エンジニア人材特化の新サービス「TechStars」その思想に迫る
(左:代表取締役CEO 河端保志 右:代表取締役COO 高原克弥)
2015年9月末、株式会社Brandng Engineerがエンジニアに特化した職場選びサービス「TechStars」を開始した。
同社は代表の2人がエンジニアということもあり、創業当初は受託開発を主に行なっていた。しかし事業モデルを今年春に転換、新サービスを開始したという。受託事業自体は順調に展開していたという同社だが、その背景にはどのようなストーリーがあったのか。今回は共同代表の高原氏に話を伺った。
■サービス会社のこと
創業前にはフロントエンジニアとして活躍していたという高原氏。自身の経験を活かし、「エンジニアのための会社」を作りたいと考えていたそうだ。起業後は受託開発事業を中心に展開しつつ、いくつかの自社サービスも開発した。
大学生のインターン生を教育しながら、社員とともに受託開発事業を行うというモデルはうまくまわり、会社も順調に成長していたそうだ。
しかし創業1年が経過した頃から、受託開発事業の転換を検討し始めたと高原氏は語る。
「受託開発事業は順調に回っていました。学生の教育も、受託開発も順調だったのですが、もっと速く成長したいと考えるようになったんです。また、同時期にエンジニア人材市場の課題にも気づき始めていました。受託開発事業からエンジニア人材へ転換をして、そのサービスで事業を進められないかと考えたのです。」
■サービスの背景
エンジニアの受託開発や採用を行う中で感じたというエンジニア人材市場の課題。その課題を解決するための事業転換ということだが、実際にどのような課題があり、それにどう立ち向かうのだろうか。
「エンジニアという職業はITの最先端を作り出す人材です。しかし、彼らが転職するときには多くがリアルの場、つまりはWebを使わない場で転職をしていたんです。それはWeb上に信頼できる転職サービスがないことや、快適なサービスが無いことが原因だと感じました。そこで、『求人の信頼性』『快適な転職体験』ができるサービスを生み出そうと考えたんです」
同社のサービスTechStarsは、エンジニアに特化したダイレクトマッチングサービスというスタイルで、企業からエンジニアに直接オファーが届く。「求人の信頼性」「快適な転職体験」を追求するために、「企業は審査制」「希望以上のオファーしかこない」「快適なUX」という特徴が実装されているそうだ。
(株式会社Branding Engineerの新サービス:Tech Stars)
■今後について
今後は、同サービスの改善、展開を中心に事業を進めていく。メンバーは学生インターン生を含めて15名程度。事業開始から順調に展開を行っており、組織も成長中だそうだ。
多様化していく人材市場。その中でも需要の高まりが激しい「エンジニア」という注目の職種を扱うサービス。どのように戦っていくのか、注目していきたい。