CADオペレーターとは? 必要な資格やフローを知ろう 2ページ目
CADオペレーターは、CADソフトに精通していなければなりません。逆に言えば、CADソフトを自在に操れれば誰でもなれますので、CADオペレーターになるまでのフローは特に決まっていません。例えば、以下のような流れがあります。
●大学で建築を学び、CADソフトに習熟 ⇒ CADオペレーターとして設計事務所に就職
●専門学校でCADソフトに習熟 ⇒ CADオペレーターとして設計事務所に就職
●設計事務所に就職 ⇒ そこでCADソフトに習熟 ⇒ 独立してフリーのCADオペレーター
●新卒で建築会社に就職 ⇒ そこでCADソフトに習熟 ⇒ 会社勤務のCADオペレーター
求人を見ればわかりますが、CADオペレーターは専門のソフトを使えるいわば特殊な仕事であるため、時給もその分が上乗せされていることがほとんどです。アルバイトでも、また中途採用でもスキルを持っている分、いい条件で雇用してもらえるようです。CADオペレーターとしての実務経験があれば、雇用条件はさらによくなる可能性があります。
■CADオペレーターに資格は必要?
CADソフトを自在に操れれば仕事があるCADオペレーター。雇用主があなたの熟練度のレベルが高いと判断すれば雇用されるでしょうから、CADオペレーターの仕事をするのに特に資格が必要というわけではありません。また、資格があるから必ず雇用されたり、仕事が発注されるということはないのです。
ですが、資格を持っていると自分のスキルを客観的にアピールすることが可能です。CADオペレーターとしての力量を証明する資格には以下のようなものが挙げられます。
●CAD利用技術者試験の「3次元CAD利用技術者試験」
http://www.acsp.jp/cad/%E8%A9%A6%E9%A8%93%E6%A6%82%E8%A6%81/3%E6%AC%A1%E5%85%83cad%E5%88%A9%E7%94%A8%E6%8A%80%E8%A1%93%E8%80%85%E8%A9%A6%E9%A8%93/
内容:3次元CADシステムを利用したモデリング・設計・製図などの業務のスキルを検定
資格の等級:1級・準1級・2級
認定団体:一般社団法人 コンピュータ教育振興協会
●CAD利用技術者試験の「2次元CAD利用技術者試験1級・2級」
http://www.acsp.jp/cad/%e8%a9%a6%e9%a8%93%e6%a6%82%e8%a6%81/2%e6%ac%a1%e5%85%83cad%e5%88%a9%e7%94%a8%e6%8a%80%e8%a1%93%e8%80%85%e8%a9%a6%e9%a8%93/
内容:2次元CADシステムを利用した設計・製図業務などのスキルを検定
資格の等級:1級(機械)・1級(建築)・1級(トレース)・2級
認定団体:一般社団法人 コンピュータ教育振興協会
●CAD利用技術者試験の「2次元CAD利用技術者試験基礎」
http://www.acsp.jp/cad/%e8%a9%a6%e9%a8%93%e6%a6%82%e8%a6%81/2%e6%ac%a1%e5%85%83cad%e5%88%a9%e7%94%a8%e6%8a%80%e8%a1%93%e8%80%85%e5%9f%ba%e7%a4%8e%e8%a9%a6%e9%a8%93/
内容:2次元CADシステムの基礎知識を検定
資格の等級:-
認定団体:一般社団法人 コンピュータ教育振興協会
CADオペレーターとはどんな仕事かについてご紹介しました。CADオペレーターは、大工などと同じ「職人系の仕事」です。建築士や設計士の指示どおり速くきれいに図面を仕上げることが求められており、それができる人が高く評価されます。資格よりも「腕」で食べていく職種の一つといえるでしょう(CADソフトは自前で買うと大変高価なことが多いので)。大学生の間に、CADソフトを使い倒して熟練工のようになっておくことをおすすめします。将来なにかあったときでもつぶしが利きますよ!
(高橋モータース@dcp)