立教大学の学食「第一食堂」に潜入! 長嶋茂雄も愛したカツ丼のお味は? 【全国学食MAP】
こんにちは! 都内を中心にさまざまな学食を巡っている早稲田大学学食研究会です。
日本人の大好物であり、蕎麦屋で蕎麦と補完関係にあるものであり、そして刑事ドラマで欠かせないものでもある「カツ丼」。そんなカツ丼の歴史は古く約100年前に遡ります。卵とじカツ丼の発祥と言われるのが、早稲田大学早稲田キャンパス付近にある老舗蕎麦屋「三朝庵」です。あるとき、当時高価だったとんかつが宴会のキャンセルなどで余ってしまいました。「冷めたかつはお客さんには出せない」と悩んでいたところ、常連の学生から「卵丼みたいにしてみたら」という提案があり、そばつゆで煮て卵でとじて作ってみたところ、これが大ウケ。見事に学生の心を掴んだというワケです。
※参照元:早稲田ウイークリー「カツ丼早稲田発祥説を探る」
https://www.waseda.jp/inst/weekly/features/special...
さて、そんなカツ丼誕生秘話から46年後、早稲田の三朝庵から4km離れた立教大学の学食でカツ丼に魅了された人物がいます。読売ジャイアンツ終身名誉監督の長嶋茂雄さんです。長嶋さんは立教大学在学中、「第一食堂」のカツ丼が大好物でした。なんと第一食堂では、現在でも当時のレシピのままのカツ丼が頂けるとのこと! はたしてどのような食堂なのか、そして長嶋さんが愛したカツ丼のお味とは……?
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キャンパス&学食の外観
立教大学池袋キャンパスは池袋駅C3出口から徒歩3分の場所に位置しています。池袋は巨大なターミナル駅であり、駅周辺に広がる繁華街、東京芸術劇場やサンシャインシティなど、都会の多様性を垣間見ることができます。
立教大学と言えば、シンボルとなっているのがこの本館と“ツタ"。
有名な触れ込みとして、「受験生は本館のツタに触れると合格する』「新入生は本館のツタが枯れる秋までに恋人ができないと4年間ずっとできない」というものがあります。筆者は早稲田生ですが、どこの大学にもこういう都市伝説みたいなのがあるんだなぁとしみじみと思います。例えば早稲田で有名なものと言えば……『大隈銅像に登ると退学』ですかね(笑)。
第一食堂は正門から入り、ツタがモジャモジャの本館アーチをくぐると見えてきます。
入口にはこんなラテン語が掲げられています。
「APPETITVS RATIONI OBEDIANT」……日本語に訳すと、「食欲は理性に従うべし」。本来は「欲望は理性に従うべし」という哲学者キケロの言葉を「食欲」に言い換えたものですね。
学食の内観
学食研究会というサークルに入っているが故に、日ごろから「立教の学食ってどんな感じ?」と聞かれることがあります。自称日本一学食に詳しい我々はわかりやすいよう、こう答えるようにしています。「あそこはハリーポッターの世界だ」と。
ご覧ください。このまるでハリポタ、人間界では中世ヨーロッパの雰囲気。第一食堂は1919年落成、東京都選定歴史的建造物です。
木製のテーブルと椅子を使用しています! 木のぬくもりが写真越しにも伝わってくるのでは?
また、椅子には立教大学のセカンダリーシンボル「セントポールズ・リリー」、ユリのマークが彫られています。細かいところまでこだわりを感じますね。
メニューについて
「第一食堂」は、1950年に大学から営業委託を受けた「株式会社平井」さんにより運営されています。生協でも大型チェーンでもない、個人経営の学食だからこそ出せるメニューはバラエティに富んでいます。創意工夫がなされたメニューの一部をご紹介しましょう。
例えば、「シェフのおすすめ」。
「シェフ?! 学食にシェフなんているわけない。せいぜいパートのおばちゃんがシェフ風になっているだけじゃないの?」と思った人もいることでしょう。しかし、第一食堂にはなんと4名のシェフが在籍しています! 和食、中華、イタリアン、フレンチなど各分野で実績を積んだ一流の料理人たちが週替わりでスペシャルメニューを考案しています。
本日のスペシャルA『豚肉のブラックペッパー炒めどんぶり(ごま風味)』(420円)
本日のスペシャルB『チーズソースのローストチキンライスめんたいマヨがけ~マッシュポテト添え~』(460円)
これらのスペシャルメニューは数日~1週間で変わるので、毎週行っても飽きることなく楽しめますね。
もちろん常時提供されている定番メニューもあります。