶があるんですけど、お母さんが桶を出しているのを見ると「お祝いだな〜」って(笑)。
やっぱり、素直がいちばん
ーー今回幅広い年代を演じる上で、意識したことや大変だったことはありますか?
高校生役は実年齢と同じなので、戸田さんのことをなるべく意識するようにしたんですけど、小学生役を演じるときはそれだけじゃうまくいかないことがあって(笑)。だから小学生の頃の自分のビデオを見返したりしました。
昔の自分を見てみると、今より周りを意識していないというか、思うままに体を動かしていたり、言葉も舌ったらずでちょっとおぼつかないところもあったので、そういう不安定なしゃべり方を真似してみたり。あと、私も小さいときは美也子みたいな性格で、すぐ拗ねてお母さんを怒らせた記憶がすごくたくさんあるので(笑)、いろんなことを回顧しながら演じました。
ーー拗ねてお母さんを困らせたってことは、ツンツンタイプだったんですか!?
今は素直がいちばんだなって思ってるので、素直な気持ちを言うようにしてるんですけど、昔は怒ったらなんにもしゃべらなくなって、「どうしたの?」って聞かれても「もういい」って黙っちゃうタイプの子でした。だからお母さんにも「言わなわからんやろ!」って怒られたり……。
ーー今でもそういう部分は残ってるんですか?
ありますね。オーディションが終わるとすぐに泣いちゃいますもん。納得いくお芝居ができなかったりすると、どんどん我に返って「できないできない」って負の連鎖につながっちゃったりするので、そういうときは終わるとすぐ泣いちゃいます。「これやりたかったのに、落ちちゃった……」って。
女優としての、新たな挑戦との向き合い方
ーー女優としてデビューされたとき、なにもかもが初めての現場は不安が大きかったと思いますが、そんな初めての状況とどうやって向き合ってお仕事をされたのでしょうか。
初めてのお仕事は行定(勲)さんのお仕事(WebCM)だったんですけど、プレッシャーを感じる余裕もなくて、ただ今やらなきゃいけないことに必死で、全力でついていくのに精一杯で……。でも今考えれば、今もそうやっていきたいなって思ってますし、それでよかったのかなって思います。
ーーいつでも全力で取り組みたい?
そうですね。オーディションのときも「この方にお会いするのは最初で最後だから、自分の持ってるものをこの短い時間で全部見せるためにどんな表情になってもいいからとりあえず全部ぶつけてみよう」っていうのはいつも思ってることです。
ーーこれから挑戦してみたいと思うことはありますか?
これからますますいろんな方とお話する機会が増えると思うんですけど、プロフェッショナルな方っていろんな知識を持ってらっしゃるなって感じるんです。知識が豊富だと、物の見方も広がるし、お話することも楽しくなるだろうなと思うので、そういう大人になりたいですね。
だから、いろんな勉強をしたいです。勉強して知識を増やすことへの準備ができたらなって。なので今は計画を練ったりしています。お仕事でもいろんなことに巡り合うので、興味があったことはいろいろメモに書き留めたり。今は中国語や手話に興味があるんですけど、中国語は本をいただいたりもしたので、今いちばん挑戦したいと思っていることのひとつです。
森七菜の、強さの秘訣
ーー”新たな挑戦”と聞いて、森さんはどんなイメージが思い浮かびますか?
挑戦って、しようとしてもなかなかできないことだと思うんです。挑戦したいと思うことは簡単ですけど、実際に挑戦するには心の準備も必要だし、挑戦してからの苦労も想像できるから。だから挑戦すること自体がすごいことだなって思っていて。自分自身、なかなかやりたいと思ってもできなかったり、後回しにしてしまうこともあるし、挑戦したいと望んだうちのいくつに本当に挑戦できるかっていうと少ない方だと思うので、もっと挑戦できる人になりたいなって思います。
ーー”新たな挑戦”に緊張してしまったり、不安を抱く学生も多くいるのですが、森さんご自身の「新たな挑戦をポジティブに変える秘訣」があれば教えてください。
挑戦は自分から望んでするものですけど、「いつでもやめていい」っていう逃げ場は作ってもいいと思ってるんです。それが弱さにつながってしまうとあまりよくないですけど、逃げ場は強さというか、心の余裕につながることの方が多いと思っていて。
一度挑戦し始めると、自分が望んでいることだから、やめたくてもやめられなかったりすると思うんです。私も「せっかくここまでやったんだからやってみよう」って思うこともすごく多いし。
でも、逃げ場を作ることは弱さじゃないと思います。……まだ高校生の私が言うのもなんですけど(笑)。
文:落合由希
写真:島田香
編集:学生の窓口編集部
ヘアメイク:佐藤寛
スタイリング:野田さやか
ワンピース・・・POU DOU DOU (03-6659-5384)
『最初の晩餐』大ヒット上映中
『最初の晩餐』(http://saishonobansan.com/)
新宿ピカデリーほか全国ロードショー
出演:染谷将太 戸田恵梨香 窪塚洋介
斉藤由貴 永瀬正敏/森七菜 楽駆ほか
監督・脚本・編集:常盤司郎
配給:KADOKAWA
©2019「最初の晩餐」製作委員会
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