人生初の一人旅！新潟～横浜の日本横断チャリ旅行での出会い【学生記者】

更新:2017/04/10

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こんにちは！秋田大学2年のとっとです。
みなさんは一人旅をしたことはあるでしょうか？旅を通して知らない土地に出かけたり、新しいものに触れたりすることはたいへん刺激的ですよね。私自身そうした体験が好きで高校時代は「大学生になったら一人で旅しまくるぞ！」と意気込み、さらにある映画との出会いがあって、その思いに拍車がかかりました（詳しい話はのちほど……）。そんな旅に対する熱い思いを抱きながら大学に入学。大学一年の夏に人生初の一人チャリ旅（新潟～横浜日本横断旅）に出ます。この旅においては、普段なにげなく生活している中では得られないであろう「気づき」がたくさんありました。今回はわかりやすく「喜怒哀楽」を交えてこの旅を振り返り、この記事を読むみなさんにも一人旅にぜひ出発してもらえたらなと思います！

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■映画『LIFE！』

先ほど触れた「ある映画」とは、2014年春に上映された『LIFE!』です。簡単にいうと「あるカメラマンを探して旅に出た、雑誌出版社に勤める奥手な男」の話。ニューヨーク、アイスランド、ヒマラヤ…といった地を訪れていくのですが、旅が主人公を変えていきます。主人公ウォルターと一緒に旅をしているような感覚になり、観終わった後は旅に出たいなと思っているはず！みなさんも一度映画の中でウォルターと旅に出てみることをお勧めします（私は感動して、劇場に2回足を運びました……）！

■今回の旅の概要

「今回の」とは書きましたが、私にとって自転車で一人旅に出るのは初めてでした。

・距離：343ｋｍ（新潟港～横浜）
・日時：2015年8月28日朝～8月31日夜
・方法：クロス自転車
・費用：約30000円
・目標：長らく会っていなかった横浜の親戚に会いに行く
・宿泊：漫画喫茶（人生初）・ビジネスホテル

期間短かっ！と思ったあなた、そうなんです。諸事情あって、この4 日間しか時間が取れなかったのでした。実は旅の大半は自転車を必死にこいでいました（笑）。

■「喜」～窮地を救ったお姉さんとの出会いで号泣～

秋田の土崎から新潟港にフェリーに乗り、15時くらいに到着。天気は快晴。勢いよく出発しました……が、開始一時間で前輪がパンクしました（笑）。手押しで自転車を動かしますが、場所が場所でなかなか人に出会いません。日も暮れあたりは真っ暗、「今日はダメかな……」と心が折れかけていました。そんなとき……

「ガラガラガラ……」

んっ？導かれるように音のするほうへ向かうと、商店街がありました。ほとんどのお店が既に閉店していましたが、一軒の酒屋さんで女の人が今まさにちょうど店を閉めようとシャッターを下ろしていました。

とっと「あ、すみません……」
女の人「あ、はい！」
とっと「ここらへんに自転車屋さんってありますか？パンクしてしまって……」
女の人「すぐそこにあるよ！一緒について行ってあげるね」

女の人に連れられて商店街の自転車屋さんに向かい、パンクを直してもらって酒屋さんの前に戻ってきました。どうやらいろいろと話を聞くとその方には私と同い年の息子さんがいるとのこと。

女の人「東京に大学生の息子がいてね。息子が帰ってきたと思ってびっくりしちゃった」
とっと（東京かー……）

一時間ほどではありましたが、その方と息子さんのことや自分の旅のことをお話しし、実の息子のように親切にしてもらいました。最後にはその場にあった自動販売機からとっさにアクエリアスを3本くらい買って渡してくれました（この時点でうるうるきていました）。最後に「秋田に帰ったらお手紙書きます！」と言ってさよならしました。

私史上記憶に残る、号泣の瞬間が訪れたのは別れた直後でした。遠方の息子を案じる母の思い……久しぶりに感じた家族のような温かさ……真夏に飲むアクエリアスの冷たさ……いろいろ思いめぐらしているうちに自然と泣いていました（笑）。そしてふと「親孝行しなきゃなあ。久しぶりに親に顔見せて安心させなきゃなぁ」という思いがわいてきました。