Excelで関数を入力しても、エラー表示が出てしまうことはありませんか?
合計数や平均値など、シート上で自動計算をしてくれる便利な関数機能ですが、エラー表示が続いてしまうと、「また最初から入力?」と思わず頭を抱えてしまうこともあるかもしれません。今回は、Excel 2016でIF関数がうまくいかない場合の対処法を解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「IF関数」とは、設定した条件によって値を変化させるExcel関数のことをいいます。IF関数を使用する場合は、まずは、以下の方法で数式を入力します。
(1)セルを選択した状態で、「fx」をクリックする。
(2)「関数の挿入」ウィンドウの中から、「IF」を選択し、OKをクリックする。
(3)「関数の引数」ウィンドウに条件を設定し、OKをクリックする。
これで、IF関数の設定が完了します。しかし、もしIF関数を入力しても反応がなかったり、エラーメッセージが出る場合は、式が間違っている可能性があります。先程の、「関数の引数」ウィンドウでは、すべての欄に半角で記入する必要があるため、正しく記入するようにしましょう。
以下のように条件を空白にしてしまうと、エラーメッセージが表示されてしまいます。
また、まったくIF関数が反応しない場合は、「ファイル」→「オプション」→「数式」をクリックし、「計算方法の設定」を確認しましょう。
手動にチェックが入っていた場合は、自動にチェックボタンを押せば、IF関数を使用できるようになります。
IF関数で指定したものとは異なる結果が表示された場合は、小数による演算誤差や、データ型の違いなどの原因が考えられます。例えば、数値が0.30547345……など、小数が10ケタ以上の場合はエクセルが自動補正することにより、比較するセルの数字が一致しない場合もあります。
一方で、データ型の違いの場合には、例えば以下のように、数値の配列の違いなどで判断することができます。
B3のセルの「99」が左に寄っているのがわかります。セルを選択して右クリックをし、「セルの書式設定」で表示形式を確認すると、以下のように「文字列」が選択されていました。
一つのセルの書式設定が文字列に選択されていたことから、数字が示されていてもIF関数の計算では「不一致」と判断されてしまったようです。比較するセルの内容が正しく記載されているかどうかも、必ず確認するようにしましょう。
Excelで便利な機能として使われる「IF関数」ですが、シートの設定や数式の設定間違いなどにより、エラーが表示されたり、正しく比較することができない場合もあります。作業中にIF関数がうまくいかない場合は、今回の記事を参考に設定状況をもう一度確認してみることをお勧めします。
(学生の窓口編集部)
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