伸びしろが半端ない! 初登場時に比べたらものすごく成長した漫画キャラ5選
漫画のキャラクターの中には、連載が進むうちに初登場時と印象の変わる人物がいます。『SLAM DUNK』の三井寿は、登場したころ挫折を経験しやさぐれていたのですが、バスケ部に戻ってからは、プレーヤーとしても人間としても成長しました。今回は、このように初登場時に比べると成長したという漫画のキャラをご紹介します。
●ポップ
登場する漫画:『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』
本作は、RPG『ドラゴンクエスト』を基にしたオリジナルストーリーの漫画です。魔法使い・ポップは勇者・ダイと一緒に魔王を倒すための旅をします。その道中で魔王軍と幾度も戦うのですが、初期には仲間を置いてよく逃げていました。鼻水をたらしながら全速力で逃げる姿は情けないものでした。
しかし、そんな彼も戦いの中で強く成長していきます。ダイが記憶をなくして戦えないときには、彼を守るためにたった一人で大勢の敵と戦います。その姿は男らしく、読者の涙を誘うものでした。
●クリリン
登場する漫画:『DRAGON BALL』
『DRAGON BALL』はドラゴンボールを探して旅をする話です。この作品は途中からバトル漫画へとシフトしていきました。本作に登場するクリリンは、悟空の親友で、仲間にも頼りにされています。しかし、初めはずるい性格をしていました。
彼は「女の子にモテたい」という動機から寺で武術の修行をしていたのですが、先輩のいじめに耐えきれず逃げ出します。その後亀仙人の弟子になるのですが、師匠に取り入るためにあれこれ考える姑息(こそく)さがありました。しかし、初めて天下一武道会に出場したあたりから強敵との戦いで心身共に強くなっていきます。最終的には地球人の中ではナンバーワンといわれるほどにまで成長。平凡で中途半端だった彼が成長する姿にはつい感情移入してしまいますよね。
●ウソップ
登場する漫画:『ONE PIECE』
「海賊王になる」夢を持つルフィの海賊団に入り、行動を共にするウソップ。彼はヘタレでビビりのキャラクターでした。敵を見るとすぐガタガタ震えるし頼りない存在でしたが、話が進むにつれて男気を見せることも増えてきました。
ルフィ海賊団・初代の船である「ゴーイングメリー号」の老朽化が進み乗り捨てないといけないときに、彼は船長のルフィとぶつかります。ルフィは厳しさをもってメリー号と別れることを選びますが、ウソップは直らない船を修理しようとします。このときの食い違いで二人はぶつかるのですが、ルフィの方が圧倒的に強く負けてしまいます。彼は実力差を知りながらも、戦いを挑みました。その姿に惚れた人も多いでしょう。
●宮本明
登場する漫画:『彼岸島』
主人公・宮本明は、行方不明になった兄を探すために吸血鬼のいる島に渡ります。そこで兄を見つけ救出しようと奮闘するというストーリーです。連載当初の彼はどこか暗い性格でした。両親にできる兄と比べられ、大学受験に落ち、親友と好きな娘が付き合っているという三重苦に悩んでいたのです。
好きな娘を思って自慰行為をする描写があるなど痛々しかったのですが、島に渡った後はサバイバルな環境の中でどんどん強くなっていきます。例えば、吸血鬼化した熊の首を一刀ではねるなど、圧倒的な力を持つようになりました。過酷な環境の中で自分を変えていったのですね。
●幕之内一歩
登場する漫画:『はじめの一歩』
弱かった幕之内一歩が、プロボクサーの鷹村守に出会って、ボクシングをやって強く生まれ変わりたいと願います。幕之内はやがてプロボクサーになり……という話です。幕之内はおとなしい性格をしており、不良にいじめられていました。
しかしボクシングを始めてジムの会長にしごかれる中で、少しずつたくましくなっていきます。不器用な彼ですが練習に打ち込むことでどんどん成長し、やがて世界ランカーにまでなりました。いじめられていても、自分を鍛えることで強くなれるのですね。
物語が進むごとに成長していくキャラには引き付けられますよね。もともと弱い部分のあるキャラだからこそ、そこに人間味を感じて感情移入できるのではないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)