漫画「キングダム」の超熱い展開が楽しめるおすすめ巻9選
原泰久先生の漫画『キングダム』は中国の春秋戦国時代を舞台にした漫画です。後に中国全土を統一し「秦の始皇帝」となる「政」と、「大将軍」になることを夢見る「信」の活躍を描いています。今回はキングダムのお薦め巻について聞きました。
『キングダム』の単行本は40巻(2015年12月現在)まで刊行されています。ずっとテンションが落ちず面白いのがこの漫画のすごいところですが、中でも「お薦め」はどの巻になるのでしょうか。『キングダム』ファンにお薦め巻を挙げてもらいました。
●1巻
紀元前245年、春秋戦国時代の「秦」の国。「信」と「漂」という2人の少年が、「大将軍になること」を夢見て剣の腕を磨いていました。漂は秦王にそっくりだったのである事件に巻き込まれてしまいます。少年の志、決意が語られ、熱い巻です。
●8巻
やがて始皇帝になる政がどのような人生を送ってきたのか、その過去が明らかになります。政は秦と秦の人間を憎む国・趙で生まれ、そのため厳しい迫害を受けて育ったのです。王位を継ぐための「趙から秦への脱出行」でも忠臣を失っていました。泣ける巻なのです。
●14巻
龐煖は夜襲をかけ、信の飛信隊に多大な犠牲を強います。信と羌瘣は2人がかりで龐煖に挑むのですが……。援軍が到着し、乱戦の中命からがら脱出に成功します。秦の旗を求めて脱出した信たちでしたが、それはわなだったのです。絶体絶命の状況と、圧倒的に強い龐煖・王騎が熱い巻です。
●16巻
馬陽で王騎と龐煖がついに相まみえます。二人の因縁はお互いを高ぶらせ激しい一騎打ちになります。この巻では、ある重要人物が死ぬ衝撃の展開があります。信は死にゆく偉大な人物から矛を託されるのです。号泣必至の巻です。
●22巻
魏軍の進撃を食い止めるべく信の率いる飛信隊が奮戦。秦軍の士気も上がります。その中、信と輪虎の一騎打ちに決着が。一息ついた信は羌瘣の元に駆け付けます。一方、蒙驁は廉頗と40年ぶりに戦場で顔を合わせ一騎打ちになります。二つの一騎打ちが熱い巻です。
●25巻
大国である楚がついに秦に侵攻を開始。楚に合わせて、魏、趙、燕、韓も動きだします。「合従軍」が作られ、秦の周囲は敵だらけとなったのです。合従軍は総勢54万という大軍です。昌平君ら首脳部は諸将を集め、函谷関の死守命令を出します。
●28巻
蒙武・騰の軍と楚軍が戦う戦場では、王賁と蒙恬の活躍が功を奏します。一方、函谷関が危機に陥ります。15万の大軍に囲まれた桓騎は、精鋭400人を率いて敵将の首を狙う豪胆な奇策を実行します。老将・張唐と桓騎のやりとりが熱い巻です。
●30巻
蒙武の活躍によって窮地を脱した秦軍ですが、函谷関の後背をカリン軍に襲われ、またしても危機に。最も危険な瞬間に王翦軍が間に合い、秦軍は間一髪で崩壊を免れました。しかし、咸陽に李牧率いる別働隊が迫っていたのです……。危機また危機で激動の巻です。
●32巻
サイ攻防戦のヤマ場です。昌文君は「8日をしのげば」と言うのですがとても持ちそうにありません。政が前線に現れ、自ら鼓舞することで秦軍の士気は上がるのですが、やがてその精神力も尽きるときが訪れます。そのとき!……という熱い展開です。
『キングダム』はとにかく読み始めると止まらない漫画です。粗筋を紹介する記事を書いているだけでも、その場面が浮かんできて胸躍るほどです。もし未読の方はぜひ読んでみてください。『キングダム』が好きなあなたなら、どの巻を薦めますか?
(高橋モータース@dcp)