「マウンティング」とは? 意味と使い方、語源を解説!
「マウンティング」という言葉は、沢尻エリカさん主演のドラマ「ファーストクラス」をキッカケに、2014年の流行語大賞にノミネートされたことで、広く知られるようになりました。今回は「マウンティング」の意味や使い方・特徴などについてご紹介します。

「マウンティング」とは?
「マウンティング」とは、人間関係において、自分が相手より優位であることわからせるためにアピールする発言や態度、またはその行為自体を指します。
例えば、
「○○ちゃんはいつもちゃんとメイクしててすごいなぁー。私なんか彼氏にすっぴんがかわいいって言われたから、ついメイクは手を抜いちゃうんだよね」
という発言は、「いつもちゃんとメイクをしていること」をほめていると見せかけて、「彼氏に愛されていること」「メイクなんかしなくてもすっぴんがかわいいこと」を遠まわしに自慢しているとも取れますよね。このように、自分の優位性をアピールする行為をマウンティングといいます。
「マウンティング」の語源
そもそも「マウンティング」は、動物学の専門用語で「優位なサルが劣位のサルの尻に乗って交尾の姿勢を取り、これによって序列を確認する行為」を指す言葉です。現在広く使われている「マウンティング」は、その中の「序列を確認するための行為」という意味を、引き合いに出して使われています。
「マウンティング」の特徴
「マウンティング」は、自分の優位を確認する行為ですから、明らかに立場が格上の相手には行われません。
このため「マウンティング」は、「序列が社会的に明確でない」、または「どちらが優位かはっきりしない」場合において行われるケースが多いようです。
例えば、男子大学生の会話を例に見てみましょう。
「店長に信頼されまくって先月6連勤したわー。そろそろシフト抑えないと103万円の壁に引っかかるw」
「おれはもう諦めたw、おれがいないとあの店回らないし」
これは少しでも「自分が上である」ということをアピールすることで優越感を得る為に、相手に対して「マウンティング」を行っているケースです。
上記のような自慢以外でも、寝不足自慢のような「不健康」ネタなどもマウンティングとして行われることが多いようです。
まとめ
マウンティングとは、「自分の方が優位」と思いたいがゆえに、「私の方が他人よりも幸せである」と一方的に格付けすることや、その「発言」や「行動」を意味しています。誰もが日常生活を送る中で、自分とは違う価値観を持つ人や、異なる意見を主張する人と出会う機会があると思います。ただ、不必要な「マウンティング」をする人が身近にいるのであれば、すこし距離を取ることや、発言を受け流すなどの大人の対応をすることも大事かもしれませんね。
(柏ケミカル@dcp)