​渋谷で若手アーティストの意欲作を目撃せよ! 大学生からのアートのはじめかた「トーキョーワンダーサイト渋谷」編 2ページ目

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目次
  1. ――大学生のお二人と歳が近いアーティストの個展を見て回りますが、アートには興味がありますか?
  2. 「人間の内面」をビジュアル化? 松浦進さんの世界
  3. 井田大介さんが手がける現代アート

増殖を続ける世界や人間の内面を版画の技法で表現

©Tokyo Wonder Site Photo 加藤健

続いて松浦進さんの「Artificial propagation planet」の展示スペースに来ました。



ものすごく特徴的な作品が並んでいますが、テーマは何ですか?



僕はずっと「人間」をテーマにしていて、今までいろんな人と接して感じてきた「人間の内面」をビジュアルとして表現した肖像画を描いています。



額に入っているのも肖像画なのですね。


そうですね。肖像画ですが、標本をイメージしてこうした形にしています。



この街は何ですか?

これは「人工的に都市が広がっていく様子」を表現したもので、今回の展示のメインでもあります。ビルなどは人の手によって存在するんですけど、街の中にある木々などの自然物も、人間の手によってそこに存在していたりします。こうして、モノがどんどん生まれていくことが「人間の生命活動」であるということを表現しました。

≪artificial propagating city≫2016 木、スチレンにシルクスクリーン、手彩 サイズ可変
©Tokyo Wonder Site Photo:加藤健



この作品にも不思議な魅力がありますね。


「お金の話をする人」をイメージして製作したものです。楽しそうにお金のことを話してはいるんですけど、実はブラックな一面もあったりして……そうしたことを表現してみました。貴族っぽいのも、お金のイメージからです。

松浦さんの作品は2階にも展示されており、吹き抜けのらせん階段を登って2階のスペースへ向かいます。



こちらにもかなり特徴的な作品が並んでいますね。

さまざまな作品を制作していく中で、自分自身も「大量生産者」であると考えるようになりました。そしてそうしたモノを生み出すのはものすごく苦しいことなんだと……。これらはその「苦しみ」や「つらさ」を表現しています。



ということはこれは松浦さん自身なのですか?

一応「生産者」という意味合いですが、作品を作る苦しみという点では、僕自身でもあると思っています。体型はかなり違いますが(笑)。

≪put out≫ 2016 木にシルクスクリーン、手彩 41×29cm×4
©Tokyo Wonder Site Photo:加藤健



個人的には一番右側の作品の色使いがすごく好きですね。


どれも「つらさ」がよく伝わってくるというか、迫力がすごいです。

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