学生時代、スクールカーストでの自分の位置はどのあたり? 「中間→八方美人」「最下位→存在感がなかった」
学校内もしくはクラス内で、時には露骨に、時にはこっそり順位付けされるスクールカースト。1軍2軍……などと置き換えて呼ぶときもありますが、そのヒエラルキーは子供社会において、重要な「立場」になっています。そこで今回は社会人男女に、学生時代、スクールカーストのどのあたりにいたか聞いてみました。
■学生時代、スクールカーストのどの位置にいましたか?
1位…ちょうど中間143人(42.8%)
2位…中間よりちょっと上78人(23.3%)
3位…中間よりちょっと下69人(20.6%)
4位…最下位30人(8.9%)
5位…最上位14人(4.1%)
1位は「ちょうど中間」が圧倒的に多く、最上位、最下位が少ないという結果に。中間層、ちょっと上・下を含めると、実に86.8%がその層にいたと意識していたようです。果して、皆さんはどんな思いでそれらの層にいたのか? 見ていきましょう。
■1位…ちょうど中間
・「特に目立つわけでもなく普通だった」(男性/32歳/商社・卸)
・「地味だったけれど、勉強ができたのでそれなりに頼られるポジションだった」(女性/23歳/金属・鉄鋼・化学)
・「八方美人でいたためどんなグループにでも入れた」(女性/20歳/医薬品・化粧品)
・「一番人気のあるグループではなかったけれど、それなりにオシャレや恋愛をしていてキラキラ女子だった」(女性/40歳/医療・福祉)
特にヒエラルキーを意識せず、過ごせたであろう中間層。上とも下とも分け隔てなく交流する高いコミュニケーション能力を持った人たち。変な差別感情も無い、豊かな学校生活、人格を感じさせる意見が多く見受けられました。
■2位…中間よりちょっと上
・「学級委員長や、生徒会をやっていたので、どちらかと言えば、主導権を握る方だった」(男性/32歳/団体・公益法人・官公庁)
・「面白いキャラでいたので、好き勝手やっていたので」(男性/36歳/機械・精密機器)
・「腰ぎんちゃくだった」(男性/28歳/医療・福祉)
・「誰ともそれなりに仲良かったし、かといってカリスマ的な存在でもなかった」(女性/30歳/通信)
頂点ではないが、やや上位目という人たち。最上位ほどのカリスマ性は無いけれど、面白キャラ、美貌、勉強が出来たといった個性で、この位置にいれたという意見が多くありました。矢面に立つことも無く下剋上も気にしなくていいこの位置は、居心地が良かったかも?
■3位…中間よりちょっと下
・「つるんでいた友人のことを思うと、だいたいそれくらいの位置だったのでは、と思う」(女性/27歳/金融・証券)
・「目立ちたくないので、静かに生きてきた」(女性/32歳/食品・飲料)
・「運動ができなくて太っていたけど私よりもできない人がいたから」(女性/34歳/団体・公益法人・官公庁)
・「下の方が居心地いい」(男性/29歳/医療・福祉)
イケてなかったから、地味だったから、という意見が多かった「中間よりちょっと下」と位置付けた人たち。意外に多かったのは、集団に興味がない、一匹狼だったという人たちがおり、望んでこの位置にいたともとれる理由をあげている人がいました。
それでは最後に最下位と最上位と位置付けた人たちの意見を見てみましょう。
■4位…最下位
・「いるかいないかわからないくらいの存在だった」(女性/50歳以上/印刷・紙パルプ)
・「あまり目立たなかったため。ただ別に気にしていない」(男性/33歳/情報・IT)
・「存在感の無い喪女だったので」(女性/32歳/不動産)
■5位…最上位
・「お洒落なグループに位置していた」(女性/24歳/その他)
・「学級委員長で裏バン」(男性/50歳以上/情報・IT)
・「孤高の存在だったから」(男性/23歳/その他)
いかがだったでしょうか?全体の意見を見渡すと、中間より上にいるには一定のコミュニケーション能力、勉強が出来る、顔がいいなどの武器を持っているかが非常に重要であるということが分かりました。ただ、下位と位置づけた人たちの中には望んで孤独を選んでいる人も多かったのが印象的でした。
文 佐藤充
調査機関:2015年11月
アンケート:学生の窓口調べ
集計対象件数:社会人334件