総合商社系インターンの特徴とは? 実際の内容と選考対策を合わせて紹介

学生の窓口編集部

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総合商社は、インターンシップ先としても毎年多くの学生が応募する人気業界。​就職活動の一環として「インターンシップ(以下「インターン」)」に参加する人も多いでしょう。インターンの内容は業種により異なるため、就きたい仕事に応じた対策が必要です。今回は、就活でも人気の高い業界である「総合商社系のインターン」についてご紹介します。

そもそも「インターン」とは?

日本での「インターン」とは、文部科学省によって「学生が在学中に自らの専攻、将来のキャリアに関連した就業体験を行うこと」と定義されています。一般的には、企業が実施するインターンのプログラムに参加し、研修的な体験をすることです。企業によっては、実際の業務の一部を体験させることもあります。

インターンを実施する企業、学生をインターン生として企業に送り出す大学、インターンに参加する学生はいずれも増加傾向にあり、現在は多くの学生がインターンに参加しています。

インターンは6月から翌年2月まで実施され、普通は大学3年生のときに参加する人が多くなっています。期間は1-2週間の場合が一般的ですが、昨今は1日(ワンデー)など1週間未満のインターンも増えています。まれに6カ月以上の長期間に及ぶケースもありますが、その割合は低く、減少傾向にあるようです。

インターンに参加することで就職を希望する業種・企業での仕事の内容、社風などを知ることができるだけでなく、「インターンに参加した」という実績も得られます。以降の就職活動にプラスの影響が大きくなるといえるでしょう。

「総合商社」とはどんな企業なのか?

総合商社におけるインターンについてご紹介する前に、「総合商社」とはどのような企業なのか説明します。

「総合商社」とは幅広いサービス・商品(まとめて「商材」ともいいます)を取り扱う企業で、メーカーと小売店の間に入る卸売業、輸出入に関する業務、企業への融資・投資などを行っています。なお、「総合商社」と呼ばれているのは主に『三菱商事』『伊藤忠商事』『丸紅』『三井物産』『住友商事』『豊田通商』『双日』の7社です(複数分野の商材を扱うため、総合商社といわれる企業もあります)。また、総合商社は日本特有の形態で、海外の商社は特定分野を扱うのが普通です。

総合商社におけるインターン

総合商社におけるインターンの例として、『三菱商事』『三井物産』で2017年に行われた内容をご紹介します。

総合商社『三菱商事』『三井物産』のインターン

・インターンの内容

商社ビジネスの理解を深めるための業務説明、ワークショップ、社員との懇親会が行われました。「実務を体験する」というよりは、「総合商社がどのようなビジネスか」についての理解を深めるのが目的のオリエンテーション的な内容だといえるでしょう。

・インターンに参加するメリット

インターンに参加すると企業への理解が深まり、人事採用の選考時に求められる「志望動機」をより明確に、根拠のあるものにできます。これは社会経験がない学生が頭の中で思う「志望動機」と比べ、面接官に好印象を与えると考えられます。

・インターン選考対策

2017年実施のインターンでは、エントリーシートとグループディスカッションによって参加者を選考しています。記述式の設問が多いので、『三菱商事』がどのような企業なのかをよく調べておき、短い文章でまとめられるようにしましょう。

総合商社『三井物産』のインターン

・インターンの内容

『三井物産』の事業を基に、「エネルギー」などの部門ごとのチームに分かれ、新規事業の立案・プレゼンを行うというグループワークが行われました。各チームには1人の社員が付き添い、学生をサポートします。実務に参加することはありませんが、企画のプレゼンは実務に近いといえるでしょう。

・インターンに参加するメリット

『三井物産』のインターンではチーム分けしたインターン生に社員が付き添いますが、これは学生をサポートするのと同時に優秀な学生を見分けるためでもあるといえます。インターンでの評価が高ければ、実際の選考でもその経験が役立つでしょう。

・インターン選考対策

『三井物産』のインターンには、webサイトからエントリーします。ネット上でエントリーシートを提出し、書類選考を通れば面接に進みます。過去には「あなた自身に値段をつけてください」「タダで手に入るもので商売を成立させてください」といった、わかりやすい対策が取りにくい設問もあります。ただ奇抜な答えを考えるのではなく、論理的に説明するように心掛けましょう。

総合商社は学生に人気が高く、インターンも狭き門となっています。しかし、総合商社のインターンに参加する意義やメリットは大きいので、総合商社への就職を考えているのであれば参加すべきでしょう。就職活動全般にいえることですが、希望する企業のことはよく調べてからエントリーしましょう。思わぬところでボロが出ないようにインターン対策はしっかりと行いましょう。

参照:『文部科学省』「インターンシップの導入と運用のための手引き」
http://www.meti.go.jp/policy/e...

(藤野晶@dcp)

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