【タニタの先輩社員】ライフソリューション事業部 技術1課:上原克文さん
プロフィール:上原克文(うえはら かつふみ)
大阪大学大学院 基礎工学研究科修了。2014年入社。
学生時代の専攻は機械工学、研究でバイオセンサーの開発に取り組み、就活もその研究成果が生かせる医療機器メーカーを志望。いろいろなことを経験させてもらえそうだという理由でタニタを選んだ上原さんに、入社後のお仕事や学生時代のことについてうかがいました。
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今のお仕事はどんな内容?
今年の4月から現在の部署に異動になり、商品の設計を主に担当していますが、私が入社してすぐに配属されたのは開発部でした。入社前は、まずはものづくりの場とはどういうものかを経験してから、自分で一から新しい商品を開発したいと思っていたので、一年目から夢が叶ったのはうれしかったですね。でも、いざ入ってみると大変でした。企画出しはできるけれども、社会経験が少ないので、何か提案してもコストがかかりすぎて実用化できないなどと、なかなか企画が通りませんでした。結局、開発部に3年所属した中で商品化までたどりついたものはありませんでしたが、ものづくりの上流である企画のプロセスやその難しさについて学べたことは今後も役立つと思います。
その後は、現在の部署に異動。企画をもとにデザイナーが作った大まかなスケッチから、量産できる設計をすることが私たちの仕事です。私の部署で扱っているのは、医療機関やフィットネスクラブなどで使う業務用の機器なので、家庭用のものとは求められる構造が違います。どれのくらい工学など技術的な知識を持っているかとともに、必要とされる耐久性や使用できる技術、コストなどを総合的に加味して形にするスキルが重要になります。
一番楽しかった&つらかった仕事は?
入社してすぐにOJTとして、先輩社員のプロジェクトに参加したことがありました。先輩に、解析を頼まれた案件があって、勉強しながら3カ月間かけて取り組みましたが、なかなか難しくて、結局上手くいきませんでした。これはとても悔しかった経験です。上手く行かなかったのは自分のせいだと自分を責める気持ちもありました。けれども、先輩には「上手く行かないことがわかってよかった」と言われたのです。そのとき、自分に多くを任せてもらっているのだということを実感しました。自分に対する期待と同時に、責任も感じた出来事です。
現在、入社して4年目ですが、ものづくりというのは、自分ひとりではできないものだということを日々感じています。私が手がけるのは商品の機構や構造設計で、他にもそれを動かすソフトウエアを作る人や、形を作るデザイナー、工場などさまざまな人が関わっています。社内のさまざまな部署や、社外の人と「ああでもない、こうでもない」と言いながら、全員で協力していい物を作っていくことは、大きなやりがいにつながります。自分が関わったものが商品化され、それが実際に売れていくのを見たときは本当にうれしかったです。
今の会社を選んだ理由は?
大学院では、バイオセンサーの研究をしていたので、医療機器メーカーに就職を考え、10社ぐらいを受けました。何かのプロジェクトを任されて、何年間もそれをやり続ける人がいる一方で、私はいろいろなことを経験したいタイプ。その点でタニタは、よく知られたメーカーではありますが、社員数が比較的少ないのでさまざまな仕事を任せてもらえるのではないかと思いました。それが、タニタを選んだ一番の理由です。
当時、ニュースやネットに出ている社長のインタビュー記事などを読むと、経営者としては若く、いろいろなことにチャレンジしている印象を受けました。説明会に出席しても、そのイメージは変わりませんでした。