モスバーガーに聞いた! 海外店舗でも人気な商品&外国人の感想は?
日本生まれのハンバーガーチェーン『モスバーガー』は、クオリティーの高いハンバーガーを食べられるお店として外国人にも大人気です。今回は、この「外国人のモスバーガー推し」について、モスバーガーさん自身に聞いてみました。
■モスバーガーは海外に323店舗もある!
外国人が日本を訪れて初めてモスバーガーに入って、そのおいしさにびっくりする、なんてことがネットの掲示板で散見されますが、実はモスバーガーは海外にも多数の店舗があるのです。その数は、なんと323店舗(2015年9月末時点)!
モスバーガーがある国と地域は以下のようになっています。
●台湾:台湾1号店は1991年2月にオープン
●シンガポール:シンガポール1号店は1993年5月にオープン
●香港:香港1号店は2006年10月にオープン
●タイ:タイ1号店は2007年3月にオープン
●インドネシア:インドネシア1号店は2008年12月にオープン
●中国:中国1号店は2010年2月にオープン
●オーストラリア:オーストラリア1号店は2011年3月にオープン
●韓国:韓国1号店は2012年2月にオープン
1991年に台湾に出店したのを皮切りに、アジア、オセアニア地域で店舗展開がされているのが分かります。ただ、北米、南米、ヨーロッパ地域への出店はまだ行われていませんので、この地域からの旅行者は訪日して初めてモスバーガーの味に出会うのでしょう。
■「ライスバーガー」の評価が高い!
海外での評価について、モスバーガーさんに伺ってみました。
――海外で人気のメニューはどんなものですか?
台湾などアジア圏はお米文化のため、ライスバーガーに人気があります。中でも「焼肉」のライスバーガー(現在は日本での販売はない)が人気です。販売地域によって同じメニューをアレンジしていることもあります。
例えば台湾では「三食とも外食」という人が多いのです。そのため食事性を持たせるためにお米の分量を約2割増にしています。
他には、「テリヤキチキンバーガー」も日本らしいしょうゆベースのソースと、もともとチキンの人気があるため好評です。
またシンガポール発祥の「ライスバーガー親子丼」「ライスバーガー鰻」は香港、アモイ(中国)でも販売し、人気商品となりました(すでに現地でも販売終了)。
――日本と海外で価格に差はありますか?
海外でも日本での立ち位置に近いです。ディスカウントというよりは、品質に見合う価格設定とさせていただいております。レートの関係もあるので一概には言えませんが。
――外国人の皆さんの、モスバーガーの商品に対する評価はどうですか?
2015年の5-7月に出店をした『ミラノ万博』でのお客さまからの声では、
・「(ライスバーガーなど)箸が使えなくても食べやすいのがいい」
・「お米がバーガーになっていても、崩れにくくてよい」
・「非常に斬新な商品ばかり」
・「焼肉のライスバーガーは、たれの味、お肉の食感が珍しい」
・「(『海鮮かきあげ』のライスバーガーなどは)日本食としても人気の高い「天ぷら」に塩だれが合わさっており、食感とソースが新しい」
といったものがありました。
――訪日した外国人の皆さんから高く評価され、それがネットの掲示板で散見されますが?
日本生まれのチェーンとして光栄なことだと思います。創業者がアメリカで出会ったハンバーガーを、まだ「ハンバーガー」自体があまり日本で知られていなかったころに、日本の食文化を生かしたアレンジをして、1972年にモスバーガーを創業しました。その思いを大切に、今度は日本から世界中の方にモスのおいしさを伝えられるようにしていきたいです。
――ありがとうございました。
日本生まれのハンバーガーチェーンが海外の人から高く評価されるというのは、日本人としてなんだかうれしいですね。
Photo(C)モスバーガー
(高橋モータース@dcp)