103万円の壁とはどういう意味? 大学生も知っておきたいバイトと扶養との関係 2ページ目
アルバイトを行って1年間の給与収入が103万円を超えた場合、上記の中の3に抵触します。「合計所得金額」というあまり聞き慣れない言葉がでてきますが、「合計所得金額38万円」は「給与収入103万円」と同じことです。
なぜかといいますと、給与収入の場合には「給与所得控除」という「税金を安くするための仕組み」があって、
●給与等の収入金額が180万円以下の場合
⇒給与所得控除は、収入金額×40%
⇒65万円に満たない場合は「65万円」
となっています。つまり、アルバイトをして年間に103万円ぴったりの収入があったら、「103万円×40%= 41万2,000円」で「65万円に満たない」ですから、控除は「65万円」。ですから「103万円-65万円=38万円」で、所得金額は「38万円」になります。
アルバイトの場合、業種がなんであれほとんど全て「給与収入」になるでしょうから、給与収入が「103万円」ということは所得金額「38万円」というわけです。
上記の3の規定から、給与収入が103万円を超えると、総所得金額38万円を超えますので「扶養家族じゃない」となってしまうのです。すると、103万円を超えてしまうと所得税を納める必要が出てきます。また、自分自身だけではなく、ご両親の扶養控除もなくなってしまうので、支払う税金が上がってしまうのです。ややこしい話ですが、「アルバイト収入が年間103万円を超えそう」という大学生は、親御さんにも報告して税金について相談した方がいいかもしれません。
よく聞く「103万円の壁」についてご紹介しました。大切な知識ですので、大学生のみなさんはこのことを知った上で計画的にバイトに励んでください。
(柏ケミカル@dcp)
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