目次
引越しの挨拶でのしをつける意味
そもそも、のしとは?
のしとは、正確に言えば贈り物に添える飾りのことで、のし紙やのし袋の右上に印刷されているものです。
のしには長い歴史があり、奈良時代の初期には縁起物である鮑を薄く延ばして乾燥させたものを熨斗鮑(のしあわび)として奉納していました。その後、贈り物にのしを添えて贈るスタイルが時代とともに変わっていき、現代では鮑に見立てた黄色の紙を紅白の紙で包んだものや、のしを印刷で済ませたもの、デザイン性の高いものが見られます。
多くの場合紙全体を指してのしと言いますが、本来はこの飾りのみを指します。
のしには長い歴史があり、奈良時代の初期には縁起物である鮑を薄く延ばして乾燥させたものを熨斗鮑(のしあわび)として奉納していました。その後、贈り物にのしを添えて贈るスタイルが時代とともに変わっていき、現代では鮑に見立てた黄色の紙を紅白の紙で包んだものや、のしを印刷で済ませたもの、デザイン性の高いものが見られます。
多くの場合紙全体を指してのしと言いますが、本来はこの飾りのみを指します。
安い贈り物にものしは必要なの?
挨拶に持っていくギフトは1,000円前後が相場とされています。
「安いものだから…」と、のしをつける必要性を感じない人がいるかもしれませんが、贈り物をするときの慣習として「のしをつけるのは当たり前」と考えている人も多くいます。のしをつけていない贈り物を渡すと非常識だと思われることがあるので、引越しを含む慶事の際の贈り物にはのしをつけることをおすすめします。
「安いものだから…」と、のしをつける必要性を感じない人がいるかもしれませんが、贈り物をするときの慣習として「のしをつけるのは当たり前」と考えている人も多くいます。のしをつけていない贈り物を渡すと非常識だと思われることがあるので、引越しを含む慶事の際の贈り物にはのしをつけることをおすすめします。
のしは名前を覚えてもらう効果も期待できる
他にも引越しの際の贈り物にのしをつけることで、挨拶のために訪れたということをすぐに理解してもらえるというメリットがあります。
のしには必ず自分の苗字を記すので、挨拶時に正しく聞き取ってもらえなかったり、忘れられたりしても名前を思い出してもらうことができます。名前を知ってもらう目的もあるので、珍しい苗字や複数の読み方ができる苗字の場合は、横にふりがなをふっておくとより親切でしょう。
のしには必ず自分の苗字を記すので、挨拶時に正しく聞き取ってもらえなかったり、忘れられたりしても名前を思い出してもらうことができます。名前を知ってもらう目的もあるので、珍しい苗字や複数の読み方ができる苗字の場合は、横にふりがなをふっておくとより親切でしょう。
引越し挨拶でのしのつけ方と書き方
のし選びのルール
のしは、水引の結び方によって使い分けます。
まず、水引には「蝶結び」と「結び切き」に大別されます。蝶結びは簡単にほどけて何度でも結び直せることから、引越しや出産内祝など何回あっても喜ばしいお祝いごとに対して使用します。
一方、結び切りは結婚や弔辞、災害見舞いなど二度とあってはならない、一度きりにしたいという場合に用います。以上のことから、引越しの挨拶の贈り物には「蝶結び」の水引を使用しましょう。
水引にはそれぞれ意味があるため、間違った水引を選択してしまうと、相手を困惑させたり不快な気持ちにさせたりする可能性があります。自分でのしを用意する場合は特に気をつけましょう。
まず、水引には「蝶結び」と「結び切き」に大別されます。蝶結びは簡単にほどけて何度でも結び直せることから、引越しや出産内祝など何回あっても喜ばしいお祝いごとに対して使用します。
一方、結び切りは結婚や弔辞、災害見舞いなど二度とあってはならない、一度きりにしたいという場合に用います。以上のことから、引越しの挨拶の贈り物には「蝶結び」の水引を使用しましょう。
水引にはそれぞれ意味があるため、間違った水引を選択してしまうと、相手を困惑させたり不快な気持ちにさせたりする可能性があります。自分でのしを用意する場合は特に気をつけましょう。
のしのつけ方
のしのつけ方には、「外のし」と「内のし」の2通りがあり、外のしは包装された商品の上からのしをつけるので、一目で贈り物であることがわかります。
内のしは、商品にのしをつけてから包装する形式で、包装を取るまでのしが見えません。
贈り物を強調したいときや手渡しする場合は外のし、控えめな印象を与えたいときには内のしを選ぶのが一般的です。どちらを選んでもマナー違反ではありませんが、引越しの挨拶では直接挨拶にうかがうことと名前を覚えてもらう目的があることから外のしが適しています。
ただし、地域によって違いがあるので不安に感じる場合は、品物を購入する際に店員や地域の方に相談するのがよいでしょう。
内のしは、商品にのしをつけてから包装する形式で、包装を取るまでのしが見えません。
贈り物を強調したいときや手渡しする場合は外のし、控えめな印象を与えたいときには内のしを選ぶのが一般的です。どちらを選んでもマナー違反ではありませんが、引越しの挨拶では直接挨拶にうかがうことと名前を覚えてもらう目的があることから外のしが適しています。
ただし、地域によって違いがあるので不安に感じる場合は、品物を購入する際に店員や地域の方に相談するのがよいでしょう。
のしの裏側の止め方に注意
また、のしを側面で留める場合は問題ありませんが、裏側で止める場合は「弔事掛け」にならないように注意が必要です。
贈り物を裏返したときに左の紙が上になるように重ねる巻き方を「弔事掛け」と呼び、不幸があった際の贈り物に使用します。一方で、右側の紙が上にくる巻き方が「慶事掛け」で、引越しの挨拶ではこちらを使用します。
贈り物を裏返したときに左の紙が上になるように重ねる巻き方を「弔事掛け」と呼び、不幸があった際の贈り物に使用します。一方で、右側の紙が上にくる巻き方が「慶事掛け」で、引越しの挨拶ではこちらを使用します。
のしの書き方
引越しの挨拶では、のしの上段中央に表書きとして「御挨拶」、下段中央には少し小さめに自分の苗字を入れます。
手書きの場合、黒墨の毛筆を使用するのが正式なマナーとされていますが、筆ペンやサインペンで代用しても問題ありません。ただし、ボールペンや弔事で使用する薄い墨は使用してはいけません。
文字は読みやすいように一文字ずつ丁寧に楷書体で書きます。達筆すぎる字や、殴り書きのような乱暴な字は失礼にあたるので避けるようにしましょう。
手書きの場合、黒墨の毛筆を使用するのが正式なマナーとされていますが、筆ペンやサインペンで代用しても問題ありません。ただし、ボールペンや弔事で使用する薄い墨は使用してはいけません。
文字は読みやすいように一文字ずつ丁寧に楷書体で書きます。達筆すぎる字や、殴り書きのような乱暴な字は失礼にあたるので避けるようにしましょう。
まとめ
贈り物にのしをつけることは慣習であって、強制力はありません。しかし、贈り物にのしをつけて渡せば、受け手はきっとよい印象を持つはずです。贈り物の購入店でのしの依頼をする場合は心配ありませんが、自分で調達する場合はマナーを守るように気をつけてください。
近隣の人とうまく付き合い、今後気持ちよく生活していくためにも、最初の挨拶まわりをしっかりしましょう。
近隣の人とうまく付き合い、今後気持ちよく生活していくためにも、最初の挨拶まわりをしっかりしましょう。
監修:矢野翔一
暮らしやお金のアドバイザー
宅地建物取引士、管理業務主任者、2級FP技能士(AFP) 関西学院大学法学部法律学科卒。数々の保有資格を活かしながら、有限会社アローフィールド代表取締役社長として学習塾、不動産業務を手掛ける。引越しや住宅ローンといった暮らしやお金の様々な悩みに対してアドバイスを行う。