上司や先輩に怒られることは、新入社員ならよくあることかもしれません。ためになる説教もあれば、まったく筋違いな叱責を受けることもありますよね。 中には上司の理不尽な怒りにもひたすら我慢、なんて人もいるのではないでしょうか？　今回は、社会人のみなさんに“仕事で理不尽に怒られた経験"を聞いてみました。

■自分のミスじゃないのに……
・先輩がやらかしたミスを自分のせいにされたが、新人だったので反論出来なかった（男性/22歳/食品・飲料）
・上司の勘違いをしれっと責任転嫁された（女性/40歳/学校・教育関連）
・業者を呼ぶくらいに故障したコピー機を、なんとか自分で直せと無茶ぶりされた。当然直せるはずもなく、業者を呼ぼうとしたらキレられた（男性/29歳/不動産）

自分のミスなら「次から気をつけよう」と反省もできます。しかし、上司のミスや機械のトラブルまでこちらの責任にされては、モチベーションも下がってしまいそうです。

■言われた通りにしただけです！
・「こちらを優先して」と指示された仕事をしていたら、その上の上司に「なぜその仕事をあなたがしているの！」と怒られたことがある（女性/31歳/小売店）
・削除していいか確認してから消したデータを、翌日になったら「残しておいて」と言ってきた。だから聞いたのに！（女性/40歳/情報・IT）
・ある先輩から「この資料今日中に作っておいて」と急に言われたので大慌てで作成していたら「なにいつまでもだらだら残業してるんだ！ さっさと帰りなさい」と別の先輩から怒鳴られた（男性/32歳/金融・証券）
・上司に「メモを取らずに話を聞くことに集中しろ」と言われたのでそうしていたら、別の先輩にメモを取れと怒られた（女性/22歳/金属・鉄鋼・化学）

人によって意見が違うと、どのアドバイスに従えばいいか分からなくなってしまいそうですね。世知辛いですが、社会では臨機応変な対応も身につけなければいけないのかもしれません。

■やる気が逆効果
・早めに出勤したら、早すぎると怒られた。なんで？（女性/34歳/運輸・倉庫）
・お客さんのためになると思って資料を作っていたら無駄だと怒られた（女性/23歳/金融・証券）
・頭を使って売上を上げろという割に、新しいツールを作ってみると「余計なことをしないで基本に忠実に！」と言われた（男性/40歳/学校・教育関係）

やる気を見せることは、自分にも会社にもプラスになるかと思いきや、かえって怒られてしまうこともあるようです。上司の虫の居所が悪かったり、機嫌の問題なのでしょうか。

理不尽な目に遭うと、なんで自分だけ……。と思いがちですが、意外とみんな似たような経験をしているのかもしれませんね。また、社会に出るとどんなに理不尽だと感じることでも、自分の中で折り合いをつけなくてはいけない場面も多々あります。「よくあるからあまり気にしないようにする」（女性/28歳/金融・証券）なんてポジティブな意見も参考にしながら、うまく上司と付き合っていきたいものですね。

文●高橋明日香（清談社）

調査期間：2015年7月
調査対象：社会人男女
有効回答件数：365件