内定解体新書for凡人学生(18)やけに「志望度の高い企業」のある凡人学生の「死亡度の高さ」について~後編~

学生の窓口編集部

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「志望度の高い企業は死亡度の高い企業」である理由を解説します。

1つは「落選する確率のほうが圧倒的に高いのに落選する覚悟ができていない人が多い」からでした。

以下は2つ目です。

■だってアナタ何も知らないじゃない!

やたら1つの企業に入れ込む人たちに、アナタは学内で必ず出会うでしょう。その企業のことばかり研究し、学友と就活の話をするときも、なぜかその企業の良さをアピールしたりします。

気持ちが舞い上がってしまっているわけですね。自然と。

しかし、いずれはラウンジでリプトンのミルクティー片手に号泣する日が訪れます(100%ではありませんけれど)。

ここからが最悪です。

仮に中途半端にその企業の選考に通過していたら、そのころには就活も中盤くらいになってしまっていて、受験できる企業がかなり減っています。

それまで広く企業を見てこなかった結果、他の企業ひいては業界のこともさっぱり分からないという「振り出しに近い状態」になります。背負うのは、かなりのディスアドバンテージです。

■ソクラテス御大も言っていました。

凡人学生は大前提として

自分は何も知らない人間である

と思うようにしてください。

ソクラテスも「無知の知」って言っていました。ソクラテス御大が言うんだから間違いありません。何が言いたいかというと、

「妙に志望度の高い企業を作って自分の就活を限定的なものにすることをやめよう」

と言っています。

「就活のことも会社のことも社会のことも、何にも知らない」という自覚が、広い視界を授けてくれます。

それが無い状態を「視野狭窄」と呼び、それすなわち「自分の可能性の切り捨て」です。しかもそれが無意識下で行われてしまうものですから、これ以上恐ろしいものは「呪怨くん」くらいしかいません。

自分の可能性を意識的に保ち、それを前述した「処理する就活の量」に繋げていれば、凡人学生でも「数と質」で周囲の就活生に勝つ足がかりになります。

(ハンター×ハンターのビスケも18巻でボマーと闘うゴンに「それでもいきなさい――必ずやられるから」と言ってました。凡人学生が内定するために本当に必要なことです)

「視野狭窄」が最も忌むべき状態だと理解していただければ、凡人学生としてはひとまず及第点です。

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