もしかしてマウンティング!?「会話泥棒」? みんなやっちゃう会話の失敗。その改善策は?
「話を盛り上げようとしたのに、自分が話し過ぎて場がしらけていた」、「話を聞いているつもりだったのに、気がつけば相手がつまらなそうな顔をしている」など、会話での失敗は多いもの。コミュニケーションの軸となる会話ですから、ちょっとした意識で変わるならポイントを知りたいですよね。
そこで、元CAで人材教育講師の肩書きをもつ三上ナナエさんの著書『気遣いできる人は知っている! 会話のキホン』(すばる舎)を参考に、20~30代女性の会話の失敗の改善方法を紹介します。
■相手が話し始めたのに、いつの間にか主導権を握っていた
「相手が相談したがっている様子だったのに、気づいたら自分の相談に乗ってもらっていた」(女性/26歳/学校・教育関連)
これは、やってしまったという人も、やられたこともあるという人も多いのではないでしょうか! 話が盛り上がってしまうとつい興奮し、自分のことを話し過ぎてしまったり、相手の話の結論を乗っ取って自分の話にすり替えてしまったり……。こうした現象は「会話泥棒」と呼ぶそうです。
・「相手が話し始めたら、ぐっと我慢して先回りして会話の行き着く先を自分で決めつけない」
・「『それから?』と続きを促す相づち」
に気を付けて、相手に気持ち良く話してもらうことを意識するのがポイントだそう。
■相手の会話に勝とうとしてしまう
「国内旅行について自慢されたときに、『うらやましい~』と言いながら、自分が出かけた豪華な海外旅行の話をしてしまった」(女性/31歳/その他)
少し前に話題になった「マウンティング女子」の典型例! 相手への褒め言葉の中に、チクリと自分の方が立場が上であることを示すワードをねじ込んでいく、女性がやりがちなパターンですね……。
本によれば、
・「競わない人のもとには、自然と人が集まる」
・「自分が優位に立とうとしなくても、自然と周りがあなたを持ち上げてくれる」
とのこと。
変な意地を張るのをやめると、気持ちも軽くなりそうですね。
■思ったことをすぐ口に出し、余計なことを言ってしまう
「友達とご飯を食べに行ったとき、デザートを選んでいる友人に『私はいいや、太るし』と言ったらシーンとなってしまった」(女性/30歳/機械・精密機器)
裏表のない性格は美徳ですが、ストレートな物言いは時に「素直」でなく「毒舌」ととらわれてしまうことも。嫌味に聞こえないように言葉を選びたいものですが、そういうときはこれ。
・「心の中で三つ数えてから言葉を発するようにする」
実際にはうっかり口から出ているので、難しいでしょうが、まずは意識だけでもしてみるのがいいかもしれません。
また、失言が癖になっている人は、以下のシンプルな答えが刺さるかも。
・「気づいたら素直に謝る」
素直さと謙虚さを持っていれば、失言したとしても信頼を取り戻すことができそうです。
■頼みごとをする際にイライラされる
「相手の都合を考えず、自分のタイミングで頼みごとをしてしまう癖があって、イラッとされることがある」(女性/30歳/医療・福祉)
仕事上でも多い頼みごと。相手の都合を考えずに話し初めてしまって注意を受けた経験あります……。
気持ち良く引き受けてもらうためには、
・その1「呼びつけるのではなく自ら出向く」
・その2「今話していいか許可をとる」
・その3「頼みたい理由を伝える」
・その4「お願いしたいことは具体的に」
・その5「お礼は必ず伝える」
の5箇条を意識すること。当たり前のこと、と分かっていてもできていないことも多そうです。
■ちゃんと聞いている?と相手に不審がられる
「聞くのに集中してしまって相づちなどができていない」(女性/23歳/小売店)
「タイミングの取り方が難しい」(女性/23歳/その他)
聞き上手な人の共通点は、相づちやリアクションがうまいこと。でも、何らかの理由でそれがうまくできないと感じる人もいるようです。適度なリアクションを身につけるには、
・「自分の感情を意識して出す」
・「行動や表情が感情を作る」
といった点を意識するとよいそうです。少し練習が必要ですが、ロボットのように無表情な人よりも、感情豊かな人の方が安心して話せますもんね。
相手に不快感を与えずに会話を弾ませるには、ちょっとした気遣いがポイント。お互いが気持ち良く会話できる、すてきな大人になりたいものですね。
調査時期:2015年6月
アンケート:フレッシャーズ調べ
集計対象数:社会人141人(インターネットログイン式アンケート)より抜粋
参考:『気遣いできる人は知っている! 会話のキホン』三上ナナエ・著(すばる舎)
http://www.subarusya.jp/book/b198990.html
(姫野ケイ+プレスラボ)