英語が苦手な私が「ワーキングホリデー」をしてみようと思ったワケ【学生記者】

横山

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こんにちは、ニュージーランドでワーキングホリデーをしている横山です。

私はすべての教科の中で英語が一番苦手な理系大学生です。今回、そんな私がどうしてワーキングホリデーに行くことに決めたのかを話したいと思います。これを見て一人でも多くの人がワーキングホリデーに興味を持ってくれるとうれしいです。

私は今ワーキングホリデーをするためにニュージーランドへ来ています

1年間海外に滞在する予定で、今は到着してから1ヶ月と1週間。ニュージーランドの生活にもだんだんと慣れてきて、苦労もしながら今まで経験できなかったような充実した生活を送っています。冒頭にも述べたとおり、私は英語がとても苦手です。では、なぜ今英語圏の国に来ているのでしょうか? それは……

■ワーキングホリデーをする目的

今回ワーキングホリデーをしている一番の目的は、自分の将来につながる道を増やすこと。それはつまり、英語を話せるようになることで、就職活動の幅や将来やりたいことを見つけたときにそれを実現できる可能性を広げたいということ。そして、他の文化を知り自分の価値観を広げたいということです。

例えばこの間はさすが海外! といった瞬間を見ることができました。これはバンジージャンプのようなもので、タワーから飛び降りるというアクティビティーです。今までバンジージャンプといえば海や山に囲まれたような自然豊かな場所でスリルを楽しむものというイメージがあったのですが、スリルを求めていった結果都会の中心でビルに囲まれたところでもバンジーをしてしまうことに常識を覆されました。

このように街を歩いているだけでも文化の違いを感じることができ、人や建物やたくさんの新しい物に出会うことで今まで経験できなかったことができたり、自分の考えや行動次第で無限の可能性があることがただ日本で英語を勉強するのではなく留学へ行くということの最大の魅力なのではないかと思っています。

■きっかけ

そもそも、私は本当に英語という教科が嫌いでした。高校受験のときに英語、社会、理科から2科目選択できたので迷わずに英語を捨てたくらいです。そんな私が、嫌いながらも英語に興味を持ち始めたのは高校のときでした。

私はもともと音大志望で、音楽系に強い高校に入学したのですが、そこには国際科もあったので国際交流が盛んな学校でもありました。だから、私の周りには英語を話せる人がたくさんいたのです。そんななかで、英語の授業はすべての学科が混ざり合った少人数制。英語が苦手な私がついていけるわけもなく、いつも落ちこぼれとして扱われていました。例えば、わざと私の質問を簡単にしてくれたり、難しい質問は順番を飛ばされたり……。しまいには、「in」の反対を「out」と答えただけで先生が目茶苦茶感動してくれたほどです。

負けず嫌いだった私は、一番の弱点である英語を攻略したいという思いが強くなりました。それから、自分でできることは努力してみようと、本気でテスト勉強をしてみることに。しかし、それでも平均点は到底越せず……。大学受験のために予備校に通って勉強したりといろいろと努力をしたのですが、偏差値も40台とひどい有様でした。

なぜそこまでできなかったか……そもそも英語の基礎がなっていなかったのでしょう。中学の英語のテストでは毎回教科書の暗記をしていたのでどうやって使うのかは全く理解しておらず、実際それでも定期テストでは90点台を取ることもあったので深く考えることはありませんでした。

しかし、高校でとうとう壁にぶつかり、勉強しても上がらない成績に嫌気がさし、もう「留学」という手しか無いのかなと考えるようになりました。

■決め手

留学ということを実際に意識したのは高校2年生の終わりでした。1度高校留学へ行くためのテストも受けたのですが、出来が悪く通らず。どうせ帰ってきたらすぐに受験になって浪人という形になってしまうから止めようと、深追いせず大学に入りました。

1年次は寮生活をしていたので留学ができる環境でもなく、2年次は理系大学生といえばわかってもらえるかもしれませんが、非常に忙しく一時期はレポートと勉強の日々……。そのうえ塾のアルバイトもしていたのでストレスで倒れてしまったこともありました。さらに私は化学を中心に勉強したいと考えていていたのにもかかわらず、入った学部は物理と化学の中間を専門とする学部。なんと高校時代1度も物理という物にふれたことが無かったのに……です。他にも小さなストレスが重なっていき、いつしかこの生活を止めたいと思うようになりました。

大学受験をし直そうかとまで考えるようになっていたあるとき、元々大学の長期休みを使って1ヶ月程度の短期留学をしてみたいと思っていたため、ふと留学についてのパンフレット取り寄せてみました。そこで目に止まったのが、ワーキングホリデーでした。

そのとき初めてワーキングホリデーのことを知ったのですが、留学といえばものすごくお金がかかり、ある程度英語ができないといけないというイメージがあったので、目からウロコが出たような気持ちでした。

■ワーキングホリデーについて

ワーキングホリデーは、ホリデーとつくだけあってビザの目的は休暇になります。休暇に必要な語学力をつけるために語学学校へ通うことができて、それに必要なお金を貯めるためにアルバイトができるといったもの。実際に周りの人でワーキングホリデービザを使っている人は仕事に疲れ会社を辞めて来ている人など社会人が多く、大学生で語学留学している人の多くは学生ビザ。ワーキングホリデービザを使って留学をしている学生は少なく、実際私はまだ出会ったことがないです。そんななかで、あえてワーキングホリデービザにしたのは、外国で働くという経験は簡単にできることではなく、その貴重な経験が将来にも役立つのではいかと思ったからです。英語を学べるのはもちろん、それ以外にもいろいろな経験をするチャンスが多いと思い、ワーキングホリデーをすることに決めました。また、私が最初に留学に対して思っていたような英語力が元々ある人しか行けない、目が回るような値段というイメージを覆してくれるような、どんな人でも留学をするチャンスをつかみやすいところも魅力だと思っています。

■これからの目標

ワーキングホリデーでの留学はあくまで休暇扱い。遊ぶために行ったと見られてしまうことも少なくありません。そのため、英語を真剣に勉強したという証拠として、英語系の資格の取得を目指しています。

また1年間という時間は、自分が将来何をしていきたいのか自分と向き合うためのいい機会だと思うので、悔いのないように過ごしていきたいと思っています。とはいえ、1番大切なのは安全に生活できること。無事日本に戻ることが一番の目標ですね。

長い文章に目を通して頂き本当にありがとうございます! どのようにして国や語学学校を決めていったのか、留学をすることでいろいろとトラブルを起こしてしまったり、焦ったりしたこともあったので、また次の機会にご紹介できればと思います。

文・横山詩織

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