これぞタモリの真骨頂! タモリ倶楽部のコアすぎる企画7選
『タモリ倶楽部』は、マニアックな企画が見どころの一つです。例えば「タモリ電車クラブ」では、鉄道好きの芸能人たちが集まり電車のことを深く掘り下げるなど、一部のマニアが喜びそうな内容を放送しています。そこで今回は、「タモリ倶楽部のコアすぎる企画」をご紹介します。
●え? そんなものでホバークラフトが作れるの?
「ホバーの火を消すな! 掃除機を使って簡易ホバークラフトをつくろう!!」
出演者:タモリ、伊集院光、竹山隆範、相島一之
ホバークラフトは、飛行機的な機能と船舶的な機能を併せ持った乗り物です。東海大学の教授からその原理を学び、実際に作ってみよう!という企画です。掃除機、浮き輪、ゴムホースなどを使ってホバークラフトを手作りするのです。できたホバークラフトに実際に乗り、東海大学の学生チームと競争していました。タモリさんが、手で船体の進路を変え、ズルをして勝とうとしていたのも見どころです(笑)。
●無断で名曲作っちゃいました!
「23区で唯一歌のない町!? 江東区の区歌を勝手に作ろう!」
出演者:タモリ、レキシ、マキタスポーツ、野上慎平(テレビ朝日アナウンサー)
東京23区の中で唯一、区歌がない江東区。この回では、ゲストのマキタスポーツさんとレキシさんが勝手に江東区の区歌を作ろうとやって来ました。まずはみんなで他の区の歌を視聴するのです。その後で、「江東区の名所、町名、名物」などが書かれたキーワードカードを参考に「江東区完全非公式」で区歌を作りました。番組ラストではタモリさんを交えて曲を披露。これが意外と名曲で、SNS内では「ミュージックステーションで演奏してほしい」と評判になりました。
●江戸時代のプリクラ!?
「浮世絵に描かれたイケメンたち 大江戸スター名鑑」
出演者:タモリ、市川亀治郎、おぎやはぎ
東京・神保町にある浮世絵専門店を訪れ、江戸時代のブロマイドである人物画の浮世絵を鑑賞するという回です。当時の役者の絵を見て「スターには見えない、ちょっと太っていると」など言いたい放題。興味深いのは、歌川国芳画の浮世絵の役者絵です。1枚の中に6人の役者が描かれており、6つに切ることができます。当時はこれを切り取って私物に貼り付けていた人もいたそうです。出演者も同じ感想を述べていましたが、まさに「江戸時代のプリクラ」ではないでしょうか?
●これは試してみたくなる味
「ちくわぶ激白『おでん出汁はもう飽きた』ちくわぶに色んなものを吸わせてみよう!」
出演者:タモリ、伊集院光、オードリー、梶原善
ちくわぶをいろいろな汁物に漬け、食べてみようという企画の回です。ちくわぶを作っている川口屋にお邪魔して、その製造工程を見学するところから始まるのですが、なんといってもスープに漬けて食べている部分が見どころ。スープカレー、コーンポタージュ、チゲなどと合わせて食べているのを見ると、見ている方までついやってみたくなります。ちなみにチゲに漬けるとトッポギのような味になり、一番ちくわぶと合うそうですよ。
●踏んでみないとわからない?
「今夜決定! 踏んで気持ちいい玉砂利ランキング」
出演者:タモリ、ロッチ、伊集院光 、いとうあさこ
みなさんは玉砂利をご存じでしょうか? よく神社の参道などに敷き詰められている、丸い小石のことです。この回では、その玉砂利を出演者が「踏んで気持ちいいランキング」を出しました。『日本玉石』の社長の解説の下、いろいろな小石を踏んでいく映像はなかなかシュールです。室内に用意された木枠に、ゲストのロッチ・中岡さんが石を流し込んで準備する絵面も地味に面白いのです(笑)。見事1位に輝いたのは「南部」という玉砂利。日本家屋の土間などで使用されることが多いそうです。これはどんな感触なのか踏んで確かめてみたいですね。
●行き止まりってそんなにあるの?
「潜入! ドンツキ協会 行き止まりの宝庫 向島でドン詰まろう in室内」
出演者:タモリ、板倉俊之(インパルス)、コカドケンタロウ(ロッチ)、江川達也
当初は、東京・向島のドンツキ(行き止まり)を歩いてみようという企画だったのですが、雪が降っていたため室内で行うことになったそうです。ドンツキ協会・会長が向島のドンツキ映像を紹介し、図を使って解説していました。なんと向島にはドンツキが約2,000カ所もあり、直進型や先細り型などに分類されるそうです。ただの行き止まりなのに、そんなに種類があることに驚きです。
●かわいいけど着てみると大変
「目指せ! ふなっしー&くまモン! 着ぐるみ学校に1日入学」
出演者:タモリ、おぎやはぎ、ビビる大木、RYO(ケツメイシ)
東京・聖蹟桜ヶ丘にある「着ぐるみアクターズスクール」に体験入学するという企画です。出演者がパンダ、ブタ、ウサギなどの着ぐるみを着て、レッスンを受けます。目線の作り方や歩き方などを教わりお芝居に挑戦するのですが、段取りが飛んだりしてさあ大変。暑くて重労働なので、出演者はバテバテでした。かわいらしい着ぐるみには大変な苦労があるものなのですね。
『タモリ倶楽部』は、マニアックな企画をやっているはずなのに、見ているとなぜだか興味を持ってしまうという不思議な番組ですね。普段気にしていなかったことでも面白く思えてきます。これこそがタモリ倶楽部の魅力なのでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)