新しい出産の方法! アメリカで徐々に人気が出ている「やさしい帝王切開」ってなに?
「ジェントルCセクション」という言葉をご存知ですか? 直訳すると、「やさしい帝王切開」です。アメリカでは、この「やさしい」帝王切開が、新しい出産方法として徐々に広まりつつあります。それでは、何がどう「やさしい」のでしょうか? アメリカの人気女性誌「Women's Health」に、母体胎児医学の専門家の解説が取り上げられています。
それによると、「ジェントルCセクション」は新しい手術の技法ではないとのこと。ただ、母親が自然分娩になるべく近い体験をできる新しい帝王切開のアプローチをさした言葉だそうです。
全身麻酔にせず、手術室に音楽をかけたり、いきんで「生む」という感覚がない母親に実況を解説したりするなど、医師によってさまざまな取り組みが進んでいます。赤ちゃんが出てきたらすぐに母親の胸に置いて絆を強めるスキンシップの機会を与える医師も多いようです。
ただし、緊急で帝王切開になった場合など、全身麻酔を余儀なくされるケースもあります。また、帝王切開が腹部を切る大手術であることに代わりはないため、全員がその様子を落ち着いて見られるとは限りません。
それでも、自分の担当する帝王切開の3分の1が早くも「やさしい帝王切開」となっている医師もいるそうです。帝王切開でもリアルタイムで赤ちゃんと触れ合いたいという人にはすばらしい選択肢となっています。
参考:Something Called a “Gentle C-Section" Now Exists