強くてやさしいのが魅力! 広島大生が教える、明日から使える広島弁5選【学生記者】
こんにちは、広島大学3年生の星野です。
みなさんは、「広島弁」という言葉を聞いて何をイメージしますか? 私は大学入学を機に広島へ移り住んだため、初めは広島弁といえば口調の強い、どこか怖いといったイメージを抱いていました。しかし日常生活ではそのようなことはなく、逆に言葉の響きのかわいらしさや思わず口にしてしまうほどの馴染みやすさを覚えます。独特の音やリズムが作り出す広島弁の魅力。今回は、そんな広島弁の基本的な使い方を伝授します! これを知ったあなたは、明日にでも使いたくなること間違いなし!
明日から使える広島弁5選
「〜じゃけぇ」
「〜だから」の広島弁です。男性はどっしりとして頼もしく、女性は親しみやすい印象を与えることができるかもしれません。大人から子供まで広島人のほとんどが使っている「じゃけぇ」は影響力が強く、日常会話で自然に使っている自分に驚く者もしばしば。
「なんしょおるん?」
「なにしているの?」の広島弁です。何かを尋ねるとき、ただただ相手とお話がしたいときなど、この言葉のフランクな響きは会話を滑らかに、そして気持ちよくスタートさせてくれます。
「〜しんさいや」
「〜してもいいよ・〜すれば?」の広島弁です。相手に何かを促す場合、どの言葉を使えば相手の気持ちを尊重できるのか、悩むことはありませんか? 柔らかい雰囲気のまま、言われた側は気を使うことなく実行に移せる表現があればいいのに……そんな願いを「しんさいや」は叶えてくれるかもしれません。
「ほーじゃね」
「そうだね」の広島弁です。相づちは会話を弾ませる上で最も重要なアイテムですが、使いこなすのは容易ではありません。「へー」や「そうだね」では、聞き手も話してもなかなかリズムに乗れないとき、「ほーじゃね」は味気ない会話に花を咲かせてくれます。言葉の響き自体の柔らかさに加え、広島を代表する「じゃ」という要素も入ったその相づちには、少ない語数でも広島弁らしさが前面に出ています。日常会話での使いやすさも忘れることはできません。
「〜でがんす」
番外編です。「〜です」の広島弁ですが、今ではあまり使われていません。しかし、「がんす」と呼ばれる魚肉練り製品が広島のスーパーでは売られています。パン粉を使ってあげてあることと、一味唐辛子が入っていることが特徴です。うまいでがんすよ!
明日からでも使える広島弁をいくつか紹介しました。広島弁を使っている姿を誰に置き換えるかによって、そのイメージは大きく異なりますが、言葉の響きや語尾に、相手を思うやさしさや親しみやすさが感じられる点は広島弁の動かぬ魅力の一つです。昭和の広島を舞台にヤクザの闘争を描いた映画『仁義なき戦い』では、主人公の広島弁が、義理堅さや迫力を高めます。その一方で、広島弁が抜けない青年と東京から来た美少女の一途な愛を描いた漫画『君のいる町』では、青年の優しさや一途さを方言がより印象づけています。
男らしさと優しさ、かわいらしさを同時にもった広島弁は、まだまだ魅力がたくさん詰まっています。あなたも一度、広島弁を使って確かめてみてください。そしてぜひ、本場の広島弁を聞きに広島に遊びに来てみてくださいね!
文・星野 楽
<大学生のまずこれステップ >
1.まず、広島出身の友だちと話す。
2.広島弁をリスペクトする!
3.試しに使ってみる