価格が安い、他の流通企業との差別化が図れるなどの理由で、最近注目を集めているプライベートブランド（以下PB）。マンダムでも、某流通企業のPBを担当しているということで、その商品開発を手がけている土井さんにお話を伺いました。

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今のお仕事はどんな内容？

私は、大手流通企業のPBの商品開発を手がけています。PBは、商品の企画・開発をその販売店さまが担当し、メーカーは生産を受託するのが基本ではありますが、実際にはよりよい商品を作るために、メーカーも協力して知恵を出し合いながら進めていきます。PBは、自社ブランドの商品開発と異なり、最終的に販売店さまに満足していただくことがゴールになります。販売店さまの意見を汲みながら、マンダムとしてお客さまのニーズに沿った商品を共に創り上げていくことにやりがいを感じます。

一昨年、4品ほど商品のパッケージをリニューアルすることになったのですが、そのときのご担当者の希望は「かっこいいデザインにしたい」という1点でした。ひと口に「かっこいい」と言っても、人それぞれの見方や感性が異なるため、ご担当者のイメージを共有することにずいぶん苦労しました。見本となるパッケージを持っていき「ああでもない」「こうでもない」などと議論を重ね、最終的にご担当者の笑顔を見ることができたときには、大きな達成感を得られました。

一番楽しかった＆つらかった仕事は？

私は入社して3年間は営業の仕事に従事し、4年目から商品の開発に携わるようになったのですが、異動してすぐに与えられた仕事がスケジュール的に厳しいものでした。まだマーケティングのマの字も知らない状態の私が、1からいろいろな調査をし、商品を企画して、パッケージのデザインも決めて……と、商品開発に関わる一連の業務をすべてさせてもらいました。何もかもはじめてのことだったので、苦しみもがく日々ではありましたが、やっと商品が店頭に並んでいるのを見たときは、とても感動しました。

営業の部署にいたときは、開発の仕事には華やかなイメージがあり、憧れを持っていました。でも、実際に自分がやってみると、そんなに簡単なものではないということを思い知らされましたね。考えに考えても、なかなか答えは見つからない中、スケジュールはどんどん迫ってきてプレッシャーに押しつぶされそうになりましたが、そんな経験をしたからこそ、今の自分があるんだと思います。

今の会社を選んだ理由は？

私は学生時代に開発経済学を専攻していました。発展途上国を支援するにはどのような方法があるのかなどを考える学問なのですが、その影響で途上国の発展に貢献をしている製造業、インフラ業界を志望しました。私たちにとっては当たり前でも、途上国にとっては新鮮で、新たな発見や楽しさにつながるのではと考え、それを提供できる仕事に就けたらいいなと思っていたんです。

その点マンダムは、海外の売上比率が高くて、中でもインドネシアはその4割を占めていました。現地で工場を稼働しており、インドネシア仕様のヘアワックスなども販売しています。そのように海外貢献をしているということを新聞記事で読み、マンダムに興味を持ちました。そして面接などで社員といろいろ話をする中で、とても温かい印象を受けました。だから私も、自分を繕うことなく、選考でもありのままを出すことができました。最終的には"人"に惹かれてこの会社を選んだということになると思います。

実は昨年産休を取得し、現在は時短勤務で働いています。ときどき子どもの突発的な発熱などで休まなければいけないことはありますが、協力的な同僚の方々ばかりで肩身の狭さを感じることは全くありません。いろいろな立場の人がいることはお互いに理解できているので、私のように時短勤務でも生き生きと働くことができるのは、マンダムのいいところだと思います。