山田孝之はメンタルが弱い、でも後輩想い。5年の密着取材で見えた彼の人間らしさ。

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俳優・山田孝之さんの初の長編ドキュメンタリー作品『No Pain,No Gain』。総撮影時間はなんと500時間以上で、その中からまとめ上げられた117分間は、山田孝之さんの"人間らしさ"に胸を打たれる作品となりました。今回、なんとdTVさんが独占先行配信することが決定し、さらにdTVだけでしか観られないオリジナルドキュメンタリーも同時に配信開始することを記念して、素敵なインタビュー記事が届きました。

山田孝之はメンタルが弱い、でも後輩想い。5年の密着取材で見えた彼の人間らしさ。

ーー5年間とかなり長い期間の密着取材でしたが、今改めてどういう思いですか?

最初は「密着する」ということだけ決まっていて、期間は決まってなかったんです。ただ、この企画を聞いた時期は、ちょうど自分の中で「いろいろな仕事をやっていこう」という思いがあったので、それを密着して、たくさんの人に見てもらえたら楽しんでもらえるんじゃないかなという思っていました。。密着してもらっている中で、僕が苦悩する姿などもカメラに収められていますが「こういう姿を見てもらうことで、勇気が出てくる人もいるかもな」という思いもありますね。

ーー完成した映像は観ましたか?

はい、観ました。観て感じたことは、仕事を減らしたほうがいいなって(笑)。試写のときに抽選に当たったファンの方もいたんですけど、映画が終わったあとファンのみんなが「休んでください」「しばらく見られなくてもちゃんとファンでいるので休んでください」って言ってくださいました(笑)。

ーー作品のここに注目して見てほしいなというポイントは?

ポイントというよりは、1人の人間の生き方を見せているだけなので、なにを感じるかは人それぞれだと思うのですが、この作品を世に出す意味として「少しでもいいから希望になったらいいな」という思いはあります。

その希望というのは、人生を楽しむためにはそれだけの努力や苦悩が伴うけれど、その途中でいろんな仲間ができて一緒に目標に向かっていくことで絆が深まるし、達成したときに喜びが待っている。そういったことは伝えられるんじゃないかなと思いますね。

山田孝之はメンタルが弱い、でも後輩想い。5年の密着取材で見えた彼の人間らしさ。

僕は体力は凄くあるほうですが、観てもらったらわかるようにメンタルは強くないんです。でも、1人では無理だけど目標に向かっている中で同じ方向に向かう仲間が必ず見つかるから、その仲間と協力し合っていけばなんとか乗り切れると思うので、「諦めたり挑戦しないということはもったいないんじゃないか」って思いますね。

ーー俳優、執筆業などいろんな仕事をする中で今後挑戦してみたいことはありますか?

今この段階で新しいことをやりたいというのはないですね。というのも、先日初めてライブ活動をやってみて、すごい大変だったんですよ。楽しめるというレベルでは全然なくて、緊張もして……ちゃんとボイトレして歌のことも知ってせめて楽しめるレベルまではやい段階でいきたい! と思いました。

山田孝之はメンタルが弱い、でも後輩想い。5年の密着取材で見えた彼の人間らしさ。

緊張感もお客さんに伝わっていたと思うし、なによりも自分たちが楽しめて、それがお客さんに伝わっていけるようにしたいので、時間の配分をもっと音楽のほうに多く費やさなきゃなとライブをして実感しましたね。

ーー作品を見ていてここをカットしてほしかったなというところはありましたか?

あると思います?(笑) むしろ僕は大丈夫ですよと言ったんですけど、事務所がNGというのはありました。

俳優の場合は、演じるキャラクターがどういう声の大きさでしゃべるのか、歩くスピードはどのくらいか、どれくらいの角度の姿勢なのか、どれくらいの歩幅なのかなどそれぞれキャラクターごとに全部決まっていて、それを最後までベストな状態でやらないといけない。そこはどの役でも同じなんですが一方、ドキュメンタリーはNGを出した時点でドキュメンタリーじゃなくなってしまうから、やる以上はそういう(NGはなし)覚悟でやらないと……まあ、覚悟というほどの覚悟は要らないですけど(笑)、基本(自分を)作らない人間なので、それを撮られたところで見られたところで何も抵抗はないですから。

4時間バージョンの映像が世に出たらこの仕事の20分の1くらいは観られると思いますって言ったんですけど、冷静に考えたら100分の1くらいなので、すべてなんて無理ですし、もうライブ配信するしかないですよね(笑)。

ーー改めて、この映像を通して伝えたいことはありますか?

生き方としては僕という人間がいろいろやっているだけですが、それを実行できるのは、20年近くやってきた俳優としての土台があるからということは理解しています。そんな中で、俳優として何かリターンを求めてやっているのではなく、後輩たちがもっとストレスなく芝居に集中できるようになればという思いが根底にありますね。後輩たちから(ストレスを軽減するにはどうしたらいいかなどの)相談を受けたりするのですが、それは僕も経験して共感できる悩みでもあるので、少しでもそんな状況を変えたいんです。

映像は29歳のときから撮っているんですけど、もし25歳のときから撮っていたら日中でも遮光カーテン閉めて、日の当たらない物件を探して、日が沈んだら外に出て、日が明けるタイミングで帰るという生活ですね……そこから考えたら相当生活に変化が現れているなと改めて思います。

ーーさいごに、読者にアドバイスをお願いいたします。

結局、なにかやりたいというその先にあるものを考えたときに、そこにいくまで1人で耐えられるかなとか、バッシングされることだったり挫けたりするんじゃないかなとか考えるから行動しない人が多いと思うんです。

だから先に仲間を見つけようとしたりとか、今いるポジションで仲間を見つけても絶対方向性が多少ずれてくると思うんですよ。

とりあえず動いてみて、動き出すと勝手に仲間って見つかってくるので、先に仲間を見つけて行こうというよりかは、とにかく1人でもいいからやってみる。他にも1人で動いている人は必ずいるので、そこと出会ったら一気に仲間になれるから、まずは何事にも挑戦してみることが大事だと思いますね。


『TAKAYUKI YAMADA DOCUMENTARY 「No Pain,No Gain」完全版』
https://video.dmkt-sp.jp/ti/10...

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アイドルと音楽と猫とお酒がだいすきな入社4年目のへっぽこOL
休日は推しを見てキンブレを振り回してるただのオタク。すぐに課金しがちなチョロオタ。

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