世界一周中の女子大生がレポート! 旅で出会った意外なインド人の素性【学生記者】

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こんにちは!横浜市立大3年のウクレレです。

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みなさん「インド」という国に対してどのようなイメージを持っていますか? 「汚い」「うるさい」「危ない」「騙される」など、インドという国やインド人に対してあまりいい印象を持っていない人もいるかもしれません。正直私もそうでした……実際に行ってみるまでは。今回はみなさんのインドの人々に対するイメージが少しでも変わり、インドへ行ってみたいと思うきっかけになるよう、わたしが実際に出会ったすてきな現地の人を紹介します!

◆インド人にもさまざまな人がいる

インド人はどんな人かと言っても、どこの国も同様ですが、簡単にまとめることはもちろん難しいです。私が見つけた記事には「インド人は人を騙す、適当、自己中心的な人が多い」なんてひどい言い分で彼らの特徴が書かれていました。

日本人も「控えめで礼儀正しい」なんて海外の人からは言われることもあります。しかし、もちろん日本人全員がこのイメージに当てはまるわけでありませんよね。そこで今回はわたしが実際にインドで出会った、前述したような固定観念に当てはまらない現地の人々を以下、紹介していきます。

1.駅であったお兄さん

インドのチェンナイ空港に着いてすぐ、市内に向かうために電車に乗る必要がありました。その時点で私は「インド=危険」という偏見から、かなり警戒心を抱いていました。駅に向かい、窓口で切符を買おうとすると駅員さんが「この電車はそこへは行かないからバスで行け」と。

バスって言ったってどこにあるのかもわからず駅員さんと話していると後ろに並んでいたお兄さんが、電車でそこまで行くための乗り換え方を教えてくれました。切符のお金を払おうとするも、ちょうど空港で両替したばかりで細かいお金がなく、大きいお金を出すと「お釣りがない」と言われてしまいました。

仕方なく近くで何か買ってお金を崩そうと思ったとき、さっきの後ろのお兄さんが私の分まで出してくれたのです! しかし、このとき私の脳裏に浮かんだのは、「この後切符の代わりに何か要求されるのではないか」という焦りと不安でした。そして、意を決してお礼を言おうと振り向くとすでに彼はいなくなっていたのです!!! なんてジェントルマンなんでしょう。彼のおかげで、到着後たった30分でインドに対する不安が一気に解消されたのでした。

2.ITの街であった若者たち

次に向かったバンガロールという街は、現在IT分野で急成長しており、ビジネスマンや起業を目指す若者が集まっています。また有名な大学なども点在しており、インドの中でも有数の大都会でした。そこの宿であったインド人たち。彼らはそれぞれ異なる州から各々の目的を持ってそこへ来ていました。そのうちの2人は、自分の出身の町にホステルを運営しようと経営を学びに来ており、もう1人は大学で芸術を勉強中のよう。そして宿のオーナーは有名IT企業に勤めながらその宿を運営しているということでした。

それぞれ違う州の出身で第一言語は異なるため、インド人同士でも公用語の1つである英語で会話していました。彼らはとてもフレンドリーで、会って間もない私をお昼に誘ってくれたり、地元の屋台街に連れて行ってくれたりしました。

3.電車の中であった優しい家族

インドでは長距離の移動手段は主に電車です。日本の約9倍もの国土を持つインドでは、ほとんどの場合、街から街への移動は半日〜1日かかります。

南インドから北インドへ向かう電車の中でシク教徒の家族に会いました。シク教はインドで約1.7.%の人が信仰している宗教で、インドの北に聖地があることから彼らはそこへ向かっているようでした。数値だけ見るとマイノリティと言えますが、インドの人口が約12億人ということを考えると2000万人以上の人が信仰していることになります。彼らは宗教上の理由で髪や髭を伸ばしており、男性はターバンを巻いて髪をまとめ、私がイメージしていたインド人の姿そのものでした。彼らはとても思慮深くたくさん話しかけてくれ、お茶をおごってくれたりお菓子をくれたり、ご飯までわけようとしてくれました。

4.トゥクトゥクのお調子者ドライバー

インドでトゥクトゥクといえば、重要な交通手段の1つである一方、観光客にとっては一番ぼったくられやすいものだと思います。確かにしつこく客引きしてきたり、現地の人より何倍も高くお金を請求されたりすることもあります。

しかし、タージマハルのあるアグラという街で私が出会ったトゥクトゥクのドライバーは少し変わっていました。最初はどこ行くのか聞かれて近くだから必要ないと断ると、あっけなく引き下がってくれました。数分後後ろから同じドライバーがやってきて、「ちょっとこれを見てくれ」というのです。よくあるパターンで、自分はいろんな国に友達(今までの客)がいると言って、客に書いてもらったコメントノートを見せて、自分はこんなにいい奴だから乗ってくれと勧誘してくるのです。実際に悪い人ではないのですが、めんどくさいことが多い……。しかしその人は、あるロシア人との写真を見せてきて、「これはここで会った俺の友達。彼が旅行に連れて行ってくれたんだ」と言ってそのときの写真を長々と見せられ、結局最後は「みてくれてありがとう」といって去って行きました。今考えると、ただの自慢話ですね(笑)。

◆まとめ

これらの人たちは私がインドを1ヶ月旅した中で出会った人のごく一部ですが、いかに彼らがフレンドリーであるかはお分りいただけたかと思います。もちろん中には私を一観光客として見なし、多くお金を取ろうとしたりする人もいますが彼らも商売でやっていますし、よく言えば仕事熱心ということです。

特に都会では競争が激しく、特にタクシーやトゥクトゥクはかなり必死に客引きをし、伝えた場所と違うところに連れて行かれたということも事実としてあります。しかし、私が伝えたいのは「インドの人々が全てそういうお金だけを考えた貪欲な人間ではない」ということです。実際に、旅の中で私は何人もの現地の人に適当なことを言われた一方で、何度も助けられました。

インドは宗教からくる文化や習慣、また州ごとの言語など多くの多様性に溢れています。インドといえばタージマハルと思われがちですが、南に行けば美しいインド洋が、北に行けば壮大な大自然が広がり、特定の地域には異なる風習をもつ人々が暮らしています。さあ、あなたもインド・インドの人々への偏見を捨てて、すてきな出会いと景色を探しに出かけてみませんか?

文・ウクレレ

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