邦画も負けてない! 海外に誇れるおすすめ日本映画10選 2ページ目

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■第5位 リリイ・シュシュのすべて

舞台は美しい田園の広がる地方都市。ちょっと内気で口数の少ない中学生の蓮見雄一は、同級生の星野修介からいじめを受けている。雄一は、スポーツ万能、成績優秀、生徒会長まで務めた修介の豹変ぶりにとまどいを隠せない。日々「リリイ・シュシュ」の楽曲を聴くことに救いを見いだし、「リリフィリア」というファンサイトを主催するほど彼女に心酔している。 修介によるいじめは日々エスカレートし、現実はどんどん過酷になっていく。現実から遊離していく心を、ファンサイトで出会った【青猫】と通わせていく。そして雄一はついに、リリイのライブで【青猫】と対面するのだが……。

原作は監督岩井俊二による小説と、誰でも書き込みができるインターネット掲示板を利用して作られた実験的なインターネット小説。思春期の少年少女を取り巻く問題を、みずみずしく、残酷に描いています。リリイ・シュシュの楽曲はSalyuが担当。少年たちが盗作する非現実的な世界を演出しています。また、それとは別に劇中に使われているドビュッシーの楽曲は、優しく、痛々しいほどまでに繊細な彼らの心をあらわしているかのよう。まだ幼さの残る市原隼人と蒼井優の透明感にはただただ溜息が出るばかり。暴力や援助交際、自殺なども取り扱われる作品ですので、重ためな内容が苦手な方はご注意を。

監督:岩井俊二
脚本:岩井俊二
音楽:小林武史
出演者:市原隼人/忍成修吾/蒼井優/伊藤歩/大沢たかお/稲森いずみ

■第4位 ウォーターボーイズ

主人公は廃部寸前の唯野水泳部唯一の部員、鈴木智。ある日、美人教員佐久間恵が顧問に着任。すると今まで誰も見向きもしなかった水泳部に30人が集まった。ところが佐久間は、集まった部員たちにむけてシンクロナイズドスイミングの指導を始める。戸惑いを隠せない部員たちは次々と退部。残ったのは部長の鈴木、お調子者で半端者の佐藤、ひょろひょろのダンス少年太田、カナヅチでガリ勉の金沢、女の子っぽい早乙女。5人は学園祭に向けて泣く泣く練習を始めるのだが、うまく行かないことばかりで……。

埼玉県にある男子校が毎年文化祭で行っているというシンクロ公演がモデル。アフロ姿と大きなほくろがトレードマークの玉木宏に衝撃を受けるはず。ダメ男役の多い印象の妻夫木聡ですが、この作品ではダメ男度は低いかも? 100館を超える映画館で6ヶ月以上上映されました。本作がヒットをとばしたため、後に3回ドラマシリーズとして映像化されますが、やはり第一作目のこの映画が、コンパクトで衝撃的、かつ爽快感がぎゅっと詰まった一番の名作だと思います。

監督: 矢口史靖
脚本: 矢口史靖
音楽:松田岳二/冷水ひとみ/田尻光隆
出演者:妻夫木聡/玉木宏/三浦哲郁/近藤公園/金子貴俊

■第3位 ジョゼと虎と魚たち

大学生の恒夫は雀荘のアルバイト。ある日、大きな乳母車を押して歩く老婆の話題を耳にする。その後偶然、恒夫は噂の老婆を見かける。乳母車の中身はなんと美しい少女・ジョゼだった。 足が悪いジョゼはあまり外に出たことがない。老婆は足の障害を人に見られるのを「恥さらし」だと思っているからだ。本が大好きで、ちょっとひねくれもののジョゼに心惹かれていく恒夫。老婆の死をきっかけに、ジョゼがいよいよ放っておけなってしまう。二人は交際を始め、ある日恒夫の実家へ行くために旅に出るのだが……。

原作は田辺聖子の短編小説。主題歌はくるりの名曲「ハイウェイ」。優柔不断な主人公恒夫を演じるのは妻夫木聡。ひねくれもので大胆、奔放なジョゼを池脇千鶴が演じます。 ちょっとエロティックで、切ない恋の物語。いままでほとんど外に出たことのなかったジョゼにとって、恒夫との旅はどれほど楽しいものだろう、また、別れてしまっても、一生忘れられない恋人がいたっていうのは素敵だなあ・・・と思わされる作品。

監督:犬童一心
脚本:渡辺あや
音楽: くるり
出演者:妻夫木聡/池脇千鶴/上野樹里/新井浩文/新屋英子

■第2位 七人の侍

時は戦国時代。度重なる戦によって行き場を失った武士たちの一部は野武士と呼ばれる盗賊と化していた。とある農村の村人たちは、この野武士たちの略奪におびえていた。村の若者のすすめに従い、長老は野武士と戦うことを決意。若い村人たちは、行く当てのない浪人を雇うべく町に出る。 町で出会った心ある初老の浪人勘兵衛に村の状況を訴える若者たち。しかし、村人たちが差し出せるのは日々の食事と住まいだけだった。そんな条件では誰も雇えないと一蹴する勘兵衛だったが、同宿の人足の一言で彼らの頼みを聞くことを決意する。そして、村を守るために最低必要な七人の侍が勘兵衛の元に集まった。

見返りを求めない侍たちの戦いを描いたドラマ。 当時の通常映画作品にかける七倍もの費用をかけているので、「低予算」のくくりからは若干外れているかもしれませんが、イタリア、アメリカ、フランスでも上映された世界に誇るべき一作なので選出しました。名優・三船敏郎の演技を初めて観る人は衝撃を受けるはず。こんなに存在感のある役者さんは、そうそういないはずです。 それまで歌舞伎などに多くの影響を受けていた黒澤監督は、リアリズムを追求しようと本作を撮影しました。そのため、ラストシーンは共闘した農民たちと侍のその後としての「リアルさ」が感じられるものとなっており、ただただ感心するばかりです。

監督:黒澤明
脚本:黒澤明
音楽:早坂文雄
出演者:三船敏郎/志村喬/加東大介/木村功/千秋実/宮口精二/稲葉義男

■第1位 陽炎座

新派の劇作家・松崎は不思議な縁で妖艶な美女・品子に出会う。偶然を重ね、一夜を共にする二人。ところが、訪れた品子の部屋は松崎の知る玉脇という男の部屋そのものだった。松崎は玉脇が品子のパトロンだったことを知る。しばらくして、品子から「出した覚えの無い」手紙が松崎の元に届き、二人は金沢で再会する。二人の関係をおもしろがった玉脇は松崎に品子との心中をしつこく迫る。玉脇のもとから逃げ出した松崎は、ひょうひょうとしたアナーキスト和田と、不思議な祭り囃子に導かれ、芝居小屋・陰陽座を訪れる。そこで松崎が見たものは、果たして夢か、現実か……。

日本の独特な幽遠の文化を見事に映像化することができる監督・鈴木清順の代表作。難解な物語進行と、独特のカメラワーク、そこから生み出される美しい映像の一コマ一コマに心を奪われます。特にラストシーンは息をのむ美しさ。「大正浪漫三部作」と呼ばれる『ツィゴネルワイゼン』『夢二』もオススメです。 また、男気にあふれ、熱い演技が売りのアクション俳優として人気を誇った松田優作に対し、監督は直径1mの円を描いて見せ、「この中から出ないような演技をしてください」と指示。松田優作はその高い演技力で指示に適応、どこか物憂く、狂気をはらんだ松崎を見事に演じ上げました。

監督:鈴木清順
脚本:田中陽造
音楽:河内紀
出演者:松田優作/大楠道代

いかがでしたか? 有名作品から、ちょっとマイナーどころまで幅広く集めてみました。どれも見れば知り合いに話したくなるようなユニークなものを集めたつもりです。これまでの邦画のイメージが変わるかもしれません!

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