SNSで見かける()の意味とは? 使い方や読み方も解説
あなたはネット上の文の最後のほうに「()」が使われていることがありますが、本当の意味を知っているという人は少ないのではないでしょうかでしょうか?
半角では「()」全角では「()」というカッコは日本語の文章でも文を補足するときなどでよく見かけますよね。
また、数学やプログラミングの数式などでも「()」は使われているため、見慣れていることでしょう。
しかし、2010年代になり「()」はネット上の掲示板やSNSを中心に新しい使われ方をしています。
そこで今回は、最近見かけるようになった()の意味や使い方などについてご紹介します。
()の意味とは?
インターネット掲示板やSNSなどで見かける空のカッコ「()」は、笑いの意味が含まれています。
笑いと言っても面白い・愉快といった意味合いではありません。
どちらかというと嘲笑や冷笑・苦笑いなど鼻で笑ったり、人をバカにしてあざ笑うかようなネガティブ要素が強いネット用語だと言えます。
しかし、現状は文末に()がついているからと言って、必ずしも嘲笑の意味だとは限りません。
「笑えない」や「なにそれこわい」「冗談にならない」、「(真顔)」と同じ感覚で使うこともあれば、「(笑)」と同じように使う人も存在します。
()を見かけた際は、()の使われている話題や使用者当人のキャラ・前後の会話・ボケどころある会話内容なのかなど、さまざまな要素から意味を推察する必要があるでしょう。
(笑)との違い
笑いを意味する同じような記号として(笑)もありますよね。
(笑)は()と異なり、本来であれば楽しく朗らかな意味合いがあるため()と笑いの要素が違うと言えます。
しかし、人によっては嘲笑の意味ではなく(笑)と同じように使っているというケースもあるようです。
()の世間的な広まりから、誰かが使っているからなどという理由で意味を知ることなく見よう見まねで()を使っている人も一定数存在することを覚えておかなければなりません。
()の読み方
()は特に決まった読み方はありません。
読むとすれば、(笑)と同じ読み方で「わら」「わらい」「かっこわらい」または、笑いがないことを含んだ「からかっこ」「かっこだけのわらい」「カッコ笑いなし」などと読めます。
()がネット上で使われるようになったきっかけ
()がネット上で使われるきっかけとなったのが、大規模匿名掲示板の「5ちゃんねる(旧:2ch・2ちゃんねる)」です。
「5ちゃんねる(旧:2ch・2ちゃんねる)」上で名称の後ろに()をつけて使うことで、誰かをバカにするという意味合いの強いネット用語として用いられるようになりました。
「5ちゃんねる(旧:2ch・2ちゃんねる)」ユーザーだけの間で使われてた()ですが、現在では「5ちゃんねる(旧:2ch・2ちゃんねる)」を飛び越えてネット上で次第に広まり、TwitterなどのSNSでも独自の解釈を交えながら使われています。
【例文付き】()の使い方
()の意味は多種多様であるため、使い方に迷う人もいるでしょう。
()の使い方の一例を例文付きで紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
()の使い方一例 |
・「ガチャ爆死した()」 ・「意識高い系()」 ・「美魔女()」 ・A「鍋の買い出ししようか~、何がいるっけ?」 B「白菜とネギとシラタキ……あと肉団子も良いね」 A「……やべっ、財布忘れた()」 B「()」 |
半角「()」と全角「()」どっちが正しい?
()では半角のカッコが良く使われる傾向にありますが、全角カッコも使われるという場合があります。
正解がないためどちらが正しいとは一概に言えませんが、正しく使おうとしているのであれば、半角カッコが望ましいでしょう。
まとめ
()の意味や使い方を、例文を交えてご紹介しました。
(笑)と同義と考えている人もいますが、本来()は良い意味では使われないと言えます。
「5ちゃんねらー」や「元2ちゃんねらー」などネット用語への知識が深い人や本来の意味を知っている人から見ると、使い方次第ではネガティブな印象や不快感を持たれてしまう可能性があるため、注意が必要です。
「使ってみたい」と考えている場合は、使う相手やシーンには十分気をつけましょう。
※2021年9月に一部記事の内容を修正致しました。
・執筆:ヤマシタ
ライター。学生時代に医療福祉や情報処理・経理について学ぶ。卒業後は銀行に就職し、のちに転職。転職先では採用・研修・労務管理等を務めたが転居をきっかけに退職を決め、ライターの道へ。フリーランスとして活動中。